こんにちは

今回のブログは、従来の矯正なら歯を抜いて治していた症例を歯を抜かずにカリエールモーションとマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)を使って治療した症例をお見せしたいと思います。

 

患者様は男性、初診時16歳でした。
主訴は前歯が出ていることでした。

 

初診時のお口の中のお写真です。

 


真ん中の歯から数えて3番目の歯を見ていただくと上の歯と下の歯が1歯対1歯で噛んでいるので、

この状態は上の歯が前に出ていることを意味します。

 

診断:上顎前突

 

 
上の歯を後ろに下げることができれば出っ歯は治せます。
なので今回カリエールモーションを使って上の歯を後ろに下げます。
初めは弱いゴムから使い段階を踏んで強いゴムにしていきます。

  

ここでカリエールモーションの説明を少ししていきたいと思います。
カリエールモーションに使用するゴムは、2種類あります。
カリエールモーションは1日20時間以上上下でゴムをかけます。
1日1回ゴムを換えていただき、お食事の時と歯を磨く時以外は、
基本的にずっと付けていただきます
カリエールモーションを使用する期間は約6ヶ月~8ヶ月です。
この期間はあくまで目安ですので患者様によって動かす量も部位も違ってきますのでゴムをかける期間は異なります。

 

初診時とカリエールモーション終了時の比較写真です。

 

 

初診時(左の写真)が上の歯と下の歯が1対1で噛んでいる事がわかります。
カリエールモーション後(右の写真)の写真を見ると、

下の歯と歯の間に上の歯が 入り込んで噛んでいることが分かります。
カリエールモーションにかかった期間は 6か月 でした。
その後カリエールモーションをはずしてマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)に移行しました。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)をスタートしてから5ヶ月目ぐらいの時にマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)の治療計画通りにいっていないことがわかり、
患者様に確認したところマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)の間ゴムをつけていなかったことがわかりました。
カリエールモーションで短期間で動かした歯は戻りやすいため、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)の間もゴムをかけるのは必須です。
一度マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)+ゴムを中止し、再びカリエールモーションを装着しました。
インビザライン中に少し戻ることを考慮し、最初のカリエールモーション使用の時よりも多めに奥歯を下げておくことにしました。
期間は6か月かかりました。

 

2回目のカリエールモーション終了時の写真です。

 

 

その後インビザラインを使用しました。
インビザラインのシュミレーションの治療前後の写真です。

 

 

インビザラインの数は26個、期間は半年でした。

 

治療終了時のお口の中のお写真です。

 

 

この患者様の矯正にかかった期間は2年8ヵ月でした。
患者様とお母様はゴムがやれなかったので、

少し期間はのびてしまったけど
歯を抜かずに出っ歯が治ったことをとても喜んでいました。

 

患者様によって治療方法も治療方針も様々です。
もしかしたら歯を抜かずに矯正ができるかもしれません。

悩んでいる方、矯正に興味がある方ぜひ一度相談に来てください

 

TEL 0566-73-0311

https://gototatsuya.com/contact/

 

矯正料金

検査料:40000円(税抜き)

基本施術料:700000円(税抜き)

保定料:40000円(税抜き)

調整料:4000円(税抜き)

矯正治療のリスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。

 

・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。

 

・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 

            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。

 

・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。

 

・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。

 

・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。

 

・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。

 

・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。

 

・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。

 

・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。

 

リスク・デメリットを列挙しましたが、必ず起きるわけではありません。