こんにちは。

今日のブログは、カリエールモーションを併用したマウスピース型カスタムメイド矯正装置

(以下インビザラインとする)の症例をお見せしたいと思います。

 

患者様は、36歳女性です。

主訴は、前歯が出ている・歯のでこぼこでした。

初診時のお口の中のお写真です。

 

 

1枚目の写真から下の前歯があまり見えていないので咬み合わせが深いことがわかります。

2、3枚目の写真から上の歯と下の歯が1歯対1歯で咬んでいます。

これは上の歯が全体的に前に出ている咬み合わせです。

 

診断:上顎前突(出っ歯)・前歯部叢生(まえばのがたつき)

 

患者様の希望がマウスピースだったこと、カリエールモーションを使えば歯を抜かずに治療が可能なことから

カリエールモーションを併用しながらインビザラインで治療していくことにしました。

 

まず初めに上にカリエールモーションを装着し、下はインビザラインを1番から順番に使っていただきました。

カリエールモーションのゴムを1日1回は替えていただき、

ゴムの装着時間は1日20時間以上です。

下のマウスピースは1個1週間ずつの交換で、

カリエールモーションは動きが早いので1ヶ月ごとに来院していただきました。

 

4ヶ月後のお口の中のお写真です。

 

 

写真を見ていただくと明らかに3番目の歯の前にスペースができています。

奥歯が後ろに下がった証拠です。

この状態から2回目のiTeroを行い、上下マウスピースに移行していきます。

 

2回目のマウスピース数は全部で、26個でした。

1個1週間ずつ使っていただき、

アライナー番号26番の時のお口の中のお写真です。

 

 

上の3番の後ろにあったスペースは前歯を下げるために使いました。

がたつきも良くなっていますが、右下の3番目の歯がまだ並んでいません。

また患者様はもう少し前歯を下げたいということで

修正のため3回目のiTeroを行いました。

 

3回目のマウスピース数は、全部で17個でした。

最初に前歯を下げるためには隙間がいるので歯と歯の間を削る『IPR』を行いました。

1個1週間ずつ使っていただき、

アライナー番号17番の時のお口の中のお写真です。

 

 

前歯が前回より下がりました。

右下の3番目の歯がまだ並んでいません。

4回目のiTeroを行いました。

 

4回目のマウスピース数は、全部で18個でした。

1個1週間ずつ使っていただき、

アライナー番号10番の時に右下3番に浮きがあったため

右下3番の高さを出すためのゴムをやっていただくためのボタンを装着しました。

その後も1週間ずつ使っていただき、

アライナー番号18番の時のお口の中のお写真です。

 

 

右下3番の高さが他の歯と同じくらいになってきました。

仕上げのために5回目のiTeroを行いました。

 

5回目のマウスピース数は、全部で17枚でした。

1個1週間ずつ使っていただき、

アライナー番号17番の時のお口の中のお写真です。

 

 

全体的にきれいになりました。

患者様が右下の3番目の歯が他の歯に比べて少し出ている気がするということで

そこを修正するために6回目のiTeroを行いました。

 

6回目のマウスピース数は、全部で12枚でした。

1個1週間ずつ使っていただき、

アライナー番号12番の時のお口の中のお写真です。

 

 

患者様の満足のいく歯並びになりました。

これで保定に移行していきました。

しばらく保定用のマウスピースをしていただきます。

 

矯正にかかった期間は、2年と7ヶ月でした。

 

矯正費用

検査料:40000円(税抜)

基本施術料:800000円(税抜)

調整料:4000円(税抜)

保定料:40000円(税抜)

※現在の料金とは異なる場合がございます。

 
ぜひ無料カウンセリングにお越しください。

TEL:0566-73-0311

https://gototatsuya.com/contact/

 

リスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
 
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
 
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 
            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
 
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
 
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
 
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
 
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
 
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
 
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
 
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。