こんにちは。歯科医師の高柳です

  

今回のブログは、咬み合わせが深く、出っ歯が気になっていた患者様の症例を紹介していきたいと思います。

 

患者様は初診時14歳、女の子でした。

主訴は、出っ歯と前歯の凸凹です。

 

初診時のお口の中のお写真です。

 

 
下の歯に対して上の前歯が少し出ています。
また下の歯にがたつきがあることと下の歯が内側に倒れていることがわかります。
また正面から見ると下の前歯に上の前歯がかぶっていることがわかります。
こういう状態を 過蓋咬合 と言います。

過蓋咬合は前歯が大きく見えてしまったり、顎関節症を引き起こしたりとお口の中に様々な症状を引き起こします。
過蓋咬合は治療すべきかみ合わせです

 

診断:上顎前突、叢生、過蓋咬合

 

過蓋咬合はマウスピース型カスタムメイド矯正装置(以下インビザライン)で治すことができるので、まず出っ歯を治すためにカリエールモーションから始めました。

  

 

カリエールモーションの期間は 4か月 です。
装置がついている歯の前に隙間ができていることがわかります。
下の写真がカリエール終了時の写真です。

 

 

この状態からカリエールモーションをはずし、インビザラインに移行しました。
インビザラインの印象(型取り)をしてから約6週間でインビザラインが届きました。

 

この患者様のアライナー数は28個で、1週間ずつ使っていただくと約7か月です。
だいたい1か月半から2か月おきに来院していただき、
アタッチメント(歯の表面につける樹脂)がはずれていないか、
アライナー(マウスピース)に浮きがないかなどチェックしていきます。

 

この患者様の場合、IPR(歯と歯の間を削ること)を途中で行っていかないといけなかったため
指示された番号の前に来院していただきIPRを行いました。

 

28個終わった時に来院していただき、並びはきれいになっているか、咬み合わせはどうか、
患者様が今の状態に満足しているかどうか確認し、
まだ微調整が必要であればリファイメント(マウスピース作製のための型取り)をし、
満足のいく状態であれば、保定(今の歯並びの状態を維持するための期間)に入ります。

 

インビザライン終了時のお写真です。

 

 

叢生(がたつき)もなく、出っ歯も治り、
下の歯が隠れていましたが、咬み合わせが上がり、下の歯がしっかり見えています。
この患者様の場合、満足のいく状態であったため、インビザライン専用のビベラリテーナーを使って
保定していくことにしました。

 

矯正にかかった期間は、1年半 でした。

 

患者様には矯正期間が短かったこと、歯を抜かずに出っ歯が治せたことにとても喜んでいただけました。

過蓋咬合は、若い時は特に問題がなくても将来的に様々な症状を引き起こします。
一度、ご自身の歯を鏡で見てみてください
もしそうかもと不安に思ったり、すでに矯正をお考えの方、
ぜひ一度無料カウンセリングにお越しください

  

TEL0566-73-0311

https://gototatsuya.com/contact/

 

矯正料金

検査料:40000円(税抜き)

基本施術料:700000円(税抜き)

保定料:40000円(税抜き)

調整料:4000円(税抜き)

 

矯正治療のリスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。

 

・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。

 

・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 

            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。

 

・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。

 

・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。

 

・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。

 

・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。

 

・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。

 

・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。

 

・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。

 

リスク・デメリットを列挙しましたが、必ず起きるわけではありません。