後藤達也矯正歯科のブログです

後藤達也矯正歯科
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歯がねじれていたり、歯が重なって生えてガタガタになっている歯並びを「叢生(そうせい)」と呼びます。叢生はガタガタ歯、デコボコ歯、乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれています。

叢生は日本人でもっとも多い歯並びの乱れです。日本人の不正咬合のうち、叢生が占める割合は約44%で1位、という調査結果が報告されています。(2位は上顎前突(出っ歯)で約13%、3位は空隙歯列(すきっ歯)で約12%)(※)

(※)厚生労働省「歯科疾患実態調査」(平成23年)より引用。


日本人の多い歯並びの乱れ、叢生。叢生を治すためには、歯科矯正が必要です。

歯科矯正ではガタガタの状態に合わせてワイヤー矯正やマウスピース矯正を行い、歯並びの改善にアプローチします。

今回は、ガタガタな歯並びの乱れである「叢生」の矯正治療についてご紹介します。

■叢生をひき起こす主な原因


◎顎の骨格が小さい方に叢生が起きやすいです


叢生をひき起こす主な原因は「小さな顎(悪い癖によって作られた小さな顎)」です。

子どもの頃に以下のような悪い癖や食生活の習慣があると、顎の骨が正常に育ちにくくなります。

<叢生をひき起こす(顎の骨格が正常に育たない)原因になる悪い癖・食生活>

・子どもの頃の悪い癖

口呼吸、舌癖(ぜつへき)(※)、誤った飲み方・食べ方などが原因で顎の骨が正常に育たなくなる。

(※)舌癖・・・舌で前歯の裏側を押す、上下の前

歯のあいだにチロチロと舌を出すなどの悪い癖。


・やわらかい食べ物が中心の食生活

パンやハンバーグなどの西洋的な食事、プリンやケーキなど、やわらかい食べ物が中心の食生活で噛む刺激が不足し、顎の骨が正常に育たなくなる。

—–

顎の骨が正常に育たず、小さい顎のままで成長してしまうとお口の中のスペースが足りなくなり、生え変わりの際に永久歯がまっすぐ生えにくくなります。

スペース不足で永久歯がまっすぐ生えにくくなると歯が重なって生えたり、歯がねじれて生えてしまうことが多く、ガタガタした歯並び(=叢生)になりやすいです。

近年は、上記のような悪い癖・食生活が原因で顎の骨が正常に育たず、いわゆる「口ゴボ」「顎無し顔」「アデノイド顔貌」になる方が少なくありません。顎が小さく、顎と首の境目がわかりにくい口ゴボ・顎無し顔・アデノイド顔貌の方は、歯並びがガタガタのケースが多いです。

■八重歯は叢生の一種


◎犬歯が突き出た状態を八重歯と呼びます


日本人に多く見られる歯並びの特徴の一つに、八重歯(やえば)があります。

八重歯とは、真ん中から3番目の前歯である犬歯(糸切り歯)が前に突き出た状態を指します。

八重歯は犬歯が前に突き出た状態の歯並びの乱れであり、叢生の一種です。

{日本と欧米で異なる「八重歯のイメージ」}

日本では八重歯を「チャームポイント」「可愛い」と、魅力的な良いイメージで捉える傾向があります。

良いイメージがある日本と比べて、欧米の八重歯に対するイメージは全く異なります。

欧米では八重歯を「ドラキュラの歯」「悪魔の歯」と呼び、忌み嫌います。

国が違うと、180度、捉え方が異なる面白い例の一つです。

なお、余談として、日本では良くないイメージがあるすきっ歯(真ん中の前歯が開く正中離開のすきっ歯)は欧米では「幸運の窓」「幸運の歯」と呼び、セレブや芸能人など、一部の人達に好まれる傾向があります。

■叢生の治療方法


◎歯科矯正で叢生の改善にアプローチ


叢生を改善するためには、歯科矯正が第一の選択肢となります。

歯科矯正では、ワイヤー矯正、または、マウスピース矯正により、歯のガタガタを改善していきます。

◎重度の叢生ではワイヤー矯正が必要になることが多いです


歯が深く重なっている、歯のねじれ具合いが大きいなど、重度の叢生では、ワイヤー矯正が必要になることが多いです。

ワイヤー矯正は歯に接着したブラケットの中に金属製のワイヤーを通し、ワイヤーでギュッと強く歯を締めることで歯を動かします。

ワイヤー矯正は歯を動かす力(矯正力)が強いです。矯正力が強いワイヤー矯正であれば、抜歯をして歯を大きく動かさなければならない重度の叢生にも対応できます。

◎マウスピース矯正は軽度~中程度の叢生の治療に適しています


歯のガタガタがあまり大きくない軽度~中程度の叢生は、マウスピース矯正で治せる可能性があります。

マウスピース矯正(インビザライン)はやわらかいポリウレタン製のマウスピースて用いて歯並びを整えます。やわらかいマウスピースを用いるため、ワイヤー矯正と比べてマウスピース矯正は歯を動かす力がマイルドです。

矯正力がマイルドなため、マウスピース矯正は抜歯をせずに済む軽度~中程度の叢生の治療に適しています。

{アタッチメントや補助処置を用いることで、マウスピース矯正でも重度の叢生に対応できるケースがあります}

矯正力がマイルドなため、マウスピース矯正は軽度~中程度の叢生の治療に適しています。

通常は、適応可能な症状が軽度~中程度の叢生に限られることが多いマウスピース矯正ですが、インビザラインは例外です。インビザラインの独自技術であるアタッチメントを用いて矯正力をUPすることで、重度の叢生の治療に対応できる可能性があります。

アタッチメントのほか、歯並びの状態に応じてアンカースクリューなどの補助処置を用いることで、マウスピース矯正(インビザラインorインビザライン以外)でも重度の叢生の治療に対応できるケースがあります。

【矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


矯正治療を受けるにあたり、矯正中の痛み、目立ちやすさ、矯正期間など、ご心配な点も多いかと思います。

後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。

矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。

カウンセリングでは患者様のお悩み・ご希望をじっくりとお伺いし、日本矯正歯科学会の矯正認定医がお1人お1人の方に適した矯正方法をご提案させていただきます。


透明なマウスピースで目立ちにくい、矯正中の痛みが少ないなど、メリットが多いマウスピース矯正「インビザライン」。世界シェアトップのインビザラインをはじめとして、日本を含めた世界中で多くの方がさまざまなブランドのマウスピース矯正を受けています。

豊富なメリットがあるマウスピース矯正。しかし、マウスピース矯正にはマウスピースを用いることによるデメリットも。

マウスピース矯正(インビザラインを含む)を始める前には、メリットだけではなくデメリットも理解した上で、治療を受けることが大切です。

今回は、「マウスピース矯正のデメリット・起こり得るトラブル」についてご説明します。

■マウスピース矯正のデメリット・起こり得るトラブル


1.重度の歯並びの乱れには対応しにくい場合がある


マウスピース矯正はマウスピースを歯に装着し、少しずつ歯を動かして歯並びを整えていきます。やわらかいマウスピースを用いるため、マウスピース矯正は歯を動かす力(矯正力)がマイルドです。

矯正力がマイルドなため、マウスピース矯正は歯を傾けて動かす「傾斜移動」を中心に歯並びを整えます。原則として、マウスピース矯正は歯根ごと歯を大きく平行移動させる「歯体移動(したいいどう)」は行えません(※)。

(※)独自技術のアタッチメントを用いること

で、インビザラインは歯体移動を行えます。


上記の理由から、マウスピース矯正では、抜歯本数が多い(4本以上)抜歯矯正など、全体の歯を大きく動かす必要がある重度の歯並びの乱れには対応しにくい場合があります。

≪対策①:ワイヤー矯正で治療を進める≫

重度の歯並びの乱れでマウスピース矯正で対応しにくい場合は、歯を動かす力が強いワイヤー矯正で治療を進めるケースがあります。

ワイヤー矯正は金属製のワイヤーでギュッと歯を締めるため、歯を動かす力が強いです。矯正力が強いワイヤー矯正は歯根ごと歯を大きく平行移動させる歯体移動を行えます。もちろん、傾斜移動も可能です。

歯体移動を行えるワイヤー矯正であれば、抜歯をして全体の歯を大きく動かす必要がある重度の歯並びの乱れに対応できます。

≪対策②:インビザラインのアタッチメント、または、各種の補助処置を用いて治療を進める≫

マウスピース矯正は歯を動かす力がマイルドなため、重度の歯並びの乱れには効率的に治療を行えない場合も。

重度の歯並びの乱れには対応しにくい場合もあるマウスピース矯正ですが、インビザラインは異なります。インビザラインは独自技術であるアタッチメントを用いることで歯を動かす力を高められるため、重度の歯並びの乱れに対応できる可能性があります。

インビザラインのアタッチメントのほか、各種の補助処置も歯を動かす力を高めるのに有効です。必要に応じ、アンカースクリューなどの補助処置を用いることで効率的に歯を動かせるようになり、マウスピース矯正で重度の歯並びの乱れに対応できる可能性を高められます。

2.マウスピースの装着時間・装着する順番を守らなかった場合、十分に歯が動かない可能性がある


歯を動かし、歯並びを整えるために、マウスピース矯正では定められたマウスピースの装着時間を守らなければなりません。各メーカーによって差はありますが、多くの矯正ブランドが1日につき18~22時間以上のマウスピースの装着を定めています。

1日の装着時間に加え、治療計画どおりに歯を動かすためにはマウスピースを装着する順番を守る必要があります。

定められたマウスピースの装着時間・順番を守らなかった場合、十分に歯が動かない可能性があります。ケースによっては矯正効果が半減してしまうことも。

≪対策:定められたマウスピースの装着時間・装着する順番をきちんと守る≫

治療計画どおりに歯を動かすためには、定められたマウスピースの装着時間・装着する順番をきちんと守ることが大切です。

マウスピースの順番がわからなくなってしまいそうなときは、マウスピースが入った箱やパッケージに大きく数字を書いておくことで順番間違いが起きるミスを減らしやすくなります。

3.飲食の際、マウスピースを外す必要がある(水を除く)


マウスピース矯正では、飲食の際にマウスピースを外す必要があります(水を除く)。

飲食時にマウスピースを外さなかった場合、糖分を含む液体や食べカスがマウスピースと歯のあいだに挟まってむし歯の発症・進行が起きる可能性が高まります。食べカスが挟まることで歯とマウスピースの密着性が落ち、しっかり歯が動かなくなるおそれもあります。

≪対策:飲食時には必ずマウスピースを外す≫

水を除き、マウスピース矯正中の飲食時には必ずマウスピースを外しましょう。

飲食のためにマウスピースを外したときは食後に歯みがきを行い、マウスピースを洗ってから再装着します。

4.奥歯が沈み込むことがある


マウスピースを歯にかぶせる、という性質上、マウスピース矯正ではマウスピースの厚みによって奥歯が沈み込む(=圧下:あっか)ことがあります。

奥歯の沈み込みはマウスピース矯正のデメリットの一つです。ただし、奥歯を圧下させる必要がある開咬などの歯並びの乱れの治療においては、マウスピースの「奥歯が沈み込む」特性を利用し、効率的に矯正を進められるケースも。

≪対策:顎間ゴムを用いる、アタッチメントを用いる(インビザライン)、マウスピースを切り取る≫

マウスピース矯正で奥歯が沈み込んだときは、主に以下のような方法で舌側に歯をひっぱり出します。

・上下の歯にボタンを取り付け、ボタンのあいだにゴムをかける「顎間ゴム」を用いる
・挺出用アタッチメントを用いる(インビザラインの場合)

奥歯の沈み込みが予測される場合は、あらかじめマウスピースの奥歯の箇所を切り取っておくことで歯にかかる圧力が減り、奥歯の沈み込みを防ぎやすくなります。

【矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


矯正治療を受けるにあたり、デメリットや起こり得るトラブル、矯正中の痛み、矯正期間など、ご心配な点も多いかと思います。

後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。

矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。

カウンセリングでは患者様のお悩み・ご希望をじっくりとお伺いし、日本矯正歯科学会の矯正認定医がお1人お1人の方に適した矯正方法をご提案させていただきます。


矯正は費用が大きい歯科治療です。矯正方法や各ブランド、クリニックによって料金が異なりますが、前歯のみの部分矯正では安くても10万円以上、全体矯正では100~200万円以上の費用が必要になることもあります。

矯正の費用の大きさに対し、患者様によっては「ぼったくっているのでは?」「不当に料金を上乗せしているんじゃないか?」と疑ってしまうケースも

当院は、もちろん、ぼったくりや不当な上乗せはしていません。

矯正の費用が大きくなるのは、さまざまな要素によって治療費が構成されているためです。

今回は、矯正をご検討中の方、また、矯正を受けている方のために「矯正の治療費」を構成する各要素をわかりやすく解説します。

■矯正の治療費を構成する要素(矯正費の内訳)


◎矯正の治療費はさまざまな要素によって構成されています


相談費(初診費、カウンセリング費)、診断費、矯正装置費など、矯正の治療費は以下のようなさまざまな要素によって構成されています。

(※)記述された費用は一般的な歯科矯正
における目安の金額です。


歯科矯正は自由診療のため、クリニックごとに費用が異なります。

①相談費(初診費、カウンセリング費)


費用:010,000円前後

相談費(初診費、カウンセリング費)とは、矯正の相談のために初めて歯科医院を訪れたときにかかる費用です。

現在は歯科矯正の無料相談を実施するクリニックが増えており、相談費はかからない場合もあります。

②検査費


費用:30,00050,000円前後

検査費とは、矯正前の精密検査にかかる費用です。

精密検査では歯科用CT、口腔内スキャナーなどの精密機器を用い、歯並びの状態や顎の形状、神経や血管の位置を詳細に確認します。

③診断費


費用:30,00050,000円前後

診断費とは、矯正治療の診断にかかる費用です。

矯正を成功に導くためには、精密検査と共に、歯科医師の精確な診断が欠かせません。

クリニックによっては検査費と診断費を合わせ、「検査・診断費」としているところもあります。

④矯正装置費


費用:200,0001,200,000円前後

矯正装置費とは、矯正で用いるワイヤー装置(ブラケット装置)やマウスピースにかかる費用です。歯科矯正を構成する要素の中では、矯正装置費がもっとも大きな費用になります。

⑤調整費(処置費)


費用:3,00010,000円前後(1回につき:都度払い式の場合)

調整費(処置費)とは、矯正中の定期通院時にかかる費用です。

ワイヤー矯正では1ヶ月に1回のペースで通院いただき、ワイヤーの締め直しによる調整を行います。通院時には調整と併せ、歯の動き具合いやむし歯・歯周病の有無、歯・歯周組織の健康状態もチェックします。チェックのほか、ワイヤー矯正では通院時に歯のクリーニングも行います。

インビザラインをはじめとするマウスピース矯正では、原則として装置(マウスピース)の調整は行いません(※1)。通院時には次に使うマウスピースをまとめてお渡しします。マウスピースのお渡しと共に、歯の動き具合いやむし歯・歯周病の有無、歯・歯周組織の健康状態もチェックします。クリーニングについては、歯の汚れが多くなければマウスピース矯正の通院時には歯のクリーニングは行わない場合もあります(※2)。

(※1)マウスピースによる奥歯の沈み込み

(圧下)など、トラブルが起きている場

合は調整を行うことがあります。


(※2)歯の汚れが多い場合は歯の

クリーニングを行います。



⑥保定装置費(リテーナー費)


費用:10,00060,000円前後

保定装置費(リテーナー費)とは、矯正治療後(動的治療で歯並びを整えた後)の保定で用いる保定装置(リテーナー)にかかる費用です。

保定期間中はリテーナーを装着し、矯正で整えた新しい歯並びを身体に馴染ませていきます。保定には、歯並びが元の位置に戻らないよう、後戻りを防ぐ役割もあります。

⑦保定管理費


費用:3,0005,000円前後(1回につき:都度払い式の場合)

保定管理費とは、保定中の定期通院にかかる費用です。

保定期間中は定期的に通院していただきます。保定中の通院時には、歯並びの後戻りが起きていないかを確認すると共に、むし歯・歯周病の有無、歯・歯周組織の健康状態もチェックします。

⑧その他、必要な処置や治療にかかる費用(抜歯処置、むし歯・歯周病治療、装置を紛失・破損した場合の新しい装置費など)


上記①~⑦のほか、歯科矯正では以下の費用がかかることがあります。

・抜歯処置費(必要な場合) ・むし歯・歯周病の治療費(必要な場合) ・マウスピースを紛失したor患者様の過失によって装置を破損した場合の新しい装置費

■歯科矯正のお支払いシステム


歯科矯正は以下の2種類のお支払いシステムがあります。

どちらのお支払いシステムを採用するかは、クリニックやマウスピース矯正のブランドによって異なります。両方のシステムを採用しているクリニックやマウスピース矯正ブランドもあります。

・都度払い

都度払い(つどはらい)とは、相談費、検査費、矯正装置費など、費用が発生したときにその都度、お支払いいただくシステムです。

・トータルフィー

トータルフィーとは、相談費、検査費、矯正装置費など、歯科矯正にかかるすべての費用をまとめてお支払いいただくシステムです。

{都度払いorトータルフィー、お得なのは?}

都度払いorトータルフィー、どちらがお得かについてですが、「絶対にこっちが安い」という基準はありません。

基準はありませんが、例えば、前歯のみの部分矯正や軽度の歯並びの乱れで矯正期間が短い場合は、都度払いの方が全体の費用を抑えられる場合があります。

一方、全体矯正で長い矯正期間がかかるケースでは、都度払いよりもトータルフィーの方が費用が安くなることも。

【矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


当院では、以下の3種類のお支払い方法をご利用いただけます。

・現金 ・クレジットカード ・デンタルローン(※)

(※)デンタルローンご利用の際は審査が必要です。


クレジットカード、または、デンタルローンで分割払いにすることで一括払いのご負担を軽減できます。分割払いにより、月々のお支払い計画も立てやすくなります。

-矯正治療の無料相談を受付中です-


矯正治療を受けるにあたり、矯正中の痛み・矯正期間・費用など、ご心配な点も多いかと思います。

後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。

舌側矯正やインビザラインなど、矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。

カウンセリングでは患者様のお悩み・ご希望をじっくりとお伺いし、日本矯正歯科学会の矯正認定医がお1人お1人の方に適した矯正方法をご提案させていただきます。


Eラインとは、美しいとされる横顔の基準になるラインです。鼻の先端と顎の先端を直線で結んだEライン上、または、Eラインより内側に唇がある横顔が美しいとされています。

前回のブログでは、

①歯科矯正で噛み合わせを整えることで本来あるべき正しい位置に顎が戻る
②顎の位置の正常化により、歯科矯正でEラインの横顔にアプローチすることが可能

というところまでお話ししました。

今回は、「マウスピース矯正のインビザラインで「Eライン」の横顔になれる?」についてご紹介します。

■インビザラインで「Eライン」の横顔になれるの?


