こんにちは。

今回のブログは、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(以下インビザラインとする)の症例をお見せしたいと思います。

 

患者様は、27歳女性です。

主訴は、歯のでこぼこと咬み合わせでした。

初診時のお口の中のお写真です。

 

 

上下ともに前歯に歯のがたつきがあります。

下の3番目の歯(犬歯)が前方に傾斜しています。

 

診断:下顎前突(受け口)・前歯部叢生(歯のがたつき)

 

歯を抜かずに並べようとするとスペースがないため下の前歯は前に出てしまい、さらに受け口が悪化してしまいます。 

この場合歯を抜かなければなりません。

下の歯だけを抜いても口元は下がらないため上下で歯を抜く必要があります。

患者様は裏側の装置希望でしたが、舌側矯正の違和感や金額を説明した上で

インビザラインで治療していくことにしました。

そして抜く歯は、上顎左右第一小臼歯(前から4番目の歯)、下顎左右第二小臼歯(前から5番目の歯)です。

 

1回目のマウスピース数は全部で66個でした。

まず1番と2番のマウスピースをお渡ししました。

1個2週間ずつ使っていただき、この4週間のうちに上下とも歯を抜きました。

3番でアタッチメントをつけていき、3番から6番までをお渡しし、

今度は1個1週間ずつ使っていただきました。

また4週間後来院していただき、光加速装置をお渡しし、

7番から15番までを3日ずつ使っていただきました。

アライナー番号15番の時のお口の中のお写真です。

 

 

15番の時マウスピースのフィットが悪くなっていたので2回目のアイテロ(スキャニング)を行いました。

 

2回目のアライナー数は、全部で36個でした。

1個3日ずつ交換していき、

アライナー17番の時のお口の中のお写真です。

 

17番でマウスピースのフィットが悪くなったため3回目のアイテロを行いました。

 

3回目のアライナー数は全部で28枚でした。

3日交換だとマウスピースが浮いてきてしまうため1個5日交換に変更しました。

アライナー番号21番の時のお口の中のお写真です。

 

 

上の抜いたスペースは綺麗に閉じましたが、

まだ下のスペースが残っています。

4回目のアイテロを行いました。

 

4回目のアライナー数は、全部で48枚でした。

アタッチメントをつける前に1番のアライナーを装着していただいたところ

アライナーが浮いてしまったためスキャニングをし直しました。(5回目)

※アライナーの製造過程でアライナーに歪みが生じることがあります

 

5回目のアライナー数は、27枚でした。

1個5日ずつ使っていただき、

アライナー番号24番の時のお口の中のお写真です。

 

 

下のスペースもなくなり、咬み合わせも良くなりました。

これで保定期間に移行しました。

 

矯正にかかった期間は、1年半でした。

 

矯正費用

検査料:40000円(税抜)

基本施術料:850000円(税抜)

調整料:4000円(税抜)

保定料:40000円(税抜)

OrthoPulse:70000円(税抜)

※現在の料金とは異なる場合がございます

  
ぜひ無料カウンセリングにお越しください。

TEL:0566-73-0311

https://gototatsuya.com/contact/

 

リスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
 
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
 
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 
            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
 
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
 
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
 
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
 
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
 
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
 
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
 
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。