こんにちは。

今回のブログは、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(以下インビザラインとする)の症例を紹介したいと思います。

 

患者様は、21歳女性です。

主訴は「歯のでこぼこ」でした。

初診時のお口の中のお写真です。

 

 

正面から見ると下の前歯が根本しか見えていません。

右上の前から3番目の歯が下の歯よりも内側に入っています。

右上の奥歯の噛み合わせが1歯対1歯になっている(=出っ歯の噛み合わせ)

下の前歯に少しガタガタが認められます。

 

診断:上顎前突(出っ歯)、叢生(歯のがたつき)、右上犬歯舌側転位

 

装置の希望は特になかったので表側矯正、インビザラインのメリットデメリットを説明の上

インビザラインにて治療していくことになりました。

出っ歯の噛み合わせ改善のため上の奥歯を少し後ろに下げる(遠心移動)必要があるため

まず上の親知らずを抜きました。

1ターン目のマウスピース数は全部で45個でした。

1個1週間ずつ使っていただき、ゴムの併用もしていただきました。

またデンタルモニタリングというフィットチェック、アタッチメントの脱離等をAI診断してくれるアプリ

も使用していただきました。

このアプリのフィットチェックが意外に厳しくて…アライナーの装着時間を守らないとアンフィットで

3日止められてしまいます。

そうならないために装着時間を守って下さいます。便利なアプリです。

アライナー45番時のお口の中のお写真です。

 

右上の前から3番目の歯が内側に入っていましたが改善されています

下の前歯のがたつきも改善されています

右側の出っ歯の噛み合わせも改善されています

今回のケースは1ターンできれいになったのでこれで保定期間に移行しました

 

矯正にかかった期間は、1年でした

 

矯正費用

検査料:40,000円(税抜)

基本施術料:850,000円(税抜)

調整料:4,000円(税抜)

保定料:40,000円(税抜)

※現在の料金とは異なる場合がございます

 

リスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
 
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
 
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 
            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
 
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
 
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
 
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
 
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
 
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
 
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
 
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。