こんにちは  今回は保定装置について紹介させていただきます。

保定装置(リテーナー)は矯正装置をはずした後に、

移動させた歯が元の位置に戻ろうとする ” 後戻り ” を防止するために使用する

” 歯を動かさないための装置 ” です。

保定装置には、大きく分けて可撤式保定装置(取り外し可能)と固定式保定装置(取り外し不可)があります。

それぞれに長短があるので、いずれの装置を用いるかは患者様の協力度や症状、矯正の種類によって異なります。

当院では、主に4種類のリテーナーがあります。

  1. サーカムリテーナー       全体の保定    取り外し可能

 2.  プレスリテーナー     全体の保定   取り外し可能

 3.  LBR          前歯部の保定   取り外し不可

 4.  ウェッジプレート     舌の挙上と全体の保定    取り外し可能

取り外し可能な装置は基本的に飲食禁止です。

外している間は、リテーナーケースに入れて保管してください。

サーカムリテーナー と ウェッジプレート は 使っていくうちにワイヤーが緩みますので、定期健診の時にお持ちください。

  ◎  お手入れ方法

● サーカムリテーナー、プレスリテーナー、ウェッジプレート  取り外し可能な装置

 お水を流しながら歯ブラシで磨いてください。

 ワイヤー以外のところは傷つきやすいので、歯磨き粉はつけないでください。

 においや汚れが気になるようでしたら、入れ歯洗浄剤をお使いください。

● LBR   取り外し不可の装置

 ワンタフトブラシでワイヤーの下の部分を丁寧に磨いてください。

     

   ◎    装着方法

歯に合わせプラスチックの部分を手で押し入れます。

噛んでリテーナーを入れると、割れたり変形してしまうので、作り直さなければなりません。

ズレていたり、浮いていたりすると後戻りの原因になってしまいます。

   ◎   保定期間について

リテーナーが必要な期間は、矯正装置をつけた動的期間と同じくらい、

2~3年程といわれています。(個人差あり)

なお、リテーナーを外したあとでも後戻りするケースがあるので、

美しい歯並びを維持する為に、なるべく長い期間装着するのをおすすめします

   ◎   装着時間について

矯正治療を終えてから1年間は歯が非常に後戻りしやすい状態なので

歯を磨くときと食事以外は、お口に装着してください。

リテーナーをはじめて1年くらいから徐々に歯の位置が落ち着てくるので、

定期的な観察をしながらリテーナーを外す時間を増やしていきます

頑張って治した歯並びをいつまでも維持してください