こんにちは 歯科医師の高柳です
前回のブログは、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)治療の検査からマウスピースが届くまでの流れを説明しました
今回のブログは、マウスピース治療の流れを実際に患者様を例に挙げて説明していきたいと思います
患者様は女性で、初診時15歳でした。
主訴は、 前歯のがたつきです。
初診時の写真です。
上下ともに叢生(がたつき)があり、正中が上と下で合っていないことが
わかります。
診断:前歯部叢生(がたつき)
検査をしてから6週間後にマウスピースが届きました。
アライナー(マウスピース)は治療終了までのマウスピースが全て届きます。
まずは、アライナーを使用するにあたっての注意事項を説明し、1つ目のアライナーの取り外しの練習等を行っていきます。
クリーンチェックシュミレーションを使って今後の治療計画の説明もしていきます。
アライナーを二つお渡しし、一つを2週間ずつ使っていただきます。
次回の来院は1か月後になります。
1か月後、3番目のアライナーの時にアタッチメントと呼ばれる樹脂を歯の表面につけていきます。
これは患者様によってつく位置も形も大きさも異なってきます。
また患者様によって治療の途中で,ディスキング(IPR)を行うことがあります。
ディスキングとは、歯が並ぶスペースがない時に0.2ミリから0.5ミリくらいエナメル質を削ります。
これも行うタイミングや量など患者様によって様々です
アライナー3番目からは基本的に1週間ずつの交換になっていきます。
ここからは基本的に2か月から3か月に1回の来院になっていきます。
よく見る歯の表側に装置をはる矯正は針がねの調整が必要になりますので1か月に1回の来院ですが、
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は来院回数が少ないので、調整料も少なくて済みます
忙しくて毎月通えない方にはおすすめです
この患者さんの場合アライナー数が50個あったので、10か月ほどですべてのアライナーが終了します。
その時の写真です。
がたつきはほとんどなくなり、上と下の真ん中が合っていることがわかります。
しかし前歯に少しがたつきが残っているのと嚙み合わせの微調整が必要なので、
アタッチメントをすべて除去し、もう一度型取りをしました。
これをリファイメントと言います。
リファイメントはだいたいの患者様に必要になってきます。
またリファイメントは患者様によっては2、3回行っていきます。
6週間後、また新しくアライナーが届きました。
今回は15個です。約3ヵ月と3週間で終了予定です。
リファイメントの時は1番からアタッチメントをつけていきます。
この期間中2回の来院のみです。
全てのアライナーが終了したときのお口の中のお写真です。
がたつきもなく、かみ合わせもバッチリです。
この状態で矯正が終わりというわけではありません。
ここから今の歯並びを維持するために保定期間に入ります。
この患者さんの場合、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)専用の保定装置であるビベラリテーナーを使っていただいています。
治療期間は1年4か月です
患者様には歯並びがきれいになってとても喜んでいただきました
歯並びが気になる方、マウスピース矯正が気になっている方
一度無料相談に来てみて下さい
お待ちしております
TEL0566-73-0311
https://gototatsuya.com/contact/
矯正料金
検査料:40000円(税抜き)
基本施術料:700000円(税抜き)
保定料:40000円(税抜き)
調整料:4000円(税抜き)
矯正治療のリスク・デメリットについて
・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。
リスク・デメリットを列挙しましたが、必ず起きるわけではありません。