こんにちは。

今回のブログは、カリエールモーションを併用したマウスピース型カスタムメイド矯正装置(以下インビザラインとする)の症例をお見せしたいと思います。

 

患者様は、23歳・女性です。

主訴は、「前歯が出ている」でした。

初診時のお口の中のお写真です。

 

  

上下ともに前歯にがたつきがあります。

奥歯の咬み合わせが1歯対1歯になっています。

これは出っ歯さんの咬み合わせです。

 

診断:上顎前突(出っ歯)・前歯部叢生

 

患者様の希望がインビザラインだったことと

親知らずを抜いてカリエールモーションを使えば歯を抜かなくて治療できることから

インビザラインで治療していくことにしました。

 

まず上顎にはカリエールモーションを

下顎にはインビザラインをセットしました。

1回目のマウスピース数は、59個でした。

下顎は、1個1週間ずつアライナー(マウスピース)を交換していただき、

カリエールモーションのゴムは1日20時間以上装着していただきました。

 

インビザライン単独の時は来院間隔が2ヶ月〜4ヶ月と長いですが、

カリエールモーションがついている場合歯の動きが早いので1ヶ月に一度来院します。

 

カリエールモーションを始めて6ヶ月後(下顎のアライナー番号22の時)のお口の中のお写真です。

 

 

上の前から3番目の歯の前に大きくスペースができているのがわかります。

これだけ上の奥歯が後ろに下がったことになります。

ここからは上下マウスピースに変更していきました。

 

2回目のアライナー数は全部で64個でした。

振動タイプの加速装置をお渡しして

1個4日で交換していただきました。

前歯を下げるためにカリエールモーションの時のように上と下でゴムかけもしています。

 

アライナー番号50番の時に妊娠をされてつわりがひどく加速装置が使えなくなったため

50番から1個1週間交換に変更しました。

 

矯正中妊娠される方はたくさんいらっしゃいます。

矯正治療に支障はないですし、出産されたあともベビーカーに乗せて一緒に来院される患者様もたくさんいらっしゃいます。

 

アライナー番号64番の時のお口の中のお写真です。

 

上の3番目の歯の前にあったスペースは前歯を下げるために使ったため隙間がなくなっています。

前歯が明らかに下がっています。

もう一息下げるために3回目のiTeroをしました。

 

3回目のアライナー数は、全部で31個でした。

アライナー1番の時にもう少し前歯を下げるために歯と歯の間を少し削ってスペースを作る(IPR)を上下に行いました。

1個1週間ずつ使っていただき、

アライナー番号31番の時のお口の中のお写真です。

 

 

前回の写真と比べると少しだけ前歯の角度が変わったのがわかります。

奥歯の咬み合わせも良くなりました。

 

これで保定期間に入りました。

保定期間はアタッチメントがないマウスピースをまずは一日中装着していただき、

徐々に装着時間を減らしていきます。

 

矯正にかかった期間は、2年と6ヶ月でした。

 

矯正費用

検査料:40,000円(税抜)

基本施術料:800,000円(税抜)

調整料:4,000円(税抜)

保定料:40,000円(税抜)

※現在の料金とは異なる場合がございます

 
ぜひ無料カウンセリングにお越しください。

TEL:0566-73-0311

https://gototatsuya.com/contact/

 

リスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
 
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
 
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 
            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
 
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
 
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
 
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
 
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
 
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
 
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
 
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。