こんにちは。

今回のお題は「マウスピース型カスタムメイド矯正装置(以下インビザライン とする)でマウスピースとよく併用するエラスティックゴムについて」

です。

 

表側矯正でもゴムを併用することがありますが、

基本的に目的は同じです。

前歯を下げるためや噛み合わせをよくするためなど

ゴムのかけ方によって用途は様々です。

 

 

マウスピースを使いながらゴムをかける方法は・・・

マウスピース自体に切り込みが入っていてゴムをかけるタイプと

 

 

マウスピースがくり抜かれていてそこに透明の小さいボタンをつけて

歯にゴムをかけるタイプがあります。

 

 

 

同じ患者様で同じ状況でゴムがけをした場合としなかった場合を

比較したわけではないので絶対!必要!とは言い切れませんが

ある患者様でゴムをしなくて治療期間が

延びてしまった症例を紹介したいと思います。

 

患者様は16歳の男の子

主訴は前歯が出ているでした。

インビザライン 希望だったため

カリエールモーション後インビザライン で治療しました。

初診時とカリエールモーション終了時の比較写真です。

 

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初診時、上の歯と下の歯が1対1で噛んでいる事がわかります。(上の写真)
下の写真がカリエールモーション終了後で、

下の歯と歯の間に上の歯が 入り込んで噛んでいることが分かります。
その後カリエールモーションをはずしてインビザラインに移行しました。
しかし インビザラインをスタートしてから5ヶ月目ぐらいの時に

インビザラインが治療計画通りにいっていないことがわかり、
患者様に確認したところ・・・

インビザラインの間ゴムをつけていなかったことがわかりました。
カリエールモーションで短期間で動かした歯は元の位置に戻りやすいため、

インビザラインの間もゴムをかけるのは必須です。
一度インビザライン+ゴムを中止し、

再びカリエールモーションを装着しました。
インビザライン中に少し戻ることを考慮し、

最初のカリエールモーション使用の時よりも

多めに奥歯を下げておくことにしました。
期間は6か月かかりました。

2回目のカリエールモーション終了時の写真です。

 

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その後上下インビザライン に移行しました。

もちろんゴムを併用していただきました。

治療終了時のお口の中のお写真です。

 

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この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 02-4-300x200.jpg です

この患者様の矯正にかかった期間は2年8ヵ月でした。

もしゴムをしっかりやっていたら少なくともカリエールモーションを

再度使った期間(6ヶ月)は短縮できたでしょう。

 

矯正費用

検査料:40,000円(税抜)

基本施術料:850,000円(税抜)

調整料:4,000円(税抜)

保定料:40,000円(税抜)

※現在の料金とは異なる場合がございます

 

不必要な事を私たちは、お願いしたりしません。

なるべく患者様が手間のかかる事は省きたいですし、

目立つものは、なくしたいと思っていますが、

やはりゴムの力がないときれいに並ばない時もあるのです。

 

ゴムかけは必要な方とそうでない方がいらっしゃいますので

カウンセリング時にゴムかけが必要かどうか確認してください。

 

ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
TEL:0566-73-0311
https://gototatsuya.com/contact/

 

リスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
 
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
 
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 
            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
 
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
 
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
 
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
 
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
 
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
 
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
 
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。