こんにちは。
今回のブログは、子供の矯正装置タングクリブについて説明していきます。
タングクリブ(tonguecrib)とは、tongueは舌、cribは四方に柵のあるベビーベッドという意味なので
柵をつけて舌を前に出さないようにする舌突出防止装置のことです。
タングクリブは、固定式と可撤式があります。
可撤式は、2020年5月14日のブログ「子供の矯正装置〜拡大床について」で説明している拡大床に
タングクリブがついたものになります。(下の写真)
固定式は、上の奥歯にバンドと呼ばれる金属の輪っかをはめ、そこにタングクリブが付与されています。
舌の位置は、矯正治療に深く関係しており、
舌の位置を修正していくと治療期間の短縮や後戻り防止につながります。
逆を言えば舌で前歯を押していたり、舌の位置が低すぎると
口呼吸の習慣化
顎の成長を妨げるもしくは悪い方に成長させる
治療期間が長くなる
前歯が出たり、隙間が再び開くなどの後戻りが起きる
などマイナスなことしかありません。
当院のほとんどの患者様は、MFT(筋機能訓練)と言って
舌の位置の修正や口輪筋を鍛える運動などを行なっています。
MFTを行った上でなお舌の位置が安定せず矯正治療の妨げになっている場合
このタングクリブをセットしていきます。
タングクリブの装着期間は、
可撤式は基本的には拡大床を使っている期間と同じになります。
しかし下にも拡大床をセットするタイミングでタングクリブだけ除去する可能性があります。
固定式は、まずタングクリブだけを装着し、咬み合わせが安定してくるのを待ちます。
ある程度咬み合わせが安定したら前歯を並べるため前歯を咬ませるため
前歯にブラケットをつけていきます。
前歯が並んだところで一度タングクリブを外していきます。
外しても前歯の咬み合わせが変わらなければそのままタングクリブは外していきます。
外して前歯の咬み合わせが浅くなるようならもう一度タングクリブを戻して筋機能訓練を強化していきます。
タングクリブの装着期間は、患者様の舌癖の状態にもよりますが、
大体半年〜1年くらいはついています。
やはりタングクリブは大きい装置になりますので違和感の大きい装置です。
できるだけ使わずに矯正していけるように一緒に舌の練習を頑張りましょう。
ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
TEL:0566-73-0311
https://gototatsuya.com/contact/
リスク・デメリットについて
が・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。
今年最後のブログです。
今年はあまり更新できませんでしたが、
来年も患者様にとって良い情報を提供できるように更新していきたいと思います。
今年1年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。