◎インビザライン矯正で「Eライン」の横顔にアプローチすることが可能です ただし 条件があります


マウスピース矯正のインビザラインで「Eライン」の横顔にアプローチすることは可能です。ただし、インビザラインでアプローチできるEラインの横顔には以下の条件があります。

条件①顎の位置を数mm程度、動かすことでEラインにアプローチできる

インビザラインを含め、歯科矯正によって噛み合わせが整うことで顎の位置を動かせる可能性があります。ただし、歯科矯正で動かせる顎の位置には限りがあります。

歯科矯正で動かせる顎の位置は最大でも数mm程度です。

歯科矯正により噛み合わせを整えることで顎の位置のズレ(顎が後ろにひっ込んでいるor顎が前に突き出ている)を数mm程度、動かせると予測される場合は、インビザライン矯正でEラインの横顔にアプローチできる可能性があります。

条件②顎の骨格そのものの位置がズレていない

インビザライン(マウスピース矯正)、ワイヤー矯正など矯正方法を問わず、顎の骨格そのものが原因の歯並びの乱れ・顎の位置のズレ、1cm以上の顎の位置のズレは歯科矯正のみでは治せません。

・顎の骨格による歯並びの乱れ
・顎の骨格による顎の位置のズレ
・1cm(10mm)以上、顎を動かさなければならない顎の位置のズレ

上記のケースでは、顎の骨切り手術などの外科的矯正、または、美容外科での整形手術が必要になります。

条件③ある程度、鼻に高さがある

Eラインの横顔になるには、ある程度、鼻に高さがあることが前提条件です。

鼻が低い方の場合、顎の位置を正常化しても鼻の低さが原因でEラインの横顔になれない場合も。

上記の理由から、鼻の低さを改善するため(Eラインの横顔を得るため)には、外科手術による美容整形が必要になるケースがあります。

■歯科矯正でEラインの横顔にアプローチするなら、ワイヤー矯正・マウスピース矯正、どっちがイイの?


◎抜歯をして歯を大きく動かす必要がある場合は、ワイヤー矯正の方が効率的に歯を動かせる可能性があります


矯正方法を問わず、上記3つの条件をクリアしていれば、歯科矯正でEラインの横顔にアプローチできる可能性があります。

歯科矯正でEラインの横顔にアプローチするとき、悩んでしまうのが「ワイヤー矯正・マウスピース矯正、どっちがイイの?」という点ではないでしょうか?

結論から申しますと、ワイヤー矯正・マウスピース矯正、どちらでもEラインの横顔にアプローチできます。ただし、抜歯をして歯を大きく動かす必要がある以下のような重度の歯並びの乱れの場合は、ワイヤー矯正の方がより効率的に歯を動かせる可能性があります。

・重度の出っ歯
・重度の受け口
・重度のガタガタ歯

■アタッチメントや補助処置を用いることで、インビザラインで重度の歯並びの乱れに対応できるケースも


◎アタッチメントの付与で歯を動かす力を高められます


金属製のワイヤーでギュッと強く歯を締めるワイヤー矯正は歯を動かす力が強く、効率的に歯を移動できます。

マウスピースを用いるマウスピース矯正は歯を動かす力がマイルドです。矯正力がマイルドなため、マウスピース矯正では歯を大きく動かす必要がある重度の歯並びの乱れに対して効率的に歯を動かせない場合があります。

一般的に、重度の歯並びの治療には適さないこともあるマウスピース矯正ですが、例外も存在します。

インビザラインです。

インビザラインは独自技術のアタッチメントを用いることで歯を動かす力を高められます。

アタッチメントの付与により、インビザラインであれば、抜歯をして歯を大きく動かす必要がある重度の歯並びの乱れに対応できるケースも。

◎アンカースクリューなどの補助処置を行う、または、ワイヤー矯正を併用する方法もあります


重度の歯並びの乱れに対してインビザラインで治療を行う場合は、アタッチメントのほかにもさまざまなアプローチの仕方があります。

アンカースクリューなどの補助処置を行う、または、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を併用する方法もバリエーションの一つです。

歯を大きく動かすのが苦手とされるマウスピース矯正(インビザラインを含む)ですが、アタッチメント・補助処置・ワイヤー矯正の併用など、やり方次第では、マウスピース矯正でも重度の歯並びの乱れの改善&Eラインの横顔にアプローチできます。

【矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


矯正治療を受けるにあたり、矯正中の痛み・目立ちやすさ・矯正期間・費用など、ご心配な点も多いかと思います。

後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。

舌側矯正やインビザラインなど、矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。

カウンセリングでは患者様のお悩み・ご希望をじっくりとお伺いし、日本矯正歯科学会の矯正認定医がお1人お1人の方に適した矯正方法をご提案させていただきます。


突然ですが、皆様は「Eライン」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

Eラインは主に美容整形などの分野でよく目・耳にする言葉ですが、歯科治療・歯科矯正にもEラインが大きく関係します。

後藤達也矯正歯科では、Eラインを意識した歯科矯正を行っています。

今回は気になる方も多い「Eライン」のお話です。

■Eラインとは?


◎美しいとされる横顔の基準のライン = Eライン


Eライン(イーライン、Esthetic line)とは、美しいとされる横顔の基準となるラインです。

お顔を横から見て、鼻の先端と顎の先端を直線で結んだラインをEラインと呼びます。

Eライン上に唇がある、または、Eラインより少し内側に唇がある横顔が美しいとされています。

■日本人はEラインの方が少ない?


◎Eラインの前提条件


Eラインの横顔になるには

・鼻が高い(ある程度、鼻に高さがある)
・口元(唇)が前に突き出し過ぎていない
・顎が前に出過ぎていない
・顎が後ろにひっ込み過ぎていない

上記が前提条件になります。

がっかりされてしまうかもしれませんが、結論から申しますと、日本人はEラインの横顔を持つケースは少ないです。ほとんどの日本人は上記の条件をクリアできないため、欧米人の様なくっきりとしたEラインの横顔を持つ日本人はあまり多くありません。

日本人にEラインの横顔が少ない理由は、以下の要因が関係していると考えられています。

・日本人の人種特性(縄文系(鼻が大きく平べったい)・弥生系(鼻が小さくて低い)など)により、鼻が低い方が多い

縄文系の血が多い場合は横方向に平べったく鼻が大きい方もいらっしゃいます。ただし、横方向への大きさであり、欧米人の様な前方向への鼻の高さを持つ日本人は少ないです。

・子どもの頃の悪い癖、または、やわらかい物ばかり食べるなどの原因で顎が正常に育たず、顎が小さい方が多い

上記の理由により、近年、以下のような顎が小さい子ども・大人が多く見受けられます。

・顎がひっ込んでいる、顎がほとんどない
(首との境目がわかりにくいほど、顎が後ろにひっ込んでいる)(顎無し顔)

・Eラインより前に口元が突き出ている
(口ゴボ、ゴリラ顔、アデノイド顔貌)

◎お隣の韓国、台湾、中国もEラインの横顔を持つ方が少ないです


日本人のみならず、アジアに関してはお隣の韓国、台湾、中国もEラインの横顔を持つ方は少ないと考えられています。

日本を含め、東アジア人は基本的に似た顔つきをしています。お隣の韓国では美容整形によってEラインの横顔を手に入れるケースが見受けられますが、元々の顔立ちはEラインをクリアできていないことが多いです。

アジア人でもインドやパキスタンなどの南アジア、中東と呼ばれる西アジアはくっきりと彫りが深く、Eラインの横顔を持つ方の割合が大きくなります。

■歯科矯正でEラインの横顔を手に入れられるの?


◎お顔のパーツの位置を意識して行う歯科矯正により、Eラインの横顔を手に入れられる可能性があります


くりかえしになりますが、Eラインの横顔になるには

・鼻が高い(ある程度、鼻に高さがある)
・口元(唇)が前に突き出し過ぎていない
・顎が前に出過ぎていない
・顎が後ろにひっ込み過ぎていない

上記が前提条件です。

鼻の高さや顎の骨格など、お顔のパーツの形そのものを変えるには美容整形、または、口腔外科・形成外科で行う外科的矯正(顎の骨切り手術など)が必要になります。

お顔のパーツそのものの形を変えるには美容整形や外科的矯正が必要ですが、顎の形状や顎の位置によっては歯科矯正でEラインの横顔を得られる可能性があります。

■歯科矯正でEラインの横顔にアプローチできる理由


◎矯正で顎の位置を調整することで、Eラインの横顔を得られる可能性があります


歯科矯正ではマウスピースやワイヤー装置(ブラケット装置)などの矯正装置を用い、歯を動かして歯並びを整えていきます。

Eラインへのアプローチの有無を問わず、歯科矯正では歯並びを整えると共に、顎の位置を意識して噛み合わせを整えることが大切です。

顎の位置を意識し、歯並びと噛み合わせを整えることで本来あるべき正しい位置に顎が収まりやすくなります。

噛み合わせの正常化により、出過ぎでいた顎がひっ込むorひっ込んでいた顎が前に出ると、鼻や口元(唇)に対しての顎の位置がより、適切なバランス(=Eライン)に近づきます。

上記のメカニズムにより、矯正で歯並びと噛み合わせを正常化することで、鼻、口元(唇)、顎の位置のバランスが取れた美しいEラインの横顔を得られる可能性があります。

【セファログラムを用い、顎の位置・お顔のパーツ全体の位置を考慮した歯科矯正を行っています】



後藤達也矯正歯科ではセファログラムを用い、歯並びに対する顎の位置+お顔のパーツ全体の位置を意識した歯科矯正を行っています。

当院では「歯並びのみを治す」矯正は行いません。歯並びに加えてしっかりと噛み合わせを整え、顎の位置を正常化することでEラインの横顔にアプローチいたします(※)。

(※)歯科矯正で動かせる顎の位置には限りがあります。歯科矯正

でEラインの横顔を100%、得られる訳ではありません。

患者さんや歯並びの乱れ方によっては美容整形・外科的

矯正などの外科手術が必要になる場合があります。


{セファログラムとは}

セファログラムとは、矯正専用の特殊なレントゲンです。

セファロを用い、患者さんの歯並びに対する顎の位置、および、歯並びに対する鼻、口元(唇)、おでこなどのお顔のパーツ全体の位置・バランスを意識して矯正治療を行うことでEラインの横顔にアプローチします。

—–

今回は、美しいとされる横顔の基準「Eライン」のお話をさせていただきました。

次回は「インビザライン矯正でEラインの横顔になれる?」についてご紹介します。


「矯正を受けたいけど、ワイヤー矯正かマウスピース矯正(インビザライン)かで迷ってる…」

「ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、対応できる歯並びは違うの?」

従来、「矯正」と言えば金属製のワイヤーで歯を締めるワイヤー矯正を指しました。近年はインビザラインが普及し、マウスピース矯正も歯科矯正の新たな選択肢となっています。

ワイヤー矯正、マウスピース矯正、どちらも装置で力をかけて歯を動かす点は同じです。力をかけて歯を動かす点は同じですが、装置の違いにより、両者には「得意な歯並びの乱れ」「苦手な歯並びの乱れ」がそれぞれに存在します。

今回は「ワイヤー矯正  マウスピース矯正(インビザライン) 得意・苦手な歯並び」についてご紹介します。

■ワイヤー矯正が得意な歯並び


◎歯を動かす力が強く、軽度~重度の歯並びの乱れに幅広く対応できます


・軽度~重度の出っ歯 ・軽度~重度の受け口 ・軽度~重度のガタガタ歯(叢生:そうせい) ・軽度~重度の過蓋咬合(かがいこうごう:ディープバイト) (上の前歯が下の前歯に深く覆いかぶさった状態)

ワイヤー矯正は金属製のワイヤーで強く歯を締めます。歯を動かす力(矯正力)が強く、歯根ごと大きく歯を平行移動することが可能です(=歯体移動:したいいどう)。

軽度~重度まで、ワイヤー矯正はさまざまな歯並びの乱れに幅広く対応できます。

抜歯をして全体の歯を大きく動かす必要がある上記のような歯並びの乱れも、ワイヤー矯正であれば対応可能です。

■ワイヤー矯正が苦手な歯並び


◎ワイヤー矯正は歯ぐき側に歯を押し下げる「圧下」が苦手


・開咬(かいこう:オープンバイト) (上下の前歯が閉じられず、奥歯に過剰な負荷がかかった状態)

歯を動かす力が強く、軽度~重度の歯並びの乱れに幅広く対応可能なワイヤー矯正。古くからある矯正方法であり、ワイヤー矯正はオールマイティに見えますが、実は、ワイヤー矯正には苦手な歯の動きがあります。

ワイヤー矯正は歯ぐき側に歯を押し下げる「圧下(あっか)」が苦手です。

歯に接着したブラケットにワイヤーを通して歯を締める、という装置の特性上、ワイヤー矯正は歯ぐき側に歯を押し下げる圧下を効率的・効果的に行いにくいのです。このため、開咬はマウスピース矯正(インビザライン)の方が治しやすい場合があります。

◎ワイヤー矯正は奥歯を後ろへ移動させる動きが苦手


・非抜歯で、かつ、奥歯を後ろに移動させる必要がある歯並びの乱れ (非抜歯矯正で治す軽度~中程度の出っ歯・受け口(奥歯を後ろに移動させる症例)など)

ワイヤー矯正は奥歯を後ろへ移動させる動き(臼歯の遠心移動)が苦手です。

奥歯を後ろへ動かすにはその歯の後ろ側に固定源を作る必要があります。しかし、大臼歯など、お口の奥の方にある奥歯は固定源を取りにくく(または固定源がなく)、歯を後ろに動かしにくいです。

歯に接着したブラケットにワイヤーを通して歯を移動させる、というワイヤー矯正の特性上、奥歯を後ろに動かそうとしても、連結したワイヤー装置によって奥歯が前に移動してしまう、などの不具合が起きるケースもあります。

■マウスピース矯正(インビザライン)が得意な歯並び


◎マウスピース矯正は歯を傾ける動きが得意です


・歯の傾きを治すだけで済む軽度の出っ歯 ・軽度~中程度のガタガタ歯 ・非抜歯、かつ、奥歯の移動(奥歯を後ろに移動させる)を伴う、軽度~中程度の出っ歯・受け口

マウスピース矯正はマウスピースを用い、歯冠(しかん:歯ぐきから上の歯の部分)を傾けて歯並びを整えます(=傾斜移動)。

歯を傾けて歯並びを整えるため、マウスピース矯正は上記のような歯並びの乱れの治療を得意とします。

◎マウスピース矯正(インビザライン)は歯ぐき側に奥歯を押し下げる動きが得意です


・開咬(かいこう:オープンバイト) (上下の前歯が閉じられず、奥歯に過剰な負荷がかかった状態)

マウスピース矯正はマウスピースを歯にかぶせて歯を動かします。マウスピースをかぶせるため、マウスピースの厚み分、自然と歯ぐき側に奥歯が押し下げられやすいです。

このため、マウスピース矯正(インビザライン)は歯ぐき側に奥歯を押し下げる圧下が必要な開咬の治療を得意とします。

{圧下に加え、インビザラインは歯を引っ張り出す「挺出」も行えます}

開咬はマウスピース矯正の得意分野ですが、すべてのマウスピース矯正ブランドが開咬の治療を得意としている訳ではありません。

開咬の治療では歯ぐき側に奥歯を押し下げる圧下をすると共に、舌側に上下の前歯を引っ張り出す「挺出(ていしゅつ)」を行う必要があります。

アタッチメント機能を持たない一般的なマウスピース矯正の場合、原則として、マウスピース単体では歯を引っ張り出す挺出は行えません。歯の表面はツルンとしているため、マウスピースをかぶせても“スポッ”とマウスピースが取れてしまい上手く歯を引っ張り出せないのです。

一般的なマウスピース矯正では難しい歯の挺出ですが、独自技術であるアタッチメント機能を持つインビザラインであれば、歯の挺出に対応できます(※)。

インビザラインでは歯の表面にポッチをつけて歯を動かすアタッチメントを用いることで、ほかのマウスピース矯正(マウスピース単体)ではできない歯の挺出を行えます(※)。

(※)インビザライン以外のマウスピース矯正ブランドの治療では、

ワイヤー装置の併用で歯の挺出に対応できる場合があります。



◎マウスピース矯正は歯槽骨上に歯並びを整列させる動きが得意です


・すきっ歯 ・軽度のガタガタ歯 ・反対咬合(はんたいこうごう:クロスバイト) (下の奥歯の一部が上の奥歯よりも外側に出ている状態)

