こんにちは。
今回のブログは、カリエールモーションを併用したマウスピース型カスタムメイド矯正装置
(以下インビザラインとする)の症例をお見せしたいと思います。
患者様は、42歳女性です。
主訴は、前歯が出ていることと歯の凸凹でした。
初診時のお口の中のお写真です。
上下ともに前歯にがたつきがあります。
下の前歯が1本ありません。
上の前歯が出ています。
診断:上顎前突(出っ歯)・前歯部叢生(歯のがたつき)・下顎右側側切歯欠損(スリーインサイザー)
シュミレーションの結果
カリエールモーションを使えば歯を抜かずに治せることと
患者様は裏側矯正またはマウスピース矯正希望だったことから
両方の説明をし、
カリエールモーションを併用しながらインビザラインで治療していくことになりました。
1回目のアライナー数は全部で46個でした。
まずはカリエールモーションは使わず
上下ともマウスピースからスタートしました。
1番から6番まで1個1週間ずつ使っていただき、
アライナーのフィットが良かったので
加速装置をお渡しして
その後1個4日で交換していただきました。
アライナー番号43番の時のお口の中のお写真です。
下の前歯のがたつきは良くなりました。
左上の前から2番目の歯のがたつきが改善していないため
2回目のiTeroを行いました。
上のマウスピースが浮いていたので
今の歯並びに合うマウスピースを作製し新しいマウスピースが届くまでそのマウスピースを使って、
下は44番から46番のパッシブアライナー(動かないアライナー)を使っていただきました。
4週間後アライナーが届き、2回目のアライナー数は、全部で75枚でした。
1個4日で交換していただき、
アライナー番号59番で来院された時に奥歯の下がり方がうまくいっていなかったため
上顎にカリエールモーションをセットしました。
ゴム(強め)かけをしていただき、
カリエールにしてから3ヶ月後のお口の中のお写真です。
フィットが悪くなった時の写真がないので比較できませんが、
前歯を下げるためと左上2番のねじれを改善するために奥歯を下げました。
これで上下マウスピースに戻していきます。
3回目のiTeroを行いました。
3回目のアライナー数は、全部で24枚でした。
1個4日で交換していただき、
アライナー番号14番の時のお口の中のお写真です。
左上2番目の歯に浮きが出てしまったので
途中ですが4回目のiTeroを行いました。
4回目のアライナー数は全部で21個でした。
1個4日ずつ交換していただき、
アライナー番号18番の時左上2番に浮きがあったので
その歯にボタンをつけゴムかけをしてもらうようにしました。
3ヶ月後のお口の中のお写真です。
左上の2番目の歯はかなり捻れが改善され、
歯の高さもゴムかけにより右の2番目の歯の高さと合ってきました。
5回目のiTeroをいました。
5回目のアライナー数は全部で13個でした。
1個4日で交換していただき、
アライナー番号13番の時のお口の中のお写真です。
左上2番目の歯の捻れと高さがかなり改善されました。
奥歯の咬み合わせの改善ともう少し上下とも前歯を下げたいので
IPRを組み込むために6回目のiTeroをしました。
6回目のアライナー数は、全部で14枚でした。
最初に歯の幅を調整(削合)するIPRを上下ともに12ヶ所行いました。
1個4日交換していただき、
アライナー番号14番の時のお口の中のお写真です。
奥歯の咬み合わせも前歯の捻れも良くなりました。
上の2番目の歯を動かすのがインビザラインの弱いところです。
2番目の歯を動かすのに数回のスキャニング、ゴムかけ、補助装置等が必要になってきます。
今回も2番目の歯を動かすために iTeroを数回行い、ゴムかけもしていただきました。
患者様の頑張りでこんなに綺麗になりました。
これで保定期間に移行しました。
保定期間中はアタッチメントがないアライナーを装着していただいています。
矯正にかかった期間は、3年と2ヶ月でした。
矯正費用
検査料:40,000円(税抜)
基本施術料:800,000円(税抜)
調整料:4,000円(税抜)
保定料:40,000円(税抜)
※現在の料金とは異なる場合がございます
ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
TEL:0566-73-0311
https://gototatsuya.com/contact/
リスク・デメリットについて
・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。