「あれっ?インビザラインのマウスピースが黄ばんでいる… ヤダなあ…」 「マウスピースの着色汚れの落とし方を知りたい」

インビザラインなど、マウスピース矯正では透明なマウスピースを装着し、歯並びを整えていきます。

透明なマウスピースで目立ちにくいマウスピース矯正ですが、矯正中、何らかの原因によってマウスピースが黄ばんだり、着色汚れがつく場合も。

マウスピースの黄ばみ・着色汚れの原因は、何なのでしょうか?

■マウスピースの黄ばみ・着色汚れの原因は?


マウスピースの黄ばみ・着色汚れは、主に、以下のようなことが原因と考えられます。

1.着色性飲食物によるもの


日頃から着色性飲食物を取ることが多いと、歯についた着色性物質がマウスピースに移り、マウスピースの黄ばみ・着色汚れが起きる場合があります。

[着色性飲食物の例]

飲み物

お茶、紅茶、コーヒー、ワイン、着色料が入った清涼飲料水など

食べ物

カレー、キムチ、ケチャップ、トマトソース、ベリー系の果物など

2.マウスピースをつけたまま飲食している


インビザラインを含め、マウスピース矯正では矯正中、マウスピースを外してから飲食しなければなりません。

矯正中、マウスピースをつけたまま前述のような着色性飲食物を取った場合、マウスピースが黄ばんだり着色することがあります。

3.タバコを吸う


喫煙者の方は、タバコに含まれるタールが原因でマウスピースに黄色いヤニ汚れがつく場合があります。

■マウスピースの黄ばみ・着色汚れの落とし方は?洗浄剤を使えばイイの?


◎食器用洗剤を使うことで、油汚れを含めて、マウスピースの黄ばみ・着色汚れを落としやすくなります


マウスピースの黄ばみ・着色汚れに対しては、食器用洗剤を使って汚れを落とす方法があります。

「え~?食器用洗剤を使うなんて、大丈夫なの?」

ご心配の方もいらっしゃるかと思いますが、マウスピース矯正で用いるマウスピースは食器用洗剤で洗えます。意外、ですよね。

食器用洗剤を使うことで、油汚れを含めて、マウスピースの黄ばみ・着色汚れを落としやすくなります。

{アルコール・研磨剤を含む食器用洗剤の使用はお控えください}

アルコール・研磨剤を含む食器用洗剤でマウスピースを洗うと、マウスピースが変形・破損するおそれがあります。

{オキシクリーンやハイターなど、食器用洗剤以外の洗剤・漂白剤の使用はNG}

マウスピースの洗浄にオキシクリーンやハイターなど、食器用洗剤以外の洗剤・漂白剤を用いるのはおやめください。マウスピースが変形・破損するおそれがあります。

◎マウスピース専用の洗浄剤で黄ばみ・着色汚れを落とす方法も


食器用洗剤のほか、マウスピース専用の洗浄剤もマウスピースの黄ばみ・着色汚れを落としやすくする効果を期待できます。

◎「やわらかめ」の歯ブラシでの清掃もオススメです


指の腹でのこすり洗いだけではマウスピースの汚れが落ちにくい場合は、「やわらかめ」の歯ブラシを使ってやさしくマウスピースの内側・外側をブラッシングしましょう。

食器用洗剤やマウスピース専用の洗浄剤と併せて、「やわらかめ」の歯ブラシでブラッシングすることで、マウスピースの黄ばみ・着色汚れを落としやすくなります。

{「ふつう」「かため」の歯ブラシの使用はお控えください}

「ふつう」「かため」の歯ブラシを使うとマウスピースの表面に傷がついたり、マウスピースが破損するおそれがあります。

■マウスピースの黄ばみ・着色汚れを防ぐには?


①飲食後、しっかり歯を磨く

飲食後は、しっかり歯を磨きましょう。

飲食後、しっかり歯を磨くことで、着色性物質の磨き残しによるマウスピースへの色移りを防ぎやすくなります。

②水以外の飲み物を飲むときはマウスピースを外す

マウスピースをつけたままでお茶、紅茶、コーヒーなどの着色性飲料を飲むと、マウスピースが着色しやすいです。

たとえ、無糖であっても、水以外の飲み物を飲むときはマウスピースを外しましょう。

③喫煙の際はマウスピースを外す

マウスピースにヤニ汚れがつくのを防ぐために、喫煙の際はマウスピースを外しましょう。

なかなか、難しいかとは思いますが、できれば、禁煙するのがベストです。

【矯正中は定められたルールを守り、理想の歯並びを目指しましょう】


マウスピース矯正はマウスピースを外してお食事を楽しめる反面、飲食ごとのマウスピースの着脱・洗浄&歯磨きが必須になります。一方、ブラケット矯正は固定式のため矯正中のお食事に大きな制限がかかりますが、飲食ごとの装置の着脱は不要です(飲食後の歯磨きは必須)。

矯正方法を問わず、矯正中はストレスを感じる場面も多いかと思います。ストレスを感じることもある矯正ですが、理想の歯並びを得るために、矯正中はマウスピースの装着時間・洗浄方法などの定められたルールを守りましょう。
後藤達也矯正歯科

歯科医師


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