マウスピース矯正は歯槽骨(しそうこつ:歯が植わっている顎の骨)上のラインに沿って歯並びを整列させる動きが得意です。

マウスピース矯正は上記のような、歯槽骨上に歯並び整列させる必要がある歯並びの乱れの治療を得意とします。

◎マウスピース矯正は奥歯を後ろへ移動させる動きが得意です


・非抜歯で、かつ、奥歯を後ろに移動させる必要がある歯並びの乱れ (非抜歯矯正で治す軽度~中程度の出っ歯・受け口(奥歯を後ろに移動させる症例)など)

マウスピース矯正は奥歯を後ろへ移動させる動きが得意です(臼歯の遠心移動)。

原則として、マウスピース矯正は歯を傾けて歯を動かし、歯並びを整えていきます。歯を傾けるため、マウスピース矯正は奥歯を傾けて後ろに移動させる動きが得意です。

ただし一点、マウスピース矯正は奥歯を後ろへ移動させる動きが得意なのですが、歯にかける力がマイルドなことに加えて1本ずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正と比べるとマウスピース矯正は奥歯を移動させるのに長い期間がかかります。

■マウスピース矯正が苦手な歯並び


◎マウスピース矯正は歯根ごと全体の歯を大きく動かすのが苦手


・重度の出っ歯 ・重度の受け口 ・重度のガタガタ歯

マウスピース矯正は歯を傾けて動かす傾斜移動を中心に歯並びを整えます。このため、マウスピース矯正は歯根ごと全体の歯を大きく動かす(歯体移動)が苦手です。

原則として、インビザライン以外のマウスピース矯正ブランドはマウスピース単体では歯体移動を行えません。インビザラインなど、アタッチメント機能を持つごく一部のマウスピース矯正ブランドに限り、アタッチメントを用いることで歯体移動を行えます。

上記の理由から、抜歯をして歯根ごと全体の歯を大きく動かす必要がある重度の歯並びの乱れはマウスピース矯正では効率的に治療を行えない場合があります。

【歯並びの乱れに合った矯正方式を選ぶことが重要】


「ワイヤー矯正  マウスピース矯正 得意・苦手な歯並び」をご紹介させていただきました。

ワイヤー矯正、マウスピース矯正(インビザライン)どちらにも得意・苦手な歯並びが存在します。「〇〇だからワイヤー矯正はダメ」「△△だからインビザラインは良い」という優劣はないです。

歯並びの乱れ方によっては、ワイヤー矯正で大きく歯を動かした後、歯槽骨上に歯を整列させるのが得意なマウスピース矯正で仕上げを行うなど、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を併用して治療を進める場合もあります

重要なのは、歯並びの乱れに適した矯正方式を活用することです。抜歯をして全体の歯を動かす必要がある重度の症例に対してはワイヤー矯正が第一の選択肢となります(※)。開咬、または、非抜歯で奥歯を後ろに動かしたい場合、歯槽骨上に細かく歯並びを整列させたい場合はマウスピース矯正が適しています。

(※)アタッチメント、および、IPRやアンカースクリュー

などの補助処置により、インビザラインで重度の歯並びの

乱れに対応できるケースがあります。



それぞれの矯正方式が持つ特性を生かすことで効率的に治療を進められ、理想の歯並びに近づきやすくなります。

– 矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください –


後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。

舌側矯正やインビザラインなど、矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。

カウンセリングでは患者さんのお悩み・ご希望をじっくりとお伺いし、日本矯正歯科学会の矯正認定医がお1人お1人の方に適した矯正方法をご提案させていただきます。


矯正は長い治療期間がかかる歯科治療です。矯正治療をご検討中の方は、「どんな風に治療が進んで行くのだろう?」とご不安を感じることもあるかと思います。

マウスピース矯正(インビザライン)、ワイヤー矯正(舌側矯正、表側矯正)など、歯科矯正には複数の矯正方式が存在します。

矯正方式は違えど、基本的な流れに沿って治療を進めていく点はどの矯正も同じです。

今回は、「矯正治療の基本的な流れ」をご説明します。

■矯正治療の基本的な流れ


1.初回相談(無料の矯正カウンセリング)


初回相談とは、クリニックが実施する無料の矯正カウンセリングです。

カウンセリングでは、患者様の現在の歯並びのお悩み、「こうなりたい」と思う理想の歯並び、希望する矯正方式など、話したいことをすべて、歯科医師に伝えてください。

また、矯正の痛み・自分に合った矯正方式・矯正にかかる期間や費用など、矯正治療に関するご不安・ご質問があるときは遠慮なく歯科医師に尋ねましょう。

患者様からのお話をお伺いした後は、歯科医師からそれぞれの患者様に合った矯正方式や治療計画、費用についてのご説明が行われます。ご説明を聞いてご納得できましたら、そのまま同じ日に次の精密検査へ進みます(※)。

(※)次回の来院時に精密検査を行うクリニックもあります。



2.診察・精密検査


口腔内を診察し、併せて、口腔内写真を撮影します。必要に応じ、レントゲン撮影も行います。

クリニックによっては撮影に別途、料金がかかることもあります。当院では口腔内写真、レントゲン撮影は無料です。

—–

ここまで(1&2)が初日に行う内容です。カウンセリング・診察・精密検査は30分程度で終了します。次回のご来院の際は精密検査の結果を基に、それぞれの患者様に適した治療計画・費用についてご説明します。

3.診断結果、および、治療計画・費用のご説明


初日から2~3週間後(※)、再度、ご来院いただき、診断結果、および、治療計画・費用をご説明します。

{インビザラインは「クリンチェック」で歯の動き方、仕上がりの歯並びの見た目を確認できます}

ワイヤー矯正の場合、診断結果や治療計画のご説明の際は実物の石膏模型を用いて歯の動き方をお伝えすることが多いです(アナログ式矯正治療)(※)。

(※)クリニックによってご来院の間隔、ご説明方法が異なります。



インビザラインは石膏模型ではなく、独自の矯正シミュレーションアプリ「クリンチェック」を用いてご説明を行います。シミュレーション結果はモニターに映し出され、矯正中の歯の動き方や仕上がりの歯並びの見た目を患者様ご自身の目で見て確認できます(フルデジタル式矯正治療)。

歯の動き方や仕上がりの歯並びの見た目を見ることで、患者様が思い描く理想の歯並びとシミュレーション結果がどれだけ近いのかを確認でき、矯正治療を受けるかどうかの判断に役立ちます。

インビザラインのフルデジタル式矯正治療、および、クリンチェックについて詳しくはこちらのブログにてご説明しています。併せてご参照ください。

—–

歯科医師から治療計画・費用のご説明を聞き、患者様のご納得・ご同意を得られましたら正式に矯正治療を開始します。

矯正治療を開始する前には、患者様の歯並びや口腔内の状態に応じて以下の前準備を行います。

4.前準備(むし歯・歯周病治療、抜歯、歯型取りなど)


・むし歯・歯周病治療(必要な場合)

むし歯・歯周病などの病気が見つかったときは、矯正を始める前にお口の病気の治療を行う必要があります(※)。

(※)むし歯・歯周病は他院での治療になります。



・抜歯(必要な場合)

抜歯が必要な場合は抜歯を行います(※)。

(※)他院での抜歯になります。



・歯型取り

前準備では歯型取りを行います。それぞれの方に合ったワイヤー装置・マウスピースを作製するためには患者様の歯型が必要です。

ワイヤー矯正はシリコンや石膏を用いて歯型を取ることが多いです。インビザラインではシリコンや石膏は使わず、デジタルスキャナーを用いて短時間(数分程度)で歯型取りを行います。

5.矯正装置の装着 治療開始


歯型取りで得られたデータを基に、患者様の歯並びや顎の形に合ったオーダーメイドの矯正装置(ワイヤー装置、マウスピース)が作製されます。装置がクリニックに届きましたら、矯正治療のスタートです。

ワイヤー装置は固定式です。原則として、矯正が終わるまで装置は外せません。

インビザラインは取り外し式のマウスピースを用います。しっかり歯を動かすために、矯正中は1日20時間以上、マウスピースの装着が必要です。

6.矯正治療(動的期間:歯を動かし、歯並びを整える期間)


矯正治療では装置で力をかけて少しずつ歯を動かし、歯並びを整えていきます。

矯正期間は患者様によって異なります。前歯のみの部分矯正は数ヶ月~10ヶ月程度、全体矯正(全顎矯正)は1年半~2年半程度の期間がかかります(※)。

(※)目安の期間です。



矯正期間中は定期的に通院していただきます。

ワイヤー矯正は原則として1ヶ月に1回通院いただき、お口のチェック、および、装置の調整(ワイヤーの締め直し)を行います。

インビザラインは2~3ヶ月に1回程度の通院でOKです。通院の際は歯並びやお口の状態をチェックし、次の通院までに用いるマウスピースをまとめてお渡しします。

7.保定(整えた新しい歯並びを身体に馴染ませ、歯の後戻りを防ぐ期間)


矯正期間が終わった後は、保定に入ります。保定とは、矯正治療で整えた新しい歯並びを身体に馴染ませ、歯の後戻り(歯並びが元に戻ってしまうこと)を防ぐための期間です。

保定期間中はリテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、新しい歯並びを身体に馴染ませると共に歯の後戻りを防ぎます。リテーナーは最初は1日中装着していただき、数か月後は20時間、半年後は12時間、というように少しずつ装着時間を減らしていきます。

保定期間は患者様によって異なります。目安として、保定にかかる期間は矯正期間と同程度です。矯正期間が1年半の場合は保定期間も1年半程度、2年半の場合は保定に2年半程度かかります。

保定期間中は3ヶ月に1回ほどのペースで通院いただき、歯並びが後戻りしていないか、むし歯・歯周病にかかっていないかなど、歯並び・お口の状態をチェックします(※)。

(※)保定期間中の通院ペースは患者様によって異なります。



8.保定終了 メンテナンスへ


保定期間が終了しましたら、すべての矯正治療が完了です(お疲れさまでした!)。

矯正は終了ですが、整えた歯並びを維持するため、保定が終わった後もリテーナーを装着し続けるのが望ましいです。リテーナーの装着に加え、保定終了後は定期的に通院していただき、メンテナンスを受けることで歯並びとお口の健康を維持しやすくなります(※)。

(※)メンテナンスは希望制です。患者様のご希望に

応じ、保定終了後のメンテナンスを行います。



【矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


矯正治療を受けるにあたり、矯正中の痛み・目立ちやすさ・矯正期間・費用など、ご心配な点も多いかと思います。

後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。

舌側矯正やインビザラインなど、矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。

カウンセリングでは患者様のお悩み・ご希望をじっくりとお伺いし、日本矯正歯科学会の矯正認定医がお1人お1人の方に適した矯正方法をご提案させていただきます。


「口ゴボがコンプレックスで悩んでいる…」 「口ゴボを改善するにはどうすれば良いの?矯正治療で治せるの?」

近年、口ゴボになる方が増えています。

口ゴボとは、口元(唇を含む口元全体)が前に突き出し、なおかつ、下顎が未発達で小さく、顎と首の境目がわかりにくい(いわゆる「顎無し顔」)状態を指します。

「ゴボ」の由来は「口がゴボッと(モコっと)前に突き出ている」ことから名付けられました。

今回は日本人でお悩みの方も多い「口ゴボ」になる原因、および、口ゴボを治すための矯正治療についてお話しします。

■矯正治療が原因で口ゴボになる方が増えています


◎歯並びだけを整える矯正治療が原因で口ゴボになる可能性があります


インビザラインをはじめとして、近年は日本国内でさまざまな矯正ブランドが登場し、マウスピース矯正が普及しています。

治療計画の立案・修正・変更、マウスピースの作製まで、すべての治療工程をアプリや機械が行うインビザラインの普及により、矯正治療に関する知識や技術がそれほどなくても一定水準を満たした矯正を行えるようになりました。

インビザラインは誤差の少ない矯正を提供できる反面、マニュアル頼りで治療を行うことにより「歯並びだけを整える矯正治療」が広まる原因にもなってしまっています。

歯並びだけを整える矯正治療がなぜ、良くないのでしょうか?それは、以下のような理由があるためです。

≪歯並びだけを整える矯正治療によって起こり得るトラブル≫

・歯並びは整ったものの、口元(顎の先端)の突き出しが治らず「口ゴボ」(ゴリラ顔)になってしまった ・歯並びは整ったものの、噛み合わせの乱れが改善されず食べ物をしっかり噛めない・顎関節に痛みを感じる

上記のように、歯並びだけを整える矯正治療は口ゴボや噛み合わせの乱れを起こす可能性が指摘されています。

◎適切ではない非抜歯矯正が原因で口ゴボになることも



歯並びだけを整える矯正のほか、矯正治療で口ゴボが起きる原因には適切ではない非抜歯矯正も挙げられます。

本来、歯を抜くべき症例にも関わらず、歯を抜かずに無理に歯並びを整えると顎の骨格に対する歯のスペースが不足してしまい、歯並びは整ったものの口元が前に突き出して口ゴボ(ゴリラ顔)になることがあります。

■顎の発達不足により口ゴボ(アデノイド顔貌)になるケース



◎口呼吸や間違った飲み方などが原因で顎の発達が不足し、口ゴボになるケースが多いです



適切ではない矯正治療のほか、子どもの頃の習慣や悪い癖が原因で口ゴボ(アデノイド顔貌)になることもあります。

子どもの頃に口呼吸や間違った飲み方(※)などの習慣や悪い癖があると、本来、鼻呼吸や正しい飲み方(のどの筋肉だけを使って飲む)で鍛えられるはずの顎周りの筋肉が鍛えられず、顎の骨の発達不足が起きやすくなります。

顎の発達不足が起きると下顎が健全に育たず小さい顎のままで成長してしまい、口ゴボ(アデノイド顔貌)になるケースが多いです。

(※)のどの筋肉をあまり使わず、頬で押し込むように飲む、

しゃくるように飲む、などの間違った飲み方。



■矯正治療で口ゴボは治せるの?


◎適切な歯科矯正で口ゴボを治すことが可能です


適切な歯科矯正とは、以下のような矯正治療を指します。

①歯並びだけではなく、唇を含む口元全体、鼻、おでこなど、お顔全体のパーツの位置を考慮して行う矯正治療

②歯並びだけではなく、噛み合わせの乱れも整えることで本来あるべき正しい位置に顎を移動させる矯正治療

歯並びだけを治す矯正、または、適切ではない非抜歯矯正で起きた口ゴボは適切な歯科矯正を行うことで治せる可能性があります(※)。

また、矯正を受ける前であれば、最初から適切な矯正治療を受けることで口ゴボになる確率を低減できます。

(※)歯科矯正のみで動かせる顎の位置は限界があります。

顎の骨の形を変える、または、大きく顎を動かす必要がある

口ゴボは外科的矯正(顎の骨切り手術など)が必要です。



◎小さなお子さまのうちに行う「咬合誘導」により、口ゴボ(アデノイド顔貌)になる確率を低減できます



口呼吸や間違った飲み方などによる顎の発達不全が原因の口ゴボ(アデノイド顔貌)は、小児矯正の「咬合誘導(こうごうゆうどう)」を受けることで回避しやすくなります。

咬合誘導はお子さまの顎の健全な発達をうながすための小児矯正です(1期矯正)。咬合誘導では5~9歳頃のお子さまの未成熟でやわらかい顎の成長を利用し、マウスピースの装着やお口の筋肉トレーニングを通じて顎の骨格と歯列を適切に広げていきます。

咬合誘導によって顎の発達がうながされ歯列が適切に広がることで生え変わりの際にまっすぐ永久歯が生えやすくなり、将来の綺麗な歯並びにつながります。顎の健全な発達により、口ゴボも起きにくくなります。

■顎の骨格が原因の口ゴボは外科手術が必要になるケースがあります


◎形成外科、または、美容外科での外科手術が必要な口ゴボも


歯の突き出しだけではなく、顎の骨格そのものが前に突き出ている、または、下顎の成長不足により顎の骨格そのものが小さい口ゴボは歯科矯正のみでは治せません。顎の骨格が原因の口ゴボは形成外科、または、美容外科での外科手術(顎の骨切り&顎を移動させる手術)が必要になることがあります。

【歯並びだけではなく、お顔全体のパーツの位置を考慮した矯正をご提供いたします】


後藤達也矯正歯科では、日本矯正歯科学会の矯正認定医による矯正治療を行っています。

矯正を行う際はそれぞれに異なる患者様の歯並びや顎の形状を見極め、歯並びだけではなく顎をはじめとするお顔全体のパーツの位置を考慮しながら治療を進めていきます。

治療ではセファロを用いたタイムラプス画像診断を実施します。セファロ診断に基づき、顎をはじめとして唇、鼻、おでこなどお顔全体のパーツの形状を考量した上で、歯並びを適切な位置に導く矯正をご提供いたします(※)。

(※)歯科矯正で改善できるのは歯並び、および、顎・唇

(顎に付属するパーツとしての唇)の位置のみです。

お顔のパーツそのものの形や鼻・おでこの位置は変えら

れません。お顔のパーツそのものの形を変える、または、

鼻・おでこを移動させるには外科的矯正が必要になります。



– 矯正治療の相談を受け付けています –



後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。口ゴボ、出っ歯など、口元や歯並びのお悩みがある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。


舌側矯正(ぜっそくきょうせい)(裏側矯正)は歯の裏側に矯正装置をつける矯正方法です。

歯の裏側に矯正装置をつけるため目立ちにくく、むし歯・歯周病が進行しにくい、矯正後の後戻りを防ぎやすいなど、舌側矯正には多くのメリットがあります。

メリットが多い舌側矯正ですが、日本では舌側矯正を行っている歯科医院が少ないのが現状です。舌側矯正を受けようと思ってもなかなかクリニックが見つからない…ということも珍しくありません。

