こんにちは。
今回のブログは、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(以下インビザラインとする)の
症例をお見せしたいと思います。
患者様は、21歳女性です。
主訴は、「前歯が出ている」「でこぼこ」「かみ合わせ」でした。
初診時のお口の中のお写真です。
奥歯は1歯対2歯で噛んでいます。
前歯はかなりがたつきが大きいです。(特に下顎)
写真だとわかりづらいですが口元も出ています。
診断:上下顎前突(出っ歯)・前歯部叢生(まえばのがたつき)
口元を下げ、かつがたつきを改善するとなると上下の前から4番目の歯を抜く必要があるので
抜歯の必要性の説明と
患者様はインビザライン希望だったため
装置(表側、裏側、インビザライン)のメリットデメリットを説明し、
インビザラインにて治療していくことになりました。
1回目のマウスピース数は、全部で66個でした。
抜歯はインビザラインが始まってから抜いていただきます。
先に抜いてしまうと抜いたスペースに向かって歯が動くので動いてしまうと
マウスピースが入らなくなってしまうのでマウスピースが届いてから歯を抜きます。
(親知らずは先に抜いていただくこともあります)
アライナー1番と2番を2週間ずつ使っていただき、
その間に前から4番目の歯を4本抜きました。
3番から歯を抜いてある状態の形状に変わるため必ず抜かないとマウスピースが入りません。
アライナー3番の時にアタッチメントをつけて、3番から6番まで1週間交換していただきました。
アライナー7番の時の歯にボタンをつけてゴムかけも開始しました。
7番の時にフィットが良かったのでオルソパルス(加速装置)をお渡しし、
その後のアライナーを1個5日で交換していただきました。
アライナー21番で下の奥歯に浮きが出てきてしまったので2回目のiTeroを行いました。
アライナー21番の時のお口の中のお写真です。
2回目のマウスピース数は、全部で57個でした。
26番までは1個1週間で交換していただき、
27番からは1個5日で交換していただきました。
アライナー57番の時のお口の中のお写真です。
抜いた所のスペースはほぼ閉じました。
前歯のがたつきも良くなりました。
あと少し奥歯のかみあわせを調整する必要があるので3回目のiTeroを行いました。
3回目のマウスピース数は、全部で25個でした。
1個5日交換していただき、
アライナー25番の時のお口の中のお写真です。
奥歯のかみ合わせも良くなりました。
これで保定期間に移行しました。
保定期間中は、アタッチメントがないマウスピースを使っていただいています。
矯正にかかった期間は、2年でした。
矯正費用
検査料:30,000円(税抜)
基本施術料:850,000円(税抜)
調整料:4,000円(税抜)
保定料:40,000円(税抜)
※現在の料金とは異なる場合がございます
ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
TEL:0566-73-0311
https://gototatsuya.com/onlinecounseling/
リスク・デメリットについて
・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。