こんにちは。

今回のブログは、矯正治療で用いる固定源のお話をします。

 

矯正治療で歯を動かす時、作用と反作用の力が歯に加わります。

動かしたい方向に力をかける場合その力の方向が作用の力になります。

その反対の方向に反作用の力がかかります。

なので反作用の力はなるべく小さい方が、歯は動かしたい方向により動きます。

その反作用の力をなるべく小さくしてくれるのが「固定源」です。

固定源になる装置はたくさん種類があります。

どういう時にどういう装置を使うのか説明していきます。

 

・パラタルバー(PB)

パラタルバーは、表側矯正や裏側矯正で使う固定装置になります。

パラタル(palatal)は口蓋という意味でその名の通り上顎の口蓋部に入れるためパラタルバーと言います。

黄色い矢印がパラタルバーです。(写真)

 

 

歯を抜いて抜いたスペースを使って前歯を下げる時奥歯と前歯に鎖状になったゴムをかけて前歯を下げます。

その時ゴムの力で前歯は後ろに下がる方向へ(作用)、奥歯は前に出る方向へ(反作用)動こうとします。(下の写真)

 

 

奥歯が前に出てしまうと前歯を下げるために使いたいスペースが少なくなってしまうので

奥歯が前に動くのを防止するのがパラタルバーです。

 

・ミニインプラント(TAD)

Temporary Anchorage Deviceのこと。

ミニインプラントは表側矯正、裏側矯正、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)に使います。

黄色い矢印がミニインプラントです。(写真)

 

  

ミニインプラントは普通のインプラントよりかなり小さく8ミリくらいしかありません。

ミニインプラントは写真のように骨に打つことによって不動である骨を固定源にする装置です。

パラタルバーでは少し力不足な時や奥歯を遠心移動(後ろに動かすこと)させる時に使います。

 

・リンガルアーチ(LA)

リンガルアーチは、子供の矯正、インビザラインの前段階に使います。

リンガル(Lingal)とは舌側のことで、歯の裏側にアーチ状の装置を入れるのでリンガルアーチと言います。

 

子供の矯正装置としては、上の前歯が内側に倒れていたり、

内側から生えてきたときに裏側から力を加え前に出す時に使います。

 

 

インビザライン治療時には、歯を抜いて抜いたスペースに向かって歯を動かす時に

ゴムで引っ張るためパラタルバーの時同様奥歯が前に出てこないようにするために使います。

 

・ソルダリングリンガルアーチ(SLA)

SLAは、上顎にカリエールモーションを使う時にその固定源として下顎に使います。

 

 

カリエールモーションのフックとSLAの奥歯にあるフックにゴムをかけて上の奥歯を下げる時

上の奥歯を下げる力が作用だとしたら下の奥歯が前に出る力と上に出る力が反作用の力になります。(下図)

下の奥歯が前に出る力は、下の前歯も前に出てきてしまったり、叢生(がたつき)がきつくなったりします。

下の奥歯が上に出る力は、咬み合わせを浅くし、前歯が咬めない開咬という状態になるリスクが上がります。

それを防止するのがSLAです。

 

 

矯正治療で使う固定装置には様々な形があり、当院で使っている固定装置も一部にすぎません。

大きさも様々ですし、装着感も違ってきます。

矯正相談に行った際こういった装置を使うのかどうか確認しておくと良いでしょう。

 

矯正治療のリスク・デメリットについてはこちらのブログを参照ください。

https://gototatsuya.com/blog/2019/05/10/

 


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