今回は、なぜ舌側矯正を行う歯科医院が少ないのかについてご説明をさせていただきます。

■舌側矯正を行っている歯科医院が少ない理由


舌側矯正を行っている歯科医院が少ないのは、以下のような理由によります。

理由その① 歯の裏側に矯正装置を装着するのが難しい


舌側矯正(裏側矯正)は歯の裏側に矯正装置を装着します。

通常の表側矯正と比べ、歯の裏側に矯正装置を装着するのはとても難しく、専門的で特殊な技術が必要です。

表側矯正ではダイレクトボンディングという方法で患者様の歯を目で見ながら一つずつの歯にブラケット装置を接着していきます。

しかし、裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するため、目で見ながら一つずつの歯にブラケット装置を接着するのは困難です。多くの場合、患者様の歯並び(理想の歯並び)に合わせてコア(トレー)という型を作り、コアを使って歯の裏側にブラケットを取り付けていきます(インダイレクトボンディング)。

上記のように、舌側矯正では歯の裏側への装置の取り付けやコアの設計・製作など、専門的で特殊な技術が必要なため、施術の難しさから舌側矯正を行う歯科医師(歯科医院)が少ないです。

理由その② 歯にかける力の方向が表側矯正と異なる


舌側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着します。歯の表側に矯正装置をつける表側矯正と比べ、舌側矯正は歯にかける力の方向が異なります。

表側矯正は金属製のワイヤーでぎゅっと歯を締めて歯を動かします(外側から歯を抑え込む形)。一方、舌側矯正では歯の裏側に矯正装置をつけるため、ワイヤーで引っ張る形で歯を締めて歯を動かします。

歯を締める、という点ではどちらの矯正方法も同じです。しかし、表側矯正に対して舌側矯正は歯の動かし方が真逆だったり、少しだけ違う方向に力をかける必要があるなど、通常の表側矯正とは異なる治療計画を立てなければなりません。

歯の裏側に装置を装着することの難しさに加え、歯にかける力を考えながら通常の表側矯正とは異なる治療計画の立案・矯正装置の設計をしなければならない点も、舌側矯正を行う歯科医師が少ない理由の一つです。

理由その③ 矯正装置の操作・調整が難しい


舌側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するため、装置の操作・調整が難しいです。

通常の表側矯正は歯の表側に装置をつけるため、目で見て確認しながら装置の操作・調整を行えます。しかし、舌側矯正は目で歯の裏側を見にくい上、表側矯正と比べてブラケット同士の距離が短く、より繊細な装置の操作・調整が求められます。

装着の難しさと力のかけ方の複雑さに加え、矯正装置の操作・調整が難しい点も舌側矯正を行う歯科医師が少ない理由の一つに挙げられます。

【目立ちにくい矯正をご希望の方は当院までお気軽にご相談ください】


後藤達也矯正歯科ではカスタムメイド舌側矯正歯科装置「インコグニト」による舌側矯正を行っています。

すきっ歯、出っ歯、受け口など、インコグニトは患者様の歯並びの乱れ方や顎の形に合わせ、カスタムメイドで装置を作製する舌側矯正です。従来の舌側矯正と比べて装置が薄く、矯正中のストレスが大幅に軽減されます。

ふだんと変わらない笑顔のまま、目立ちにくく、より効率的に、よりスピーディーに歯並びを治したい方は「インコグニト」による舌側矯正をおすすめします。

矯正治療の相談を受け付けています –


後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。舌側矯正やインビザラインなど、矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。


突然ですが、皆様はインビザラインの「プロバイダー」という言葉をお聞きになったことがありますでしょうか?ネット上や歯科医院HPの紹介欄などでプロバイダーという言葉を見かけた方もいらっしゃるかもしれません。

インビザラインのプロバイダーとは、インビザラインが行っている歯科医師への認定制度です。

後藤達也矯正歯科では、インビザライン本社からダイヤモンドプロバイダーに認定された院長による矯正治療を行っています。 今回は、「インビザラインのプロバイダー制度」についてご説明します。

■インビザラインのプロバイダー制度とは?


◎1年間に行ったインビザライン矯正の症例数に応じて認定される制度です


インビザラインのプロバイダーとは、そのクリニックで歯科医師が1年間に行ったインビザライン矯正の症例数に応じて認定される制度です。インビザラインを運営するアメリカのアライン・テクロジー社により、プロバイダーの認定が行われます。

■インビザラインの各プロバイダーの認定条件


インビザラインのプロバイダーは1年間に行ったインビザライン矯正の症例数に応じ、「ブロンズ」「ゴールド」「ダイヤモンド」のように金属や宝石の名前を冠する形でランク付けされます。

以下はインビザラインの各プロバイダーの認定条件です。ご自身がインビザライン矯正を受けている、または、インビザライン矯正を受けようかと考えているクリニックの歯科医師がどのプロバイダーなのか、確認してみてください。

〇ブロンズプロバイダー

・1年間の症例数 1件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が1件以上の歯科医師に与えられます。

インビザライン矯正を始めたばかりの、いわば「スタートラインに立った」ランクと言えます。1件以上のインビザライン矯正に加え、インビザラインに必要な知識を得るためのオンライン講義の受講など、ごくシンプルな条件を満たすことで認定されます。

〇シルバープロバイダー

・1年間の症例数 11件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が11件以上の歯科医師に与えられます。

ブロンズプロバイダーから1ランクアップしたものの、全体としては下位にランクされます。まだ、インビザライン矯正を本格的に行っている訳ではなく、むし歯・歯周病治療など、他の歯科治療をメインに行っている歯科医師にシルバープロバイダーが多く見られる傾向があります(※)。

(※)一例です。シルバープロバイダーの歯科医師の矯正に対する姿勢や

歯科治療の方針を批判するものではありません。



〇ゴールドプロバイダー

・1年間の症例数 21件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が21件以上の歯科医師に与えられます。

まだ下位にランクされますが、症例数が増えたことにより、手順に基づいて適切にインビザライン矯正を行う実力がある歯科医師と言えます。

〇プラチナプロバイダー

・1年間の症例数 51件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が51件以上の歯科医師に与えられます。

全体のランクでは中間の位置ですが、プラチナプロバイダーになれば「インビザライン矯正のプロフェッショナル」を名乗ってもおかしくありません。このあたりから「インビザライン矯正に詳しく、経験が豊富な歯科医師」と認識されます。

〇プラチナエリートプロバイダー

・1年間の症例数 101件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が101件以上の歯科医師に与えられます。

プラチナプロバイダーの2倍近い数のインビザライン矯正を行っており、「インビザライン矯正に関する一定水準以上の知識があり、マウスピース矯正の技術を持つ歯科医師」と認識されます。

〇ダイヤモンドプロバイダー

・1年間の症例数 151件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が151件以上の歯科医師に与えられます。

1年間に151という症例数は、非常に多い数字です。ダイヤモンド以上のプロバイダー認定を受ける歯科医師は少なく、希少性が高い存在と言えます。インビザライン矯正に関する高度な知識と技術があり、十分な経験を持つ歯科医師です。

〇ブラックダイヤモンドプロバイダー

・1年間の症例数 401件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が401件以上の歯科医師に与えられます。

かなりの数のインビザライン矯正をコンスタントに行っている証であり、ブラックダイヤモンド以上は最上位級のプロバイダーとしてランクされます。行ってきた治療の多さから、難症例や珍しい症例など、さまざまな治療を経験している歯科医師も見られます。

〇ブルーダイヤモンドプロバイダー

・1年間の症例数 751件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が751件以上の歯科医師に与えられます。

2017年まではブラックダイヤモンドプロバイダーが当時の最高位ランクだったのですが、2018年にブラックダイヤモンドより上位のランクとしてブルーダイヤモンドとレッドダイヤモンドが新たに作られました。

1年間に751件という症例数は、生半可なことで達成できる数字ではありません。インビザライン矯正を専門に行ったとしても、非常に多い症例数です。

ブルーダイヤモンドプロバイダーは世界的なレベルのランクであり、「インビザラインに関する深い知識と熟練の技術を持ち、信頼してインビザライン矯正を受けられる歯科医師」と表現できます。

〇レッドダイヤモンドプロバイダー

・1年間の症例数 1,001件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が1,001件以上の歯科医師に与えられるプロバイダーです。

レッドダイヤモンドプロバイダーは現時点でインビザラインの最上位プロバイダーです。歯科医師個人に与えられることは少なく、インビザライン矯正を実施しているクリニックに対してレッドダイヤモンドプロバイダーの認定が行われるケースが多いです。

日本国内ではごく少数のクリニックがレッドダイヤモンドプロバイダーに認定されています。レッドダイヤモンドプロバイダー認定のクリニックに在籍する歯科医師により、他院の歯科医師に向けたインビザライン矯正のセミナーも行われています(クリニカルスピーカーによるインビザライン矯正のセミナー)。

■クリニカルスピーカーとは


◎インビザライン矯正を公式に指導・アドバイスできる認定制度


インビザラインはプロバイダーのほかに「クリニカルスピーカー」という認定制度を設けています。

クリニカルスピーカーとは、インビザライン矯正を公式に指導・アドバイスできる認定制度です。インビザラインを運営するアメリカのアラインテクノロジー社によってクリニカルスピーカーの認定が行われます。

クリニカルスピーカーの認定を受けると、ほかの歯科医師に対し公式にインビザライン矯正を指導・アドバイスすることが可能となります。

◎日本国内では十数名程度


現時点では、インビザラインのクリニカルスピーカーは日本国内に十数名程度です

クリニカルスピーカーの選考基準は明らかにされていません。基本的には、豊富な経験(ダイヤモンドプロバイダー以上)を持ち、長きにわたりインビザライン矯正を行ってきた(インビザラインの導入年数の長さ)などの要素をアラインテクノロジー社が総合的に判断し、クリニカルスピーカーの認定が行われているようです。

【インビザラインや矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


後藤達也矯正歯科ではインビザラインのダイヤモンドプロバイダー、および、日本矯正歯科学会の矯正認定医の資格を持つ院長が矯正治療を行います。

矯正治療を行う際はこれまでの経験を生かし、お1人お1人の患者様に適した治療計画をご提案させていただきます。インビザラインのほか、カスタムメイド舌側矯正歯科装置「インコグニト」を用いた舌側矯正にも対応可能です。

– 矯正治療の相談を受け付けています –


後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。インビザラインや舌側矯正など、矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。


「ワイヤー矯正は目立つので、できれば避けたい…」 「目立たないワイヤー矯正って、あるのかな?」

目立ちやすさから敬遠されがちなワイヤー矯正ですが、歯の裏側に装置をつける舌側矯正(裏側矯正)であれば、目立ちにくいです。

目立ちにくさに加え、舌側矯正には歯の裏側に装置をつける方式ならではのさまざまなメリットがあります(デメリットも存在します)。

今回は舌側矯正のメリット・デメリットをご紹介します。

■舌側矯正(裏側矯正)とは


◎歯の裏側に装置をつけます


舌側矯正(ぜっそくきょうせい)とは、歯の裏側に装置をつけるワイヤー矯正です。裏側矯正、リンガル矯正とも呼ばれます。

■舌側矯正と表側矯正の仕組みの違い


◎舌側矯正ではコアを使って歯の裏側に装置を取り付けます


歯の表面にブラケットを接着し、ブラケットにワイヤーを通して歯を締める点は舌側矯正、表側矯正どちらも同じです。

装置のシステムは同じですが、舌側矯正と表側矯正は装置の取り付け方に以下のような違いがあります。

・舌側矯正の場合(インダイレクトボンディング法)(関節接着法)

舌側矯正は歯の裏側に装置をつけるため、通常のボンディング法を行いにくいです。舌側矯正では患者様の歯並びや顎の形に合わせて作られたコア(トレー)を用い、歯の裏側にブラケット装置を接着します。

・表側矯正の場合(ダイレクトボンディング法)(直接接着法)

表側矯正では1本ずつ歯の形や位置を見ながら直接、ブラケットを接着するダイレクトボンディング法を行うことが多いです。

クリニックによっては表側矯正でインダイレクトボンディング法を行うところもあります。

■舌側矯正のメリット


目立ちにくさをはじめとして、舌側矯正には以下のようなさまざまなメリットがあります。

1.目立ちにくい

歯の裏側に装置をつけるため、目立ちにくいです(※)。

(※)上下や左右など、角度によっては装置が見えてしまうことがあります。


2.表側矯正と比べ、むし歯・歯周病が進行しにくい

歯の裏側は唾液による再石灰化作用がうながされやすく、エナメル質が厚めです。また、歯の裏側は唾液が循環しやすく、唾液が持つ自浄作用によりむし歯菌などの細菌を殺菌する作用が強く働きます。(※)。

舌側矯正ではエナメル質が厚く唾液が循環しやすい歯の裏側に装置をつけるため、表側矯正と比べて矯正中にむし歯・歯周病が進行するリスクが低減されます(※)。

(※)むし歯・歯周病の進行を抑えるためには装置に合わせて行う毎日の

適切なブラッシング、および、矯正中の定期通院(お口のチェック&

歯科衛生士による歯のクリーニング)が必須になります。



3.舌癖による後戻りを防ぎやすい

舌側矯正では歯の裏側に装置をつけるため、舌の動きが制限されます(この点はデメリットでもあります)。舌の動きが制限されることから、舌で前歯の裏側を押す、舌を上下の前歯のあいだに出すなどの舌癖(ぜつへき)をしにくくなります。

舌癖をしにくいため、舌で歯に力をかけることで起きる歯並びの後戻りを防ぎやすいです。



■舌側矯正のデメリット


メリットがある一方、舌側矯正にはデメリットも存在します。

1.矯正中、違和感を感じやすい

歯の裏側に装置をつけるため、矯正中、違和感を感じやすいです。

矯正が進むにつれ、装置の装着を「当たり前のこと」と思えるようになると違和感は軽減されます。

2.装置で口の中を傷つけることがある

歯の裏側に装置をつけるため、ブラケットの角やワイヤーの先端で口の中を傷つけることがあります。

装置によって口の中を傷つけるおそれがあるときはワックスを塗ったりワイヤーを切るなどの処置を行い、口腔内を保護します。

3.発音に支障が出やすい

歯の裏側に装置をつけるため、矯正中は舌の動きが制限され発音に支障が出やすいです。

矯正が進むにつれ、装置の装着に慣れてくると発音は徐々に改善されます。

4.矯正中の食事に制限がかかる

舌側矯正、表側矯正など装置の方式を問わず、ワイヤー矯正では矯正中の食事に制限がかかります。

硬い物や前歯でかじりつく物、歯につきやすい物はNGです。他にも、繊維質のお肉や野菜は細かく切って食べるなど、ワイヤー矯正中の食事は注意して摂る必要があります。

5.歯みがきが難しい

舌側矯正、表側矯正など装置の方式を問わず、ワイヤー矯正では矯正中、装置に対応した歯みがきをする必要があります。装置に対応したブラッシングに加え、歯の裏側に装置をつける舌側矯正は表側矯正と比べてより歯みがきの際に注意が求められます。

舌側矯正の矯正中の歯みがきの際は手鏡やスマホで磨いている位置を確認することで、装置に対応したブラッシングを行いやすくなります。

6.表側矯正と比べ、費用が高い

舌側矯正は歯の裏側に装置をつける特殊な方式のため、治療を行うには専門の知識と技術が必要になります。

専門の知識と技術が必要になることから、舌側矯正は表側矯正よりも費用を高めに設定しているクリニックが多いです。

7.対応している歯科医院が少ない

舌側矯正は歯の裏側に装置をつける特殊なワイヤー矯正です。表側矯正と比べ、舌側矯正に対応している歯科医院が少ないため、クリニック探しに時間がかかることも。

【カスタムメイド舌側矯正歯科装置「インコグニト」による舌側矯正を行っています】


後藤達也矯正歯科では、カスタムメイド舌側矯正歯科装置「インコグニト」による舌側矯正を行っています。

インコグニトは患者様の歯並びや顎の形に合わせ、カスタムメイドで装置を作製する舌側矯正です。従来の舌側矯正と比べて装置が薄く、矯正中のストレスが大幅に軽減されます。

ふだんと変わらない笑顔のまま、より効率的に、よりスピーディーに歯並びを治したい方は「インコグニト」による舌側矯正をおすすめします。

– 矯正治療の相談を受け付けています –


後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。舌側矯正やインビザラインなど、矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。


後藤達也矯正歯科では、世界シェアトップのマウスピース矯正ブランド「インビザライン」による矯正治療を行っています。

インビザラインは現代のマウスピース矯正におけるパイオニア的存在です。インビザラインの登場によってマウスピース矯正が大きく進化し、以前は治すことが難しかった開咬などの症例にもインビザラインによる治療が行えるようになりました。

今回は「インビザラインとマウスピース矯正の歴史」ついてお話しします。

■インビザラインとマウスピース矯正の歴史


マウスピース矯正は1990年代に開発が始まった矯正方法です。近代的なワイヤー矯正がフランスのピエール・フォシャールによって1800年前後に始まったことと比べると、マウスピース矯正は比較的新しい矯正方法と言えます。

そんなマウスピース矯正ですが、どのような流れで登場し、進化してきたのでしょうか。この項ではインビザラインが創り出したマウスピース矯正の歴史についてご紹介します。

1990年代中盤「マウスピース矯正の開発が始まる」

1990年代中盤、アメリカで世界初のマウスピース矯正の開発が始まります。歯科矯正を受けた経験を持つスタンフォード大学の学生、ジア・チシュティーが透明なマウスピースを使い、矯正をする方法を思いついたのです。ジア・チシュティーは学友であるケルシー・ワースと共にマウスピース矯正の開発をスタートさせました。

