後藤達也矯正歯科では、世界シェアトップのマウスピース矯正ブランド「インビザライン」による矯正治療を行っています。

インビザラインは現代のマウスピース矯正におけるパイオニア的存在です。インビザラインの登場によってマウスピース矯正が大きく進化し、以前は治すことが難しかった開咬などの症例にもインビザラインによる治療が行えるようになりました。

今回は「インビザラインとマウスピース矯正の歴史」ついてお話しします。

■インビザラインとマウスピース矯正の歴史


マウスピース矯正は1990年代に開発が始まった矯正方法です。近代的なワイヤー矯正がフランスのピエール・フォシャールによって1800年前後に始まったことと比べると、マウスピース矯正は比較的新しい矯正方法と言えます。

そんなマウスピース矯正ですが、どのような流れで登場し、進化してきたのでしょうか。この項ではインビザラインが創り出したマウスピース矯正の歴史についてご紹介します。

1990年代中盤「マウスピース矯正の開発が始まる」

1990年代中盤、アメリカで世界初のマウスピース矯正の開発が始まります。歯科矯正を受けた経験を持つスタンフォード大学の学生、ジア・チシュティーが透明なマウスピースを使い、矯正をする方法を思いついたのです。ジア・チシュティーは学友であるケルシー・ワースと共にマウスピース矯正の開発をスタートさせました。

{開発者は経営学を専攻する学生だった}



興味深いのは、インビザラインの開発者は歯科医師ではなく経営学を専攻する学生だった点です。共通しているのは、2人ともワイヤー矯正を受けて目立ちやすさや痛みを経験していたこと。「もっと目立ちにくく、痛みが少ない矯正はできないものか」と悩んだ結果、考え出されたのが透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)で歯並びを治すマウスピース矯正でした(※)。

(※)開発当初の素材はプラスチックでしたが、現在のインビザラインの

マウスピースはやわらかいポリウレタンで作られています。


1999年「世界初の実用的マウスピース矯正「インビザライン」の提供開始」

2人はメンバーを増やしながらマウスピース矯正の開発を続け、1997年にインビザライン本社となるアライン・テクノロジー社を設立。そして2年後の1999年、世界初の実用的マウスピース矯正「インビザライン」のサービスの提供をアメリカにて開始しました。

2000年~2010年代前半「インビザラインをはじめとするマウスピース矯正の流行」

世界初のマウスピース矯正に対し当初は歯科医師からの疑いの声もありましたが、インビザラインは「目立ちにくい矯正」として人気を博しました。インビザラインの人気を受けて他社もマウスピース矯正の提供を開始し、ワイヤー矯正以外の矯正方法として人々のあいだでマウスピース矯正が広まっていきます。

日本国内では2006年にインビザライン矯正の提供が始まりました。

{技術的に未開発な部分もあったマウスピース矯正}



インビザラインをはじめ、2010年前後までのマウスピース矯正は現在と比べると技術的に未開発な部分が多く、前歯の軽い歯並びの乱れなど、軽度の症例にしか対応できない時代がありました。インビザラインは最初から優れた治療法ではなかったのです。

経営学を専攻する2人の学生によって始まったインビザラインでしたが、その後は歯科医師、歯科技工士、物理学者など各分野のプロフェッショナルによる開発を進めていきます。

独自技術「アタッチメント」の開発やデジタル式口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」によるデジタルスキャンの開始など、インビザラインが飛躍的に治療性能を発展させたのも2010年前後のこの時期です。

2011年「アタッチメント、iTeroの提供開始」

2011年、インビザラインは2009年頃より開発を続けていた独自技術「アタッチメント」の性能を飛躍的に向上させます。歯を引っ張り出すアタッチメントや歯の根っこの動きをコントロールするアタッチメントを開発し、開咬()などの難症例をインビザラインで治しやすくしたのです。

(※)開咬(かいこう)・・・上下の前歯が噛み合わない歯並びの乱れ。

インビザラインが登場する前はワイヤー矯正・マウスピース矯正を

問わず、開咬は難症例とされていました。


また、デジタル式口腔内スキャナー「iTero」も開発され、デジタルスキャンによる数分程度での歯型取りが行えるようになりました。

2018年頃~現在まで

インビザラインの治療性能の向上によるマウスピース矯正の浸透、および、マウスピース矯正の人気を受け、2018年頃からは日本国内で数多くのマウスピース矯正ブランドが登場しています。

2018年頃から登場したマウスピース矯正ブランドは「格安」や「通院不要」をアピールする物が多く見受けられます。しかし、肝心の治療性能の面ではインビザラインに匹敵するマウスピース矯正ブランドはほとんどないのが現状です。

■フルデジタル式マウスピース矯正「インビザライン」の特徴


◎膨大な症例データに基づく精密な矯正シミュレーションが可能


インビザラインはフルデジタル式マウスピース矯正です。

インビザラインによる矯正では歯型取り、治療計画の立案、マウスピースの作製、治療計画の修正・変更まで、すべての治療工程をアプリや機械が行います(※)。

(※)治療計画の立案・修正・変更には歯科医師が関わります。


治療計画の立案・修正・変更を行う3Dシミュレーションアプリ「クリンチェック」はインビザラインがこれまでに行ってきた全世界100ヶ国、1,000万以上の膨大な症例データに基づいて開発され、進化を続けています。

膨大な症例データに基づいて開発されたクリンチェックを用いて矯正シミュレーションを行うことであらゆる可能性を考慮した精密な治療計画の立案につながり、矯正治療の精度を高められます。

【インビザラインや矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】



今回はインビザラインが創り出したマウスピース矯正の歴史についてお話をさせていただきました。記事をお読みになり、開発の経緯や進化の過程など、インビザラインの独創性に驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

マウスピース矯正のパイオニアであり、長い歴史を持つインビザライン。3Dアプリを用いた矯正シミュレーションにより矯正中の歯の動き方や仕上がりの歯並びの見た目を確認できるなど、インビザラインにはフルデジタル式矯正ならではの多くのメリットがあります。

当院ではこれからもインビザラインにより、皆様に「目立ちにくい」「痛みが少ない」マウスピース矯正をご提供してまいります。

– 矯正治療の相談を受け付けています –


後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。インビザラインや矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。
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歯科医師


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