こんにちはsmiley

今回は、ルートコントロール用アタッチメントについて説明していきます。

まず、ルートとは「root」つまり歯の根のことです。
今までは歯冠(しかん)要は歯の頭の部分を動かすアタッチメントを紹介してきました。
今回は歯の根っこを積極的に動かすアタッチメントです。

素晴らしい治療結果を得るためには、歯根のアンギュレーション(歯を正面から見た時の傾き)と
配列の卓越したコントロールが必要です。
アンギュレーションを変えるには、歯の両側からの横の力(近心的または遠心的フォース)と、
2次モーメントから成るフォースシステムが必要となります。

ルートコントロール用最適アタッチメントを用いて、このフォースシステムを歯牙に適用することが可能となります。
ルートコントロール用アタッチメントは、頬側面に二つのアタッチメントが対角につきます。
一つのアタッチメントにつきアクティブサーフェスが一面あります。
アライナーは歯肉側アタッチメントへのフォースを歯根移動の方向に生み出すよう設計されています。
歯根移動のコントロールに必要な逆モーメントを与えるため、
咬合面側に設置された第二のアタッチメントに加わるフォースを、アライナーが生み出します。(下図)

  

歯牙が小さすぎて2つのアタッチメントを接着できない場合は、
アタッチメント一つプレッシャーポイント1つを設置して、このフォースシステムを生み出します。

プレッシャーポイントは前回の説明でも出てきましたが、アライナーの形状を変化させたもので、
歯牙のある特定の位置にフォースを集中させることができます。

アタッチメントは、私たち矯正歯科医が指示したクリーンチェックの設定通り、つまり指示した歯牙移動を
ソフトウェアが決定し、その移動に適したフォースシステムを生み出すよう、アタッチメントをすべて設定してくれます。

ソフトウェアが設置したものとは別の機能を使用したい場合は、ソフトウェアが持つインターフェースにより、
そのアタッチメントを除去して他のものを設置することができます。
私たち矯正歯科医は治療に使用する装置の設計を、全面的に終始コントロールできます。

ソフトウェアが設計してきたアタッチメントを全く変えないということはほとんどありません。
信用できないわけではなく、より動きやすい方法を考え、良い結果となれば、
その結果がまたソフトウェアに蓄積されていくのです。

アライン社も矯正医も考えることをやめてはいけないということです
頑張ります

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