{開発者は経営学を専攻する学生だった}



興味深いのは、インビザラインの開発者は歯科医師ではなく経営学を専攻する学生だった点です。共通しているのは、2人ともワイヤー矯正を受けて目立ちやすさや痛みを経験していたこと。「もっと目立ちにくく、痛みが少ない矯正はできないものか」と悩んだ結果、考え出されたのが透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)で歯並びを治すマウスピース矯正でした(※)。

(※)開発当初の素材はプラスチックでしたが、現在のインビザラインの

マウスピースはやわらかいポリウレタンで作られています。


1999年「世界初の実用的マウスピース矯正「インビザライン」の提供開始」

2人はメンバーを増やしながらマウスピース矯正の開発を続け、1997年にインビザライン本社となるアライン・テクノロジー社を設立。そして2年後の1999年、世界初の実用的マウスピース矯正「インビザライン」のサービスの提供をアメリカにて開始しました。

2000年~2010年代前半「インビザラインをはじめとするマウスピース矯正の流行」

世界初のマウスピース矯正に対し当初は歯科医師からの疑いの声もありましたが、インビザラインは「目立ちにくい矯正」として人気を博しました。インビザラインの人気を受けて他社もマウスピース矯正の提供を開始し、ワイヤー矯正以外の矯正方法として人々のあいだでマウスピース矯正が広まっていきます。

日本国内では2006年にインビザライン矯正の提供が始まりました。

{技術的に未開発な部分もあったマウスピース矯正}



インビザラインをはじめ、2010年前後までのマウスピース矯正は現在と比べると技術的に未開発な部分が多く、前歯の軽い歯並びの乱れなど、軽度の症例にしか対応できない時代がありました。インビザラインは最初から優れた治療法ではなかったのです。

経営学を専攻する2人の学生によって始まったインビザラインでしたが、その後は歯科医師、歯科技工士、物理学者など各分野のプロフェッショナルによる開発を進めていきます。

独自技術「アタッチメント」の開発やデジタル式口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」によるデジタルスキャンの開始など、インビザラインが飛躍的に治療性能を発展させたのも2010年前後のこの時期です。

2011年「アタッチメント、iTeroの提供開始」

2011年、インビザラインは2009年頃より開発を続けていた独自技術「アタッチメント」の性能を飛躍的に向上させます。歯を引っ張り出すアタッチメントや歯の根っこの動きをコントロールするアタッチメントを開発し、開咬()などの難症例をインビザラインで治しやすくしたのです。

(※)開咬(かいこう)・・・上下の前歯が噛み合わない歯並びの乱れ。

インビザラインが登場する前はワイヤー矯正・マウスピース矯正を

問わず、開咬は難症例とされていました。


また、デジタル式口腔内スキャナー「iTero」も開発され、デジタルスキャンによる数分程度での歯型取りが行えるようになりました。

2018年頃~現在まで

インビザラインの治療性能の向上によるマウスピース矯正の浸透、および、マウスピース矯正の人気を受け、2018年頃からは日本国内で数多くのマウスピース矯正ブランドが登場しています。

2018年頃から登場したマウスピース矯正ブランドは「格安」や「通院不要」をアピールする物が多く見受けられます。しかし、肝心の治療性能の面ではインビザラインに匹敵するマウスピース矯正ブランドはほとんどないのが現状です。

■フルデジタル式マウスピース矯正「インビザライン」の特徴


◎膨大な症例データに基づく精密な矯正シミュレーションが可能


インビザラインはフルデジタル式マウスピース矯正です。

インビザラインによる矯正では歯型取り、治療計画の立案、マウスピースの作製、治療計画の修正・変更まで、すべての治療工程をアプリや機械が行います(※)。

(※)治療計画の立案・修正・変更には歯科医師が関わります。


治療計画の立案・修正・変更を行う3Dシミュレーションアプリ「クリンチェック」はインビザラインがこれまでに行ってきた全世界100ヶ国、1,000万以上の膨大な症例データに基づいて開発され、進化を続けています。

膨大な症例データに基づいて開発されたクリンチェックを用いて矯正シミュレーションを行うことであらゆる可能性を考慮した精密な治療計画の立案につながり、矯正治療の精度を高められます。

【インビザラインや矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】



今回はインビザラインが創り出したマウスピース矯正の歴史についてお話をさせていただきました。記事をお読みになり、開発の経緯や進化の過程など、インビザラインの独創性に驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

マウスピース矯正のパイオニアであり、長い歴史を持つインビザライン。3Dアプリを用いた矯正シミュレーションにより矯正中の歯の動き方や仕上がりの歯並びの見た目を確認できるなど、インビザラインにはフルデジタル式矯正ならではの多くのメリットがあります。

当院ではこれからもインビザラインにより、皆様に「目立ちにくい」「痛みが少ない」マウスピース矯正をご提供してまいります。

– 矯正治療の相談を受け付けています –


後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。インビザラインや矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。


矯正治療では装置で力をかけ、少しずつ歯を動かして歯並びを整えていきます。治療計画どおりにスムーズに歯を動かすためには、注意点を守りながら矯正中の生活を過ごすことが大切です。

今回は矯正中に守るべき注意点についてご説明します。

■矯正中の注意点とは?


◎矯正中はさまざまな守るべき注意点があります


矯正中は以下のような、さまざまな守るべき注意点があります。

1.食事の注意点
2.歯みがきの注意点
3.装置の装着の注意点
4.生活における注意点


■1.食事の注意点


◎インビザライン矯正中の食事の注意点


・硬い物を噛まない
(氷、飴玉、硬いフランスパン、硬いおせんべいなど)

インビザライン(マウスピース矯正)、ワイヤー矯正など矯正方法を問わず、矯正中は硬い物を噛むのはNGです。硬い物を噛むと歯槽骨の代謝が阻害され、歯の動きがさまたげられることがあります。

硬い物以外であれば、インビザラインは矯正中にマウスピースを外していつもどおりの食事を楽しめます。食べたい物や好きな物をガマンする必要はありません(※)。

(※)むし歯・歯周病予防の観点から、砂糖を多く含む物は控えた方が良いです。


見た目の問題から、着色性の飲食物もできるだけ控えるのが望ましいです。

◎ワイヤー矯正中の食事の注意点


ワイヤー矯正は固定式の装置をつけるため、矯正中の食事にさまざまな制限がかかります。

<NGな食べ物>

・硬い物
(氷、飴玉、硬いフランスパン、硬いおせんべいなど)

・前歯でかじり取る物
(小さくカットしていない肉、大きな果物、とうもろこしなど)

・歯や装置につきやすい物
(ガム、キャラメル、ハイチュウ、水あめ、餅など)

矯正中に硬い物を噛んでしまうと歯の動きがさまたげられる可能性があるほか、上記の食べ物を噛むと装置が外れたり破損する場合があります。

<気をつける必要がある食べ物(歯と装置のあいだに挟まりやすい物)>

・繊維質の物
(えのき、ひじき、もやし、ほうれん草など葉物野菜のおひたし、鶏肉など)

・粒が細かい物
(ひき肉料理、ナッツ類、粒胡椒やトウガラシなどのスパイスなど)

上記の食べ物は歯と装置のあいだに挟まりやすいです。歯と装置のあいだに食べカスが挟まった状態を放置すると装置がずれることがあり、本来の矯正効果を得られなくなるおそれがあります。

■2.歯みがきの注意点


◎インビザライン矯正中の歯みがきの注意点


・正しい方法(※)でいつもどおりの歯みがきを行う

インビザラインはマウスピースを取り外せるため、矯正中はマウスピースを外してしっかり歯を磨けます。ワイヤー矯正のように装置に対応したブラッシングを行う必要はありません。

(※)軽い力で歯を磨く、前歯の裏側は歯ブラシを縦にして磨く、フロスや歯間ブラシを

使って歯間清掃を行うなど、正しい方法でのセルフケアが大切です。


◎ワイヤー矯正中の歯みがきの注意点


・歯ブラシはヘッドが小さい物を使う
・軽い力で磨く
・歯とブラケット装置に対して45度の角度で毛先を当てて磨く
・歯と歯のあいだは歯ブラシを縦にして磨く
・装置の形に合わせてワンタフトブラシやフロス、歯間ブラシを併用する
・鏡やスマホで確認しながら磨く

ワイヤー矯正は装置が固定式のため、矯正中は装置に対応したブラッシングが必要になります。

■3.装置の装着の注意点


◎インビザライン矯正中の装置の装着の注意点


・1日20時間以上、マウスピースを装着する ・マウスピースのつけ忘れに気をつける

インビザラインは1日20時間以上、マウスピースの装着が必要です。定められたマウスピースの装着時間を守らなかった場合は治療計画どおりに歯が動かず、十分な矯正効果を得られない可能性があります。

また、インビザライン矯正中は水を除いて飲食の度にマウスピースを外さなければなりません。飲食後には歯みがきをしてマウスピースを洗ってから再装着することも必須です。飲食は毎日行われるため、うっかりマウスピースをつけ忘れないように注意が必要です。

◎ワイヤー矯正中の装置の装着の注意点


・舌で押すなど、不要な負荷を装置に与えないようにする

ワイヤー矯正は装置が固定式のため、インビザラインのような装置のつけ忘れの心配はありません。

つけ忘れの心配がないワイヤー矯正ですが、装置がずれたり外れるのを防ぐため、装置を舌で押すなどの行為は控える必要があります。

■4.生活における注意点


◎インビザライン矯正中の生活における注意点


・通院をさぼらない
・マウスピースは毎日流水で洗ってお手入れする
・定められた方法で正しくマウスピースを装着する
・決められた順番にしたがい、マウスピースを交換して装着する

インビザラインでは2~3ヶ月に1回の通院の際にまとめてマウスピースをお渡しします。

通院時には歯の動き具合いや歯並び、お口の健康状態をチェックします(歯の汚れが目立つときは歯のクリーニングを行う場合があります)。矯正を成功に導くためには、さぼらずにしっかり通院することが重要です。

口腔内の衛生状態を保つため、インビザライン矯正中は毎日、マウスピースを流水で洗ってお手入れする必要があります。

治療計画に沿って矯正を進めるため、決められた順番にしたがってマウスピースを交換し、正しい方法で装着することも大切です。

◎ワイヤー矯正中の生活における注意点


・通院をさぼらない
・口に物がぶつからないように注意する
・口の中に痛みや違和感があるときは早めに担当の歯科医師に伝える

ワイヤー矯正では1ヶ月に1回の通院の際に装置を締め直して調整を行います。その時々の状態に合わせて歯を動かし、歯並びを整えるために調整は欠かせません。

通院時には歯の動き具合いや歯並び、お口の健康状態をチェックします(歯のクリーニングも行います)。矯正を成功に導くためには、さぼらずにしっかり通院することが重要です。

ワイヤー矯正中は口に物がぶつかると口の中を傷つけてしまう可能性があります。スポーツなどで激しい動きをするときは口をぶつけないように気をつけてください。

ワイヤー矯正中はブラケットの角やワイヤーの先端で口を傷つけてしまうことがあります。口の中に痛みや違和感があるときは早めに担当の歯科医師に伝えましょう。状態に応じ、ワイヤーを切って調整する、ワックスで装置をカバーするなどの処置を行います。

【理想の歯並びを手に入れるため、矯正中の注意点を守りましょう】


矯正中、特に気をつける必要があるのは通院です。治療期間が伸びたり矯正効果が得られなくなる可能性があるため、通院をさぼるのはいけません。注意点を守りながら定期的に通院することで治療期間の延長防止につながり、矯正を成功に導きやすくなります。

矯正中は守るべきことが多くストレスを感じてしまう場面もあるかと思いますが、理想の歯並びを手に入れるためにも、しっかりと注意点を守って矯正ライフを過ごしましょう。


「出っ歯の見た目が気になる…」

「出っ歯はインビザラインで治せる?」

ガタガタ歯に次ぎ、歯並びの乱れの中で多いのが出っ歯のお悩みです。

当院では、インビザラインによる出っ歯の治療を行っています。

今回は「出っ歯をインビザラインで治せる?」についてご説明します。

■出っ歯はインビザラインで治せるの?


◎出っ歯をインビザランで治すことは可能です


出っ歯をインビザラインで治すことは可能です。ただし、前への大きな歯の突き出しが見られる中程度以上の出っ歯ではインビザラインのみでの治療が難しいケースがあります。

◎アタッチメントや補助処置を用いることで中程度以上の出っ歯もインビザラインが適応可能に


インビザラインをはじめとするマウスピース矯正はやわらかいマウスピースで少しずつ歯を動かします。金属製のワイヤーで強く歯を締めるワイヤー矯正と比べ、マウスピース矯正は歯を動かす力(矯正力)がマイルドです。

矯正力がマイルドなインビザラインですが、アタッチメントの装着やアンカースクリューなどの補助処置を用いることで前への突き出しが大きい中程度以上の出っ歯の治療を行えるケースがあります。

◎ワイヤー矯正に変更・併用することも


ワイヤー矯正は歯を動かす力が強く、中程度~重度の出っ歯に対応できます。

前への大きな歯の突き出しが見られ、全体の歯を後ろに下げる必要がある中程度以上の出っ歯ではワイヤー矯正による治療を行うことでスムーズに矯正を進めやすくなります。

ワイヤー矯正への治療方法の変更のほか、ワイヤー矯正とインビザラインを併用する方法もあります。ワイヤー矯正で歯を大きく動かした後、仕上げの微調整でインビザラインを用いることでそれぞれの特徴を生かしながら効率的に矯正治療を進められます。

■インビザラインのみでは中程度以上の出っ歯に適応しにくい理由は?


◎マウスピース矯正は歯を傾ける傾斜移動を中心に歯並びを整えます


固定式の矯正装置で強く歯を締めるワイヤー矯正と比べ、インビザラインをはじめとするマウスピース矯正は歯を動かす力がマイルドです。

矯正力がマイルドなため、マウスピース矯正では歯ぐきから上の歯冠のみを動かす傾斜移動を行い、歯並びを整えていきます。ワイヤー矯正のように歯根ごと平行に歯を動かす歯体移動(したいいどう)はマウスピース矯正では行えません。

{アタッチメントにより、インビザラインは歯体移動を行えます}

傾斜移動が中心のマウスピース矯正ですが、インビザラインは独自技術であるアタッチメントを歯につけることで歯体移動を行えます(※)。

(※)インビザラインで行える歯体移動の距離には限りがあります。



◎中程度以上の出っ歯の治療では歯体移動が必要になることが多いです


前へ大きく歯が突き出している中程度以上の出っ歯の治療では、歯を歯根ごと平行に動かす歯体移動が必要になることが多いです。歯を動かす力が強いワイヤー矯正であれば、歯体移動により歯根ごと全体の歯を効率的に後ろへ下げられます。

◎マウスピース矯正は抜歯矯正が苦手


傾斜移動が中心のマウスピース矯正は歯を歯根ごと大きく動かす必要がある抜歯矯正が苦手です。

歯を抜いてスペースを作り、全体の歯を後ろへ大きく動かす必要がある中程度以上の出っ歯の治療でマウスピース矯正のみ(アタッチメント・補助処置なし)で治療を行ってしまうと効率的に矯正を進められなくなるおそれがあります。

{アタッチメントやアンカースクリューなどの補助処置により、中程度以上の出っ歯の治療にインビザラインを適応できる可能性があります}

抜歯をともなう中程度以上の出っ歯では、アタッチメントの装着やアンカースクリューなどの補助処置を行い歯を動かす力を高めることで、インビザラインによる治療が可能になるケースがあります。

■受け口・ガタガタ歯はインビザラインで治せる?


◎中程度以上の症例はインビザラインでの治療が難しくなることも


{軽度の受け口はインビザラインで治療できる可能性があります}

出っ歯のほか、歯や顎が突き出す歯並びの乱れには下顎の前歯や下顎そのものが前に突き出す「受け口」があります。

受け口は顎の骨格の異常(顎の位置の異常や顎の発育異常・発育不全など)が原因でひき起こされているケースが多いです。顎の骨格が原因の骨格性の歯並びの乱れは歯科矯正のみでは治せません。形成外科や美容外科で行う顎の骨切り手術などの外科的矯正が必要になります。

顎の骨格が原因ではなく、下の前歯のみが少しだけ前に突き出している軽度の受け口であればインビザラインで治せる可能性があります。

中程度~重度の受け口は前歯を含めて全体の歯を大きく後ろへ下げる必要があるため、補助処置の有無に関わらずインビザラインでの治療が難しくなります。

{軽度~中程度のガタガタ歯はインビザラインで治療できる可能性があります}

ガタガタ歯(叢生)は前歯のみが少しガタガタしている軽度のものであればインビザラインで治せる可能性があります。

抜歯が必要な中程度のガタガタ歯はアタッチメントの装着やアンカースクリューなどの補助処置を行うことで、インビザラインによる治療が可能になるケースがあります。

重度のガタガタ歯で前後に深く歯が重なっていたり埋伏歯がある場合は抜歯をして全体の歯を大きく動かす必要があるため、補助処置の有無に関わらずインビザラインでの治療が難しくなります。

【インビザラインや矯正に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


後藤達也矯正歯科では矯正の無料相談を実施中です。Zoomによるオンライン相談もうけたまわっております。

「出っ歯をインビザラインで治せるか知りたい」 「自分の歯並びに合った矯正方法を教えて欲しい」

など、インビザラインや矯正に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。

カウンセリングでは患者様の現在のお悩みやご要望をしっかりとお伺いし、適切な治療方法をご提案させていただきます。


「矯正したいけど、痛みが気になる…」

「インビザラインなら、矯正中の痛みは少ない?」

矯正治療を受けることをご検討するも、矯正中の痛みが気になる方は少なくありません。「痛いのはイヤ」という理由で矯正をあきらめてしまうことも。

矯正は装置で力をかけるため、歯や歯槽骨(歯を支える顎の骨)に痛みを感じる場合があります。ただし、マウスピースを用いるインビザラインであれば、矯正中の痛みは比較的少ないです。

今回は「矯正治療は痛い?対処方法は?」についてお話しします。

■矯正治療で感じる痛み


◎装置で力をかけるため、痛みを感じることがあります


矯正方法を問わず、歯科矯正では矯正装置で力をかけて歯を動かします。これは、ワイヤー矯正、マウスピース矯正どちらも同じです。

装置で力をかけるため、矯正中には痛みを感じることがあります。矯正で痛みを感じるのは、以下のメカニズムによるものです。

{歯槽骨の吸収にともない、炎症物質が分泌される}

矯正治療ではワイヤーやマウスピースを使って力をかけ、少しずつ歯を動かして歯並びを整えていきます。このとき、力をかけた方向の歯槽骨が圧迫され、歯根膜内の血管から破骨細胞が分泌されます。

分泌された破骨細胞は歯槽骨を溶かし、溶かした分だけスペースが生まれて歯が動きます。破骨細胞が分泌されるときには歯根膜内の血管から破骨を促進する「プロスタグランジンE2」という炎症物質もいっしょに分泌されるため、炎症物質の作用によって歯槽骨の中で炎症が起き、痛みを感じます。これが、矯正治療で痛みを感じる理由です。

■矯正中に感じる痛みの対処方法は?


