
皆様は、いびきを指摘されたことがありますでしょうか。
いびき、と聞くと、一般的には「肥満(による気道の圧迫)」「疲労」「アルコール」などの原因をイメージされるかと思います。
たしかに、上記のような要素はいびきの原因なのですが、実は、歯並びの乱れ(顎が小さいことで生じる歯並びの乱れ)がいびきに関係している可能性も。
目次
■顎が小さく歯並びが乱れている方は、いびき・口呼吸をしているケースが少なくありません
◎顎が小さい方(アデノイド顔貌(口ゴボ)の方)、ガタガタ歯の方はいびき・口呼吸に要注意
変な方向に歯が生えていたり、歯が重なって生える歯並びの乱れ、ガタガタ歯(叢生:そうせい)。
ガタガタ歯の方は、子どもの頃に口呼吸・舌癖(ぜつへき)などの悪い癖があった(または、現在も口呼吸・舌癖を行っている)、というケースが少なくありません。
口呼吸・舌癖など子どもの頃に悪い癖があると、顎の骨が健全に成長せず、顎が小さいまま大人になることが多いです。
顎が小さいままだと、歯の生え変わりの際に永久歯がまっすぐ生えにくくなり、ガタガタ歯になるケースが多く見られます。
顎が小さい+ガタガタ歯のケースでは、下顎の歯列の中に舌が落ち込む「低位舌(ていいぜつ)」になっている方が多いです。低位舌になると舌の落ち込みによって気道が圧迫され、いびき・口呼吸が習慣化することがあります。
■歯医者でできるいびきの治療方法は? マウスピースでいびきを抑える方法も
◎顎の小ささが原因の歯並びの乱れは外科的矯正+歯科矯正が必要になることがあります
顎の小ささによって習慣化することがある、いびき。
顎の小ささが原因の舌の落ち込み(低位舌)による気道の圧迫を改善するには、口腔外科・形成外科で行う外科的矯正(顎の骨切り手術)が必要になるケースも。
外科的矯正に加え、歯科医院で歯の矯正を行うことで、正常な歯並びの獲得にアプローチできます。
◎歯科医院で処方するマウスピースでいびきを抑える方法も
外科的矯正+歯科矯正のほか、いびきを抑えるための方法としては、マウスピースもあります。
歯科医院で処方するマウスピースを就寝中に装着し、就寝中の噛み合わせを調整することで気道の圧迫を軽減するのです。
「いびきを改善するために、外科手術はちょっと…」と感じる方には、歯科医院で処方するマウスピースを就寝中に装着する方法で、いびきの抑制にアプローチできる可能性があります。
■口呼吸・舌癖などの悪い癖がある場合は、8歳頃までに小児矯正「咬合誘導」を受けておくことが望ましいです
◎8歳頃までの咬合誘導で顎の健全な成長をうながせます
外科的矯正+歯科矯正が必要になることがあるなど、大人の方の顎の骨格の改善は、大がかりな治療になるケースが少なくありません。
大がかりな治療になる前に、口呼吸・舌癖などの悪い癖がある場合は、8歳頃までに小児矯正「咬合誘導(こうごうゆうどう)」を受けておくことが望ましいです。
8歳頃までに咬合誘導を受けることで、顎の健全な成長をうながせます。咬合誘導により、舌の位置が正常化する効果も期待できます。
【口呼吸・舌癖など、お子さんの悪い癖や顎の形でお悩みの方はお気軽にご相談ください】
後藤達也矯正歯科では、小さな子供の顎の健全な成長をうながす小児矯正「咬合誘導」を行っています。
口呼吸・舌癖など、お子さんの悪い癖や顎の形(顎が小さすぎる、受け口など)でお悩みの方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。
いびきでお困りの方のための、外科的矯正の可能性を含む歯の矯正の相談も受け付けています(※)。成人矯正も相談費は無料です。Zoomによるオンライン矯正相談にも対応しています。
(※)外科的矯正が必要な場合は口腔外科を紹介いたします。