こんにちは
今回は、回転用最適アタッチメントについて説明していきます。
回転とは、歯のねじれのことであり、専門用語では捻転(ねんてん)と言います。
捻転は、実際に歯がねじれている形をしているわけではなく、
歯の長軸を中心にして回転した状態で生えてしまっていることです。
捻転歯をほかっておくと・・・
1、見栄えが悪い
2、虫歯や歯周病になりやすい
歯がねじれていると歯ブラシの毛先がどうしても届きにくいところが出てきます。
そうすると歯垢がたまり、歯と歯の間が虫歯になり、横の歯も虫歯になってしまいます。
歯垢がたまると歯肉炎になり、歯周病へと進んでいきます。
口臭の原因にもなります。
3、歯並びが悪くなる
歯はお互いに少し押し合いながら今いる位置を維持しています。
隙間があれば隙間の方に歯は移動していきます。
捻れている歯は隣在歯と接触している部分がなかったり、少なかったりするので
捻転歯の方に動こうとします。
歯がそうやって少し動くだけで歯並び全体に影響してきます。
捻転には種類があります。
近心捻転:前歯の正中に近い方に向かって捻れている
遠心捻転:前歯の正中に遠い方に向かって捻れている
翼状捻転:上の前歯が近心捻転している状態
断面が丸い歯牙の回転をアライナーで実現することは困難だと長い間考えられていましたが、
基本的な生物学を利用することで改善されてきました。
下図に示すように、犬歯(前から3番目)および小臼歯(前から4番目と5番目)の回転も、
回転用最適アタッチメントを用いて、今ではより高い予測性をもって実現されています。
ソフトウェアが、頬側面上の歯牙長軸からもっとも遠い位置に回転用最適アタッチメントのアクティブ・サーフェスを
自動的に設置し、この平面にフォースが働くようアライナーを設計します。
その結果、フォースが大きなモーメントを生み出し、歯牙を望む方向に回転させます。
捻転をとっていく際にアタッチメントと別の歯牙またはアタッチメントとアタッチメントが干渉することはありません。
治療のプロセスも予測し、それが再現させるようにソフトウェアが設計しているためです。
最後は、やはり難しい話になってしまいました。
要は難しいとされてきた回転という動きが最適アタッチメントのおかげでできるようになったということです。
次回も最適アタッチメントについて説明していきます。
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