矯正中の痛みが気になる・つらい場合は、以下を行うことで痛みを軽減できる可能性があります。

①マウスピース矯正「インビザライン」で治療を行う


インビザラインとは、マウスピースを使って歯並びを整える矯正方法です。使用するマウスピースは薄いポリウレタン製でやわらかく、ワイヤー矯正と比べて歯にかける力がマイルドになります。

矯正力がマイルドなため、装置で強く歯を締めるワイヤー矯正と比べ、インビザラインの矯正中に感じる痛みは少なめです。矯正中の痛みが気になる場合はインビザラインで治療を行うことで痛みを軽減しやすくなります(※)。

(※)インビザラインの矯正中に感じる痛みは個人差があります。

インビザラインでまったく痛みを感じない訳ではありません。



②ワイヤー矯正中、痛みを強く感じる場合は痛み止めを飲む(抗炎症作用が少ない物に限る)


ワイヤー矯正は金属製のワイヤーで強く歯を締めるため、最初に装置を装着するときや調整時に痛みを感じることがあります。

ワイヤー矯正中に感じる痛みは、装置の装着・調整後の2~3日がピークです。2~3日を過ぎた後はじょじょに痛みや違和感が減っていき、長くても1週間程度経てば気にならなくなることが多いです。

もし、ワイヤー矯正中にガマンできないほどの痛みを強く感じる場合は痛み止めを飲んでもかまいません。ただし、服用する痛み止めはカロナールなどの抗炎症作用が少ない物にしてください。抗炎症作用があるロキソニンやイブプロフェン、ボルタレンなどの痛み止めは破骨細胞の分化を阻害し、歯の動きをさまたげてしまう可能性があります。

なお、ワイヤー矯正と比べて矯正力がマイルドなインビザラインでガマンできないほどの痛みを感じるケースはあまりありません。もし、インビザライン矯正中にガマンできないほどの痛みを感じる場合はワイヤー矯正と同様に抗炎症作用が少ない痛み止めを飲むことで症状の緩和につながります。

③矯正中に痛みが強いときはやわらかい物が中心の食生活にする


ワイヤー矯正中に痛みが強いときは、うどんやおかゆなど、あまり噛まなくても済むやわらかい物が中心の食生活にすることで噛んだときの痛みを軽減できます。

ただし、たくさんの砂糖が含まれるプリンやアイスクリーム、糖分を含む清涼飲料水、果物ジュースなどは装置と歯のあいだに糖分が残ってむし歯や歯周病が進行しやすくなるため、できるだけ摂取は控えてください。

マウスピース矯正のインビザラインであれば、矯正中にマウスピースを外していつもどおりの食事を楽しめます。インビザラインはワイヤー矯正のような飲食物の制限がほとんどない点がメリットの一つです(むし歯や歯周病の進行を防ぐため、砂糖を含む物はできるだけ控えるのが望ましいです)(※)。

(※)硬い物を噛まない、着色性がある物の摂取はできるだけ控えるなど、

インビザライン矯正には矯正中の飲食物の制限があります。



【矯正で痛みを感じるのはしっかり歯が動いている証拠】


矯正で痛みを感じるのはしっかり歯が動いている証拠です。痛みを感じるからこそ歯が動き、少しずつ歯並びが整っていきます。

痛みや違和感、いつもと違う食事や歯みがき(ワイヤー矯正の場合)、マウスピースのつけ外し(インビザラインの場合)など、矯正中には少なからずストレスを感じるかと思います。ただし、痛みや違和感は永遠に続くものではありません。矯正が終わり、理想の歯並びを手に入れることでストレスから解放されます。

治療が進むにつれ、矯正中の痛みや違和感は慣れてくることが多いです。矯正装置の装着を「毎日のルーティーン」と思えるようになれば、さほど違和感を感じずに矯正を進められます。

矯正中にストレスを感じたとき・つらいときは、ご遠慮せずにいつでも歯科医師までご相談ください。少しでもストレスを減らせるよう、患者様に寄り添い、全力でサポートをさせていただきます。


透明なマウスピースで目立ちにくいインビザライン。インビザラインは矯正中、マウスピースを取り外していつもどおりの食事を楽しめます。歯もしっかり磨けます。

固定式のワイヤー矯正と比べてストレスが少ないインビザラインですが、矯正中、飲食の際は守らなければならない注意点があります。

今回は「インビザライン矯正中の飲食の注意点」についてご説明します。


■インビザライン矯正中の飲食の注意点


インビザライン矯正中の飲食の際、患者様には以下の点をお守りいただきます。

①水を除き、飲食の際はマウスピースを外す


インビザライン矯正中は水を除き、飲食の際に必ずマウスピースを外してください。
マウスピースを着けたまま飲食をするとマウスピースと歯のあいだに食べカスや糖分を含む液体が挟まり、むし歯・歯周病が進行しやすくなります。また、マウスピースを着けたまま食べ物を噛むとマウスピースが変形したり破損する可能性があります。

②飲食の後は必ず歯を磨いてからマウスピースを再装着する


インビザライン矯正中、飲食した後は必ず歯を磨いてからマウスピースを再装着してください。
歯を磨かずにマウスピースを再装着すると食べカスや歯垢が残ってしまい、むし歯・歯周病が進行しやすくなります。

③再装着前に必ずマウスピースを流水で洗う


飲食や歯みがきの際にマウスピースを取り外したときは、再装着前に必ずマウスピースを流水で洗い流してください。
洗わずに再装着するとマウスピースの中に付着した唾液が石灰化して固まったり、マウスピース内に溜まった汚れによって臭いが発生することがあります。

④矯正中は硬い物を噛まないようにする


インビザライン矯正中は飴玉、氷、硬いおせんべい、硬いフランスパンなど、硬い物を噛まないようにしてください。
歯科矯正は矯正装置(インビザラインの場合はマウスピース)で力をかけ、歯槽骨の吸収と造骨を利用して歯を動かします。矯正中、硬い物を噛むと歯槽骨の代謝が阻害されてしまい、歯の移動に悪影響をおよぼすおそれがあります。


■ワイヤー矯正と比べると、インビザラインの矯正中の飲食の制限は多い?少ない?



◎ワイヤー矯正は飲食、歯みがきに制限があります


ワイヤー矯正は古くからある一般的な矯正方法です。歴史が長く治療法が確立されており、軽度~重度の歯並びの乱れに対応できます。
矯正力が強く幅広い症例に対応できるワイヤー矯正。しかし、矯正装置が固定式で取り外せないため、ワイヤー矯正の矯正中はインビザラインよりも多くの制限があります。

<ワイヤー矯正の矯正中の飲食の制限>

①まるごとのりんごやカットしていないお肉など、大きく口を開けてかじりつく食べ物はNG。

(装置が外れたり壊れる原因になります)

②飴玉や氷、硬いおせんべいなどの硬い食べ物はNG。

(装置が外れたり壊れる原因になります)

③繊維質の多い野菜や筋っぽいお肉は注意が必要。

(舌でつぶせるまで煮込んだり刻んであればOK) (装置と歯のすき間に食べ物が挟まり、むし歯・歯周病が進行しやすくなります)

④キャラメルやソフトキャンディー(ハイチュウ)などの粘着性の食べ物はNG。

(食べ物が付着して装置がずれる・外れる原因になります)

⑤お菓子やジュースなど、砂糖を多く含む物はできるだけ控える。

(装置と歯のすき間に糖分が入り込み、むし歯・歯周病が進行しやすくなります)

<ワイヤー矯正の矯正中の歯みがきの制限>

①矯正中は装置に対応したブラッシングを行う必要がある。 (固定式で装置を取り外せないため)

—–

上記のようにワイヤー矯正の矯正中は飲食、歯みがきに大きな制限がかかります。
インビザラインは矯正中、マウスピースを取り外していつもどおりの食事を楽しめます。食べたい物・飲みたい物をガマンする必要はありません。

また、インビザラインは矯正中、マウスピースを外して歯をしっかり磨けるため、ワイヤー矯正と比べてむし歯・歯周病にかかりにくい点もメリットの一つです。


【理想の歯並びを得るために矯正中の注意点を守りましょう】


インビザライン、ワイヤー矯正、どちらも矯正中の飲食や歯みがきの際には注意点を守る必要があります。患者様によってはストレスを感じることがあるかもしれません。

理想の歯並びを得るためには注意点を守ることが大切です。最初はわずらわしいと感じていても矯正が進むにつれてそれぞれの行動がルーティーン化してくるため、気にならなくなっていきます。

当院では、矯正中の患者様のストレスを減らすため、歯科医師・スタッフが全力でサポートいたします。つらいとき、聞きたいことがあるときはいつでもご相談ください。

矯正のゴールを目指し、共に進んでいきましょう。


透明なマウスピースで目立ちにくく、いつもどおりの食事や歯みがきを行えるマウスピース矯正。「手軽に始められる矯正」として、20代・30代の女性を中心に人気が広がっています。

メリットが多いマウスピース矯正ですが、マウスピースを使うからこそのデメリットも。

今回は「マウスピース矯正のメリット・デメリット」についてお話しします。

■マウスピース矯正のメリット


マウスピース矯正には以下のようなたくさんのメリットがあります。

〇メリット①「透明なマウスピースで目立ちにくい」


マウスピース矯正では透明なマウスピースをつけて歯を動かします。
厚みが薄い透明なマウスピースを使うため、矯正中、目立ちにくいです。

〇メリット②「いつでも自由に取り外せる」


マウスピース矯正中はいつでも自由にマウスピースを取り外せます。
矯正中はマウスピースを取り外していつもどおりの食事を楽しめます。マウスピースを外してしっかり歯も磨けます。

〇メリット③「痛みが少ない」


マウスピース矯正はやわらかいポリウレタン製のマウスピースを使って歯を動かします(インビザラインの場合)。
金属製のワイヤーで強く歯を締めるワイヤー矯正と異なり、やわらかいマウスピースを使うマウスピース矯正は歯にかける力がマイルドです。ワイヤー矯正と比べ、矯正中の痛みや違和感が少なく済みます(※)。

(※)矯正中に感じる痛みや違和感は個人差があります。



〇メリット④「むし歯や歯周病の進行を抑えやすい」


マウスピース矯正は矯正中、マウスピースを外してしっかり歯を磨けます。固定式のワイヤー矯正と異なり、矯正装置が邪魔をして歯を磨けないことはありません。
しっかりと歯を磨けるため歯垢、食べカスなどの磨き残しを減らすことができ、むし歯や歯周病の進行を抑えやすくなります(※)。

(※)正しい方法で行うブラッシングが必須です。



〇メリット⑤「通院頻度が少ない」


マウスピース矯正の矯正中は患者様ご自身でマウスピースを交換・装着します。
ご自身でマウスピースを交換するため、インビザラインは2ヶ月に1回の通院でOK(※)。通院時は次の通院までのマウスピースをまとめて受け取っていただき、治療を進めていきます。
ワイヤー矯正のように1ヶ月に1回の通院をする必要がないため、仕事や勉強で忙しい方でも無理なく矯正を続けやすいです。

(※)マウスピース矯正のブランドや患者様によって通院頻度が異なります。



〇メリット⑥「矯正装置で口の中を傷つけにくい」


マウスピース矯正はやわらかいポリウレタンでできたマウスピースを使って治療を行います(インビザラインの場合)。
矯正装置がやわらかいため、口の中を傷つけにくいです。

■マウスピース矯正のデメリット


メリットが多いマウスピース矯正ですが、デメリットも存在します。

    デメリット①「ワイヤー矯正と比べ、歯を動かす力がマイルド」


マウスピース矯正はやわらかいマウスピースを使って治療を行います。矯正装置の素材がやわらかいため、ワイヤー矯正と比べ、マウスピース矯正は歯にかける力(矯正力)がマイルドです。
ワイヤー矯正は金属製のワイヤーで強く歯を締めるため、マウスピース矯正と比べて歯を動かす力が強いです。

    デメリット②「多くの本数を抜く抜歯矯正など、歯を大きく動かす症例が苦手」


ワイヤー矯正と比べ、マウスピース矯正は歯にかける力がマイルドです。
矯正力がマイルドなため、多くの本数の抜歯(上下合わせて4本以上)をして歯を大きく動かさなければならない重度の歯並びの乱れ(重度の出っ歯、重度の受け口、重度のガタガタ歯など)はマウスピース矯正のみでは効率的に歯を動かせない場合があります(※)。

(※)抜歯本数(上下合わせて4本まで)によってはマウス

ピース矯正のみで治療を行えるケースがあります。



ワイヤー矯正は矯正力が強いため、多くの本数の抜歯(上下合わせて4本以上)が必要な重度の歯並びにも対応できます。

    デメリット③「定められた時間、毎日マウスピースを装着する必要がある」


マウスピース矯正は定められた時間、毎日マウスピースを装着しなければなりません。
インビザラインの場合は1日22時間以上のマウスピースの装着が必要です。定められたマウスピースの装着時間を守らなかった場合、矯正の効果が薄れたり治療計画通りに歯が動かない可能性があります。

    デメリット④「飲食の度にマウスピースを外す必要がある」


マウスピース矯正の矯正中は水をのぞき、飲食の度にマウスピースを外さなければなりません。
ちょっとしたおやつを食べるとき、お茶(※)やジュースを飲むときにその都度マウスピースを外さなければならないため、矯正中、「わずわらしい」と感じるケースも。

(※)歯の着色汚れのおそれがあるため、お茶や紅茶、コーヒーなどの着色性

飲料は無糖であってもマウスピースを外して飲むことが望ましいです。



【歯並びの乱れや矯正方法選びでお困りの方はお気軽にご相談ください】



マウスピース矯正のメリット・デメリットについてお話をさせていただきました。

マウスピース矯正、ワイヤー矯正、どちらもそれぞれにメリット・デメリットがあります。矯正を受ける際はご自身の歯並びの乱れやご希望、ライフスタイルに合った矯正方法を選ぶことが大切です。

「歯並びが乱れており、コンプレックスがある」 「自分の歯並びに適している矯正方法を知りたい」

など、歯並びの乱れでお困りの方、矯正方法についてのご質問がある方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。Zoomによるオンライン矯正相談も受け付けております。

カウンセリングでは矯正認定医が患者様の現在のお悩みやご希望をしっかりとお伺いし、お1人お1人に合った矯正方法をご提案させていただきます。  


透明で目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」。

手軽で始めやすい矯正として、20代・30代の女性を中心に人気が広がっています。

3Dアプリ「クリンチェック」による正確性の高い治療計画の立案やオートメーションで作製された精密なマウスピースなど、メリットが多いインビザラインですが、ケースによっては治療が失敗することも。

精度の高い矯正が可能なインビザラインがなぜ、失敗してしまうのでしょうか?

