こんにちは 歯科医師の高柳です。
今回は、上の前歯のスペース不足のためカリエールモーションを使って奥歯を後ろに下げた症例をお見せしたいと思います。
患者様は初診時11歳女の子でした。
主訴は歯のガタつきです。
初診時のお口の中のお写真です。
上の前歯の前から2番目の歯が完全に奥に隠れてしまっています。
診断:前歯部叢生(ガタつき)
当時カリエールモーションという装置はなく遠心移動に有効的な装置が限られていました。
その中でGMDという装置を選択しました。
GMDという奥歯を後ろに下げる装置を生え変わりを待つ間(約6か月)使用し、
その後カリエールモーションに移行しました。
前歯に装置をつけて2か月目です。
下の前歯より後ろにあった左上の前歯は前に出てきています。
見た目もかなり整ってきました。
あとは下にも装置をつけて今まだ治療中ですが、
カリエールモーションにより治療期間は格段に短縮され、歯を抜かずに治療できたことを患者さんも喜んでいました。
今回は4か月と短期間で動いたケースにはなりますが、
この装置のすごいところは老若男女問わず動くということです。
前に紹介した様々な遠心移動装置は基本的には子供の時しか有効ではありません。
カリエールモーションは、年齢を問わず動くことが本当にすごいことなのです。
なので、大人の方で今までは歯を抜いて治すことしかできなかった症例が
歯を抜かずに治せるようになったのです。
大人の方でもだいたいの患者様が6か月から8か月くらいで動きます。
しかしそれには条件があります。
ゴムを1日20時間以上かけることです。
歯並びを治したいという強い意志が必要です。
歯並びを治したいと思ったその時がやり時です。
しかしカリエールモーションは患者様によって動かす部位も量も違います。
まずは相談に来ていただいてお口の中を見せてください。
もしかしたら諦めていたことが…
TEL 0566−73−0311
矯正料金
検査料:40000円(税抜き)
基本施術料:600000円(税抜き)
保定料:40000円(税抜き)
調整料:4000円(税抜き)
ぜひ無料カウンセリングお越しください
電話:0566-73-0311
https://gototatsuya.com/contact/
リスク・デメリットについて
・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。
リスク・デメリットを列挙しましたが、必ず起きるわけではありません。