今回は「インビザライン矯正で失敗する原因」について、お話をさせていただきます。

■インビザライン矯正の失敗例と原因


インビザラインにおける主な失敗には以下のようなものがあります。

失敗①「口ゴボ、ゴリラ顔になってしまった」


インビザラインで歯並びは整ったものの、口元の突き出しが解消されず「口ゴボ」「ゴリラ顔」になってしまうことがあります。

<原因>

抜歯が必要な症例でインビザラインのみで矯正してしまった

重度の出っ歯や重度の受け口、重度の叢生など、歯並びの乱れ方が大きな症例では抜歯をして歯を大きく動かさなければならないことが多いです。   インビザラインは歯を傾けて動かす「傾斜移動」が基本となります。ワイヤー矯正と比べ、インビザラインは歯を大きく動かすのは苦手です。

抜歯が必要な症例で無理にインビザラインのみで矯正をしてしまうと効率的に歯を動かせず、中途半端に歯並びが治った状態で治療が終わることがあります。中途半端な状態のため、一見すると歯並び自体は整っているように見えるものの口元の突き出し感が解消されず「口ゴボ」「ゴリラ顔」になってしまうケースも。

<対策方法>

抜歯矯正など、必要がある場合はインビザライン以外の矯正方法を検討する

アタッチメントを用いたりIPR(※)などの処置を行うことでインビザラインでも重度の歯並びの乱れに対応可能です。ただし、インビザラインのアタッチメントで動かせるor IPRで確保できる歯の移動距離には限りがあります。

(※)IPR・・・歯の隣接面のエナメル質をやすりで削り、歯を動かすためのスペースを確保する処置。



4本以上の抜歯が必要なケースなど、歯を大きく動かさなければならないときはインビザラインのみで治療することにこだわるのは良くありません。歯並びの乱れ方に応じ、ワイヤー矯正に変更するか、ワイヤー矯正とインビザラインを併用することで効率的に歯を動かすことができ、「口ゴボ」「ゴリラ顔」になるリスクを避けやすくなります。

失敗②「アプリのみに頼ってしまい、患者様に適した治療計画を立てられず理想の歯並びを得られなかった」


インビザラインの3Dアプリにより治療計画を立案したものの細かい誤差が生じてしまい、矯正を思う様に進められず理想の歯並びを得られないことがあります。

<原因>

アプリのみに頼り、歯科医師が治療計画に適切な提案を加えなかった

インビザラインは「クリンチェック」という3Dアプリを用い、治療計画を立案します。クリンチェックはインビザラインが全世界で行ってきた1,000万症例以上のデータを基に作られており、精度の高い治療計画の立案が可能です。

ただし、クリンチェックのみに頼って治療計画を立案してしまうと細かい部分に誤差が生じて矯正を思う様に進められず、理想の歯並びを得られないことがあります。

<対策方法>

精密検査や診察で患者様の歯並びや顎の特徴を把握し、歯科医師が治療計画に適切な提案を加えて矯正を行う

インビザラインは口腔内スキャナーによる歯型取り、クリンチェックによる治療計画の立案、オートメーションによる精密なマウスピースの作製など、すべての治療工程をアプリや機械が行います。

ヒューマンエラーを極力減らし、フルデジタル式で高精度な矯正を行える点がインビザラインの最大の特徴です。

しかし、クリンチェックにより立案された治療計画、および、オートメーションで作製されたマウスピースは時に誤差が生じることもあります。

矯正は難しい歯科治療です。いくらインビザラインのシステムが優れているとは言っても、本当に患者様に合った治療計画を立てるためには、実際に患者様に接して診療を行っている歯科医師が治療計画に適切な提案を加える必要があります。

患者様ごとに異なる歯並びや顎の特徴を把握し、歯科医師が治療計画に適切な提案を加えることで安全性・正確性の高い治療計画を立案でき、矯正を成功に導きやすくなります。

■インビザラインで理想の歯並びを得るために大切なこと


インビザラインで理想の歯並びを得るためには、以下の2つのポイントを見極めることが大切です。

1.インビザラインにこだわらず、ワイヤー矯正などさまざまな選択肢を提案してくれるクリニックを選ぶ

2.矯正治療の経験が豊富、かつ、認定医の資格を持つ歯科医師が在籍するクリニックを選ぶ

上記の2つのポイントを参考にしてクリニックを選ぶことでインビザライン矯正が失敗するリスクが減り、理想の歯並びを得られる可能性が高まります。

【無料の矯正相談を行っています】


当院は日本矯正歯科学会認定医、および、インビザラインのダイヤモンド・プロバイダー認定医の資格を持つ院長による無料の矯正相談を行っています。Zoomによるオンライン矯正相談も可能です。

カウンセリングでは患者様のお悩みやご質問をじっくりとお伺いし、それぞれの方に適した矯正方法をご提案いたします。

歯並びの乱れやクリニック選びでお困りの方はお気軽にご相談ください。
「矯正って、歯並びが綺麗になるだけ?」 「矯正をすることで健康面のメリットはあるのかな?」
矯正治療は歯並びが綺麗になることに加え、噛み合わせが改善されるなど、身体の機能面や健康面でさまざまなメリットがあります。
今回は「矯正治療のメリット」についてお話しします。

■矯正治療のメリット


矯正治療は歯並びが整い綺麗になることに加え、噛み合わせの改善によるお口の機能面、身体の健康面のメリットを期待できます。

①歯並びが綺麗に整う


歯科矯正を受けることで、歯並びが綺麗に整います。歯並びが綺麗になると口元の見た目が改善され、歯や顎の噛む機能の正常化にもつながります。

②噛み合わせが改善される


矯正は歯並びだけではなく、噛み合わせも考慮して治療を行います。噛み合わせが改善されることでしっかりと正しく食べ物を噛めるようになります。
正しく食べ物を噛むことで咀嚼が進むため栄養吸収が良くなり、胃腸にかかる負担を減らせます。

③お顔全体のバランスが改善される


矯正は歯並びだけではなく、顎を含めたお顔全体のバランスを考慮して治療を行うことが重要です。CTやセファログラムなどの精密機器を用いてEライン(※)を意識し、顎や鼻、おでこの位置を考慮して治療を行うことでお顔全体のバランスが改善される効果を期待できます。

(※)Eライン・・・鼻の先端と顎の先端を直線で結んだライン。Eライン上、または、Eラインより少し内側に唇があるお顔立ちが理想的な横顔とされています。



④歯みがきしやすくなり、むし歯や歯周病が進行するリスクを軽減できる


矯正で歯並びが整うとすみずみまで歯ブラシを行き届かせられるようになり、歯垢や食べカスなどの磨き残しが減ります。
むし歯や歯周病は歯垢の中にひそむ細菌(ミュータンス菌や歯周病菌)によってひきおこされます。磨き残しが減ることで歯垢にひそむ細菌の数が少なくなるため、むし歯や歯周病が進行するリスクを軽減できます。

⑤発音しやすくなる


矯正で歯並びが整うと空気の漏れや舌の動きが改善され、発音しやすくなります。
歯並びが乱れていると歯のすき間から空気が漏れたり舌の動きが邪魔されてしまい、発音しにくくなることがあります。歯並びが乱れている方は特に「サ・タ・ナ・ラ」行の発音に影響がでやすいです。

⑥口元に自信が持てる


矯正で歯並びが整い口元の見た目が改善されると、口元に自信を持ちやすくなります。口元に自信を持つことでコンプレックスが解消され、仕事や恋愛、人付き合いなどの場面で積極的になる効果を期待できます。

歯並びが乱れていると「手で口元を隠す」「人前で大きく口を開けて笑えない」など、口元にコンプレックスを持ってしまうことがあります。

【矯正で「毎日を活き活きと過ごせる生活」へ】


矯正は歯並びが綺麗に整うことに加え、噛み合わせが改善される、栄養吸収の効率UP、発音しやすくなるなど、お口の機能面や身体の健康面にもさまざまなメリットがあります。

「歯並びが乱れている」
「噛みにくい」
「口元にコンプレックスがある」

などのお悩みをお持ちの方は、当院までお気軽にご相談ください。矯正を受けることで歯の見た目と噛む機能を改善でき、毎日の生活の質(Quality of Life)が高まる効果を期待できます。
相談費は無料です。Zoomを使ったオンライン相談も受け付けております。カウンセリングでは歯科医師が現在のお悩みをじっくりとお伺いし、お1人お1人の患者様に合った治療方法をご提案させていただきます。


当院では、「インビザライン」によるマウスピース矯正を行っています。

インビザラインはマウスピース矯正の世界シェア1位のブランドです。1999年にアメリカでサービスを開始して以来、これまでに全世界で1,000万症例以上のインビザライン矯正が行われ、日本を含む世界中の歯科医師から高い支持を受けています。

今回は「インビザラインがもたらしたフルデジタル式矯正の特徴」についてお話しします。

■インビザラインの特徴

 

◎すべての治療工程をアプリや機械が行います


インビザラインは歯型取り、歯の動き方のシミュレーション、治療計画の立案、マウスピースの作製、治療計画の修正にいたるまで、すべての治療工程をアプリや機械が行います。これを「フルデジタル式矯正治療」と呼びます。フルデジタル式で矯正治療を行っているのはインビザラインのほか、数件の矯正ブランドのみです。

◎フルデジタル式でヒューマンエラーを低減


フルデジタル式で矯正を行うことによって歯科医師や歯科技工士が治療にかかわる場面が少なくなり、ヒューマンエラーを低減できます.

◎治療計画の立案・修正には歯科医師が関与します


すべての治療工程をアプリや機械が行う、と聞いて「人がかかわらなくて大丈夫なの?」と心配する方もいらっしゃいます。

インビザラインはすべての治療工程をアプリや機械が行いますが、治療計画の立案や修正は診察を担当する歯科医師が関与します。次の項でご説明する「クリンチェック」に歯科医師がかかわり、治療計画を調整するため、それぞれの患者様に合った矯正治療を行えます。

■インビザラインの「クリンチェック」について


◎3Dアプリが歯の動き方のシミュレーション、および、治療計画の立案を行います


インビザラインのフルデジタル式矯正治療の核となる技術に「クリンチェック」があります。クリンチェックとは、インビザラインが開発した独自の3Dアプリです。

治療の際は歯型取りで得られたデータを基に、クリンチェックを用いて歯の動き方のシミュレーション、および、治療計画の立案を行います。

[クリンチェックの特徴]

①治療前のシミュレーションで歯の動き方や仕上がりの歯並びを確認できる
②蓄積された症例データに基づき、精密な治療計画を立案できる
③クリンチェックが立案した治療計画を基に高精度のマウスピースを作製できる


①治療前のシミュレーションで歯の動き方や仕上がりの歯並びを確認できる

インビザラインは歯型取りで得られたデータを基に、クリンチェックを用いて治療前のシミュレーションを行います。クリンチェックのシミュレーションにより、以下の2点を患者様の目で見て確認できます。

・矯正中の歯の動き方
・矯正終了後の仕上がりの歯並び

歯の動き方確認することで「こんな風に歯が動くんだ」と矯正の流れを時系列で予測できます。また、矯正後の仕上がりの歯並びを見ることで「矯正が終わればこんな歯並びになれるんだ」という目標ができ、矯正中のモチベーションUPにつながります(※)。

(※)患者様のご感想です。治療の成功を保証するものではありません。


②蓄積された症例データに基づき、精密な治療計画を立案できる

インビザラインは1999年にアメリカでマウスピース矯正サービスを開始。以来、全世界で1,000万以上のインビザラインによる矯正が行われてきました。

3Dアプリ「クリンチェック」はインビザラインがこれまでに治療を行ってきた人の歯並びの乱れや顎の形、治療内容、修正の有無など、さまざまな症例データを基に開発されています。

膨大な症例データを基に開発されたクリンチェックの高度な応用性により、それぞれの患者様に合った精密な治療計画を立案できます。

③クリンチェックが立案した治療計画を基に高精度のマウスピースを作製できる

インビザラインではクリンチェックが立案した精密な治療計画を基に、専用の工場でオートメーションによってマウスピースを作製します。

歯科医師や歯科技工士の手を介さず、作業工程をオートメーション化することで患者様の歯並びや顎の形に合った高精度なマウスピースを作製できます。

{矯正装置の重要性}

矯正装置は歯科矯正の核をなす重要な要素です。

矯正装置の精度が低いと、治療計画通りに歯を動かせません。矯正を成功に導くには、患者様に合った高精度の矯正装置を作ることが第一の条件となります。

【矯正の無料相談を行っています】


取り外し可能で目立ちにくく、痛みが少ないマウスピース矯正「インビザライン」。

当院でも20代・30代の女性の患者様を中心に多くの方がインビザラインで理想の歯並びを手に入れています。

後藤達也矯正歯科では、矯正の無料相談を行っています。

「歯並びの乱れが気になる」
「インビザラインの治療内容について知りたい」

など、歯のお困りごとやインビザラインに関するご質問がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も可能です。カウンセリングではインビザライン認定ドクターが現在のお悩みをお伺いし、それぞれの患者様に合った矯正方法をご提案させていただきます。  


「歯が前に突き出ている…」 「しゃくれで悩んでいる…」 「ガタガタ歯で食べ物を噛みにくい…」
出っ歯や受け口、ガタガタ歯(叢生)など、歯並びの乱れでお悩みの方は少なくありません。歯並びが乱れていると、以下のようなトラブルが起きやすくなります。


 

■歯並びの乱れにより起きる可能性があるトラブル



◎出っ歯


正式名称:「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」
出っ歯は上の前歯が前に突き出る歯並びの乱れです。

[出っ歯の方に多いお悩み]
・上唇を閉じにくい
・口元が突き出る(口ゴボ、ゴリラ顔に見える)
・鼻づまり、口呼吸の症状がある
・発音しにくい(特に「サ・タ・ナ・ラ行」の発音)


◎受け口


正式名称:「下顎前突(かがくぜんとつ)、または、反対咬合(はんたいこうごう)」
受け口は下の前歯が前に突き出る歯並びの乱れです。

[受け口の方に多いお悩み]
・顎がしゃくれている
・食べ物をうまく咀嚼できない
・発音しにくい(特に「サ・タ・ナ・ラ行」の発音)


◎切端咬合


正式名称:「切端咬合(せったんこうごう)」
切端咬合は口を閉じたときに上下の前歯の先端(切縁)がカチカチと当たってしまう歯並びの乱れです。

[切端咬合の方に多いお悩み]
・前歯の先が欠ける、すり減る
・奥歯で食べものを噛みにくい


◎ガタガタ歯


正式名称:「叢生(そうせい)」
ガタガタ歯は歯がガタガタ、デコボコに生えている歯並びの乱れです。デコボコ歯、乱杭歯(らんぐいば)とも呼ばれます。日本人に多い八重歯(=犬歯(糸切り歯)が前に突き出る歯並び)も叢生の一種です。

[ガタガタ歯の方に多いお悩み]
・歯をしっかり磨けない
・むし歯や歯周病になりやすい
・笑うと八重歯(=犬歯(糸切り歯))が見える


◎すきっ歯


正式名称:「空隙歯列(くうげきしれつ)」
すきっ歯は歯と歯のあいだが大きく離れている歯並びの乱れです。子どもに多い、上の真ん中の前歯が開く「正中離開(せいちゅうりかい)」も空隙歯列の一種です。

[すきっ歯の方に多いお悩み]
・歯と歯のあいだに食べ物が挟まりやすい
・発音しにくい(特に「サ・タ・ナ・ラ行」の発音)


◎オープンバイト


正式名称:「開咬(かいこう)」
オープンバイトは口を閉じたときに上下の前歯が閉じず、すき間が開いてしまう歯並びの乱れです。

[オープンバイトの方に多いお悩み]
・前歯で食べ物を噛み切りにくい
・発音しにくい(特に「サ・タ・ナ・ラ行」の発音)


◎ディープバイト


正式名称:「過蓋咬合(かがいこうごう)」
ディープバイトは上の前歯が下の前歯に大きく覆いかぶさってしまう歯並びの乱れです。

[ディープバイトの方に多いお悩み]
・下の前歯が上顎の内側の歯ぐきを傷つけてしまう
・奥歯がすり減る
・奥歯の詰め物や被せ物が壊れやすくなる
・顎が痛む、顎がガクガクする(顎関節症を含む)
・頭痛や肩こりがする
・笑ったときに上の前歯の歯ぐきが見えてしまう



■歯科矯正のご紹介



◎歯並びと噛み合わせを改善し、お口の機能の正常化につなげます


上記のような歯並びの乱れでお困りの方は、歯科矯正をおすすめします。
歯科矯正を受けることで歯並びと噛み合わせが整い、お口周りのトラブルが改善する効果を期待できます。


◎歯科矯正の種類


歯科矯正は大きく分けて2種類あります。

・ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットという装置を接着し、ブラケットに通したワイヤーで歯を締めて歯並びを整える矯正方法です。固定式で歯を動かす力が強く、軽度~重度の歯並びの乱れに対応できます。
表側に装置を着ける表側矯正のほか、目立ちにくい歯の裏側に装置を着ける舌側矯正(裏側矯正)もあります。

・マウスピース矯正
薄くやわらかいマウスピースを装着し、歯並びを整える矯正方法です。マウスピース矯正にはたくさんのブランドがあり、一番有名なのは世界シェアトップの「インビザライン」です。インビザラインは軽度~重度の歯並びの乱れに対応できます(※)。
マウスピース矯正は取り外し可能で目立ちにくい点が特徴です。矯正期間中はマウスピースを取り外していつもどおりの食事を楽しめます。マウスピースを外せるため、歯もしっかり磨けます。
(※)歯を抜く本数が多い抜歯矯正など、大きく歯を動かす必要がある 症例ではインビザライン単体での治療が難しいケースがあります。


【歯並びでお困りの方はお気軽にご相談ください】


当院では人気のマウスピース矯正「インビザライン」をはじめ、ワイヤー装置による表側矯正・舌側矯正にも対応しています。さまざまな種類から、歯並びの乱れ方やご希望に合わせた矯正方法をご選択可能です。
「歯並びにコンプレックスがある」 「食べ物が噛みにくい」 など、歯並びやお口のことでお困りの方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
カウンセリングでは現在のお悩みをお伺いし、じっくりとお口の状態を確認した上で矯正認定医がそれぞれの患者様に適した矯正方法をご提案させていただきます。
Zoomによるオンライン相談も受付中です。ご予約はお電話/WEBにてうけたまわっております。
前回、ブログにてインビザラインで歯が動く仕組みをお伝えしたところ、「そもそも、なぜ矯正治療で歯が動くのですか」というご質問を患者様からいただくようになりました。
そこで今回は、「矯正治療で歯が動くメカニズム」をお伝えします。矯正をご検討中の方に参考になる内容となっていますので、前回の「マウスピース矯正で歯はどのように動く?」と併せてぜひ、お読みいただければ幸いです。

■矯正治療で歯が動くメカニズム



◎歯根膜の働きによる骨の代謝で歯が動きます


矯正治療は歯根膜の働きを利用し、歯槽骨の吸収と造骨をくりかえして歯を動かします。

{歯根膜とは}


歯根膜とは、歯の根っこを覆う膜状の組織です。歯根表面のセメント質と歯槽骨(歯を支えている顎の骨)のあいだにあり、歯を歯槽骨につなぎ留めています。

{歯槽骨とは}


歯槽骨とは、歯を支えている顎の骨です。歯槽骨の窪みに1本1本歯が植わり、歯を支えています。

[矯正治療で歯が動くメカニズム]



①矯正装置で歯に力をかける。
②力をかけた方向の歯根膜がぎゅっと縮み、骨を溶かす破骨細胞が分泌され、骨が溶けてスペースができる。スペースの分だけ、歯が動く。
③力をかけた方向と反対側の歯根膜が伸び、骨を作る造骨細胞が分泌され、新たに歯槽骨が作られ空いたスペースを埋める。
④歯槽骨が溶かされる&新しい歯槽骨が作られる、をくりかえすことで少しずつ歯が動き、理想の歯並びに近づいていく。

①矯正装置で歯に力をかける。
ワイヤー装置やマウスピースなどの矯正装置を装着し、歯に力をかけます。

②力をかけた方向の歯根膜がぎゅっと縮み、骨を溶かす破骨細胞が分泌され、骨が溶けてスペースができる。スペースの分だけ、歯が動く。
歯に力がかかると力をかけた方向の歯根膜が圧迫されてぎゅっと縮みます。圧迫された歯根膜は「苦しい、この状態を解決しなければ」として、歯根膜内の血管から骨を溶かす破骨細胞を分泌します。分泌された破骨細胞により力をかけた方向の歯槽骨が溶けて(骨が吸収して)スペースが生まれ、空いたスペースの分だけ歯が動きます。

③力をかけた方向と反対側の歯根膜が伸び、骨を作る造骨細胞が分泌され、新たに歯槽骨が作られ空いたスペースを埋める。
力をかけた方向と反対側の歯根膜は伸びます。伸びた歯根膜は「あれ?歯が動いてスペースができちゃった。このスペースを埋めなければ」として、歯根膜内の血管から骨を作る造骨細胞を分泌します。分泌された造骨細胞により力をかけた方向と反対側の部分に新しい歯槽骨が作られ、空いたスペースを埋めます。

④歯槽骨が溶かされる&新しい歯槽骨が作られる、をくりかえすことで少しずつ歯が動き、理想の歯並びに近づいていく。
破骨細胞により歯槽骨が溶かされ空いたスペース分だけ歯が動く、造骨細胞により新たに作られた歯槽骨が反対側のスペースを埋める、をくりかえすことで少しずつ歯が動き、理想の歯並びに近づいていきます。

—–
上記が、矯正治療で歯が動くメカニズムです。

【矯正治療に関するご不安やご質問はお気軽にご相談ください】

歯科矯正は「歯槽骨の吸収と造骨」を利用して歯を動かします。この原理はどのような矯正治療でも同じです。歯が動く原理を理解しておくことで、なぜ装置をつける必要があるのか、なぜマウスピースの装着をさぼってはいけないのか、などの「矯正のルール」を理解しやすくなります。
後藤達也矯正歯科では矯正治療に関するご不安やご質問を受け付けています。相談費は無料です。カウンセリングのご予約はお電話/WEBにてうけたまわっております。お気軽にご相談ください。


歯科矯正は歯並びを整えるとともに、噛み合わせの正常化にもアプローチします。噛み合わせを正常化することでしっかり正しく噛めるようになり、歯並びの後戻りを防ぎやすくなります。

今回は「歯並びと噛み合わせの違い」および「噛み合わせを正常化するメリット」についてお話しします。


歯並びと噛み合わせの違い

歯並びと噛み合わせは似ているようですが、それぞれに意味が異なります。


◎歯並び=見た目

歯並びは歯の見た目を指す言葉です。噛む、という歯の機能面の意味は含みません。


◎噛み合わせ=噛む機能

噛み合わせは歯の噛む機能面を指す言葉です。見た目の意味は含みません。


噛み合わせを正常化するメリット

歯科矯正で歯並びを整え、噛み合わせを正常化することにはたくさんのメリットがあります。


メリット①「しっかり食べものを噛めるようになる」

矯正で噛み合わせが正常化すると、しっかり食べものを噛めるようになります。咀嚼が進むため栄養吸収効率が上がり、全身の健康をアップする効果も期待できます。


メリット②「後戻りを防ぎやすくなる」

矯正後、歯並びが元の位置に戻ってしまうことを後戻りと呼びます。矯正後に後戻りが起きる原因は以下の3つです。


1.定められた時間、リテーナーを装着していない

2.口呼吸や舌癖、頬杖、うつぶせ寝、変な噛み方などの悪い癖

3.噛み合わせが正常化されないまま、矯正を終了した


噛み合わせが正常化されていない場合、矯正後、アンバランスな力が歯にかかったりしっかり噛めないことが原因で歯の後戻りが起きることがあります。


矯正で歯並びとともに噛み合わせを正常化することで適切な位置に歯が収まり、歯の後戻りを防ぎやすくなります。


メリット③「歯が傷つきにくくなる」

噛み合わせが乱れていると、アンバランスな力がかかって歯にひびが入ったり歯が割れることがあります(外傷性咬合による咬合性外傷)。

矯正で噛み合わせが正常化するとそれぞれの歯にかかる力が適切になるため、歯が傷つきにくくなります。


メリット④「外傷性咬合が原因の歯周病の予防につながる」

噛み合わせの乱れ(外傷性咬合)が原因で歯を支える顎の骨(歯槽骨)がダメージを受け、歯周病がひきおこされる、または、歯周病の症状が悪化する場合があります。


噛み合わせが乱れていると過剰な負担が歯にかかります。過剰な負担が歯にかかると、歯から伝わった衝撃が原因で歯を支える歯槽骨が吸収を起こしやすくなってしまうのです。吸収を起こして歯槽骨が溶けると歯をしっかり支えられなくなり、歯がグラグラになっていきます。これを「外傷性咬合による歯周病」と呼びます。


矯正で噛み合わせが正常化すると外傷性咬合が解消されるため、外傷性咬合が原因で起きる歯周病の予防につながります(※1)(※2)。


(※1)プラークにひそむ歯周病菌が原因で起きる歯周病

(プラーク起因性歯周疾患)の予防効果が高まる訳ではありません。


(※2)外傷性咬合を解消するためには、補綴物を含めた

全体の噛み合わせを正常化することが前提条件となります。


メリット⑤「顎関節症や頭痛、肩こりの予防・解消につながる」

噛み合わせが乱れているとアンバランスな力が顎の関節にかかり、顎関節症を発症する場合があります。顎関節症が原因で頭痛や肩こりなど、全身性の症状に進行するケースも少なくありません。


矯正で噛み合わせが正常化すると顎の関節に正しく力が伝わるようになり、顎関節症の予防につながります(※)。顎関節症が原因で起きる頭痛や肩こりの予防・解消にもつながります(※)。


(※)病気の予防や症状の治癒を保証するものではありません。

顎関節症、頭痛、肩こりはさまざまな要素が関係するため、

心療内科での治療、整形外科や内科での治療など、

歯科矯正以外の治療が必要になるケースがあります。


【「美しい歯並び+正しい噛み合わせ」にアプローチする矯正】

当院では歯並びを整え、噛み合わせの正常化にアプローチする矯正治療を行っています。


噛み合わせを正常化することで毎日の食事をしっかり噛んで楽しめるようになります。しっかり噛むことで矯正後の後戻りや外傷性咬合に起因する歯周病、顎関節症など、さまざまなトラブルや病気の予防につながります。


歯並びのお悩みや矯正治療に関する疑問・ご質問がある方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。カウンセリングのご予約はお電話/WEBにてうけたまわっております。



マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)ではやわらかく薄いマウスピースを使って歯を動かし、歯並びを整えます。こう聞くと、

「やわらかいマウスピースでなぜ、歯が動くの?」

と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

マウスピース型矯正装置で歯が動くのは、以下のメカニズムによるものです。


マウスピース型矯正装置で歯が動くメカニズム

◎「ちょっと先」の理想の歯並びに近いマウスピースを装着します

マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は1~2週間ごとにマウスピースを交換し、装着します。数十枚あるマウスピースはどれも違う形をしています。最初は元の歯並びに近く、治療が進むにつれて少しずつ理想の歯並びに近い形になっていきます。

装着するマウスピースは、現在の自分の歯並びよりも「ちょっと先」の歯並びの形をしています。今とはちょっとだけ異なる歯並びの形をしたマウスピースを装着することで、その形に合わせて歯が少しずつ動き、理想の歯並びに近づいていきます。

これが、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)で歯が動くメカニズムです。


◎特殊な歯の動きにも対応できる「アタッチメント」

ほかのマウスピース矯正ブランドではできない、難しい歯の動きにもマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は対応できます。

マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)には独自技術の「アタッチメント」があります。アタッチメントとは、白い樹脂製のポッチ(凸)を歯の表面につけ、ポッチに合わせてマウスピースに窪み(凹)を作り、ポッチを窪みにはめて強い力で歯を動かすシステムです。

アタッチメントを用いることで矯正力が高まり、さらに効率良く歯を動かせるようになります。アタッチメントにより、以下のような複雑な歯の動きにも対応できます。


・歯を舌側に引っ張り出す「挺出(ていしゅつ)」
・歯を歯ぐき側に押し下げる「圧下(あっか)」
・歯を回転させる「回転(かいてん)」

マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)の安全性

◎身体になじみやすいポリウレタン素材を使っています

マウスピースは厚み0.5mm程の薄い医療用ポリウレタンでできています。医療用ポリウレタンは生体親和性が高く、身体になじみやすい素材です。

医療用ポリウレタンは環境ホルモン(人体のホルモン分泌を乱す物質)をいっさい含みません。安全性が高いため、安心してマウスピースをお使いいただけます。

◎金属アレルギーを起こしません

マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)のマウスピースは医療用ポリウレタンでできています。非金属のため、金属アレルギーを起こしません(※)。

(※)IPRやアンカースクリューなど、矯正治療の補助的処置の際に

金属製のパーツを用いることがあります。


【歯並びのお悩みや矯正治療に関するご質問がある方はお気軽にご相談ください】

後藤達也矯正歯科では、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)のほか、以下のワイヤー矯正にも対応しています。


・ハーフリンガル矯正(上顎:舌側矯正、下顎:唇側矯正)
・カスタムメイド舌側矯正

どちらも、通常の表側矯正と比べて目立ちにくい点が特徴です。従来の物と比べて矯正装置が薄く、装着時のストレスが大幅に軽減されます。

「前歯がでているのが気になる」

「自分の歯並びはどんな矯正方法が適しているか知りたい」

など、歯並びのお悩みや矯正治療に関するご質問がある方はお気軽にご相談ください。

カウンセリングでは日本矯正歯科学会の矯正認定医が患者様の歯並びや顎の状態を確認し、最適な治療方法をご提案させていただきます。ご希望の方にはZoomを使用したオンライン矯正相談も可能です。

カウンセリングのご予約はお電話/WEBにてうけたまわっております。



マウスピース型の矯正装置による矯正治療が広がりを見せ、矯正治療を行う歯科医院は、非常に多くなってきています。

しかし、この中からご自身に合った医院を選ぶのはなかなか大変です。

では、どのような基準で矯正治療を行う歯科医院を選んでいくとよいか。 今回は「矯正治療院の選び方」についてお話しします。

矯正歯科医院選びの参考に
7つのポイントとは

理想の歯並びを実現するには、治療を受ける歯科医院選びが大切です。矯正歯科を選ぶ際に、検討いただきたいポイントについて7点をまとめましたので参考にしてみてはいかがでしょうか。


1.治療計画の立案が的確にできる

患者様ごとに歯並びや顎の形が異なり、歯の動きやすさも違ってきます。患者様ごとに異なるお口の中の状態を考慮し、顎骨の厚み、抜歯が必要か、どのように歯が動くかなどを予測した上で、綿密な治療計画を立てる必要があります。

この治療計画の精度により、治療の結果が大きく変わってきます。 矯正治療では、治療を受ける前の歯並びにもどってしまった(後戻り)、計画通りに歯列の移動が起きないといったリスクが考えられますが、原因としては治療計画時点でのミスということも考えられますので、非常に重要な要素となります。


2.治療計画のための正確な診断ができる

矯正治療は歯並びをはじめ、顎の骨や顎関節の形など、口腔状態を正確に把握する必要があります。正確な診断を行うには歯科医師の経験が必要です。検査では、レントゲン撮影による歯列や埋伏歯の確認を行い、iTeroという3Dの光学スキャナーを使い、治療中の歯の動きをシミュレーションして、治療のイメージを持っていただきやすくしています。


3.矯正治療の経験の多さ

矯正治療では、診断結果から歯列の動きを予想し計画を立てていきます。経験が豊富であれば、リスクやトラブルの可能性をあらかじめ予測しておき、万が一トラブルが起きた場合に計画を修正することにも長けていると言えるかもしれません。

症例件数=治療成果の良さと直結するものではありませんが、症例数の多さは一つの目安となるかもしれません。

また、マウスピース矯正装置の利用が高まり、経験が少ない歯科医師でも一定レベルの治療を行うことができるようになってきました。しかしその分、矯正治療でトラブルになってしまうケースも見られ、リスクを把握して、軌道修正することができる経験が多い、矯正歯科医を選ぶことは安心して治療ができる要因といえるかもしれません。


4.矯正認定医の資格を持っている

日本矯正歯科学会が認定する、矯正認定医という専門の資格も存在します。

2年以上の臨床研修に加え、3年以上の治療経験を経た上で試験に合格する必要がある、難易度が高い資格です。 当院では日本矯正歯科学会が認定した矯正認定医が治療を行います。矯正に関する知識や経験を多く積みさまざまな症例に対応でき、リスクの把握や万が一のトラブルにも迅速に対処できる可能性が高くなります。

歯列矯正は矯正認定医が治療を担当することで、失敗のリスクを大きく減らすことができるかもしれません。


5.リスクなどもしっかり話してくれるか

矯正治療に限らず、医療行為全般に言えることですが、「どんな症状でも確実に治せる」「100%成功する」とは断言できません。

矯正治療の場合は、歯根吸収によって歯が抜けるなどのトラブルが発生するケースもあります。

このような矯正治療におけるリスクや失敗の可能性を、カウンセリングや治療計画の説明の際、きちんと説明してくれるかどうかも、選ぶ際の重要なポイントです。


6.希望に応じた選択肢があるか

矯正治療では使用する装置に様々な種類があります。

透明なマウスピース型の矯正装置や、歯にブラケットという留め具を装着し、ワイヤーを通して歯に力をかける装置。ブラケットを歯の表側(唇側)に付けるのではなく、裏側(舌側)に付ける方法を選択できる医院もあります。

装置によっては、不向きな歯並びもありますので、患者様のご要望を伺いながら、歯列を整えられる装置を提案できる治療の幅があることもポイントにおいてもいいかもしれません。

当院では、目立たない透明なマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)や、表側の矯正装置だけでなく、裏側の矯正装置もお選びいただけます。



7.質問しやすい。話を聞いてくれる

矯正治療は、長期間定期的に歯科医院へ通い、調整を行ったり歯列の移動状況を確認して、治療を進行させていきます。

そのため、しっかり話を聞いてくれる。話しやすい。わかりやすく説明してくれる。といった点も、長く通う上で大切なことだと思います。

コミュニケーションが不足すると、患者様のご希望と歯科医師が立てる治療計画とのあいだに乖離が生じてしまうおそれもあるためです。また、説明が不明なまま治療を開始してしまい後悔するといったケースも考えられますので、治療開始前に信頼して話ができる歯科医師かを確かめてから、治療を行いましょう。


まずは相談から

矯正治療はむずかしい歯科治療のひとつです。治療を受ける前には、しっかりと検討して歯科医院を選び、ご自身が納得して治療を受けることが大切です。

多くの歯科医院では、無料相談を取り入れているところも多く、比較的治療の相談がしやすいと思います。

当院では直接ご来院での無料相談の他、オンラインのZOOMを利用した矯正相談も行っていますので、矯正治療をお考えの際は、どうぞご相談ください。

後藤達也矯正歯科歯科医院の後藤達也です。
今日は午後から休診にして岐阜の山田歯科医院にて矯正診療をしています。
よろしくお願いします

後藤達也矯正歯科歯科医院の後藤達也です。
今日は診療をお休みにして、朝日大学歯学部矯正科の学生実習の指導に来ています。
4年生の30人くらいをう受け持ち、矯正治療の基礎を実習を行いました。
20年近く前に僕も学生のころ、実習を受けていたので、感慨深いものがありました。
素晴らしい先生になってもらいたいと思います。
クリニックを休診にしてご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

おはようございます。
後藤達也矯正歯科歯科医院の後藤達也です。
今日は日曜日で休診日ですが、刈谷のファミリー歯科医院で矯正診療です。
私事ですが、来週の日曜日に蒲郡でオレンジトライアスロンに出場します。
完走目指して頑張ります

後藤達也矯正歯科歯科医院の後藤達也です。
今日は休診日ですが午後より岡崎の美合歯科クリニックにて矯正診療しています。
梅雨入りしたみたいですが、今日は暑いですね。
体調をくずさないように気をつけてください。

インビザライン矯正なら後藤達也矯正歯科歯科医院の後藤達也です。

今日は休診日ですが午後より静岡の羽田歯科医院で矯正診療です。
よろしくお願いします。

インビザライン矯正なら後藤達也矯正歯科歯科医院の後藤達也です。
今日は休診日ですが、午後より豊田市梅坪のみずの歯科医院で矯正診療です。
今日くらいあ暑いと電車の移動の方が快適ですね。

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