こんにちは。

今回のブログは、カリエールモーションを併用したマウスピース型カスタムメイド矯正装置(以下インビザライン とする)を使用した症例をお見せしたいと思います。

 

患者様は、35歳女性です。 

主訴は、歯のでこぼこと歯が出ていることでした。

初診時のお口の中のお写真です。

 

 

右上の前から2番目の歯が内側に入ってしまっています。

これは正中が右に寄っていることと

右上の3番目の歯が本来の位置より前にあることにより

入るスペースがなくなっています。

 

診断:上顎前突(出っ歯)・前歯部叢生(歯のがたつき)

 

患者様の装置の希望はなく、

歯を抜く治療だと4本の抜歯が必要であり、

口元が下がりすぎてしまうことと治療期間が長くかかるので

歯を抜かずにカリエールモーションで奥歯を後ろに下げて出っ歯の改善をする計画にし、

歯のがたつきはインビザライン にて改善していくことにしました。

 

最初にまずカリエールモーションを使って上の奥歯を後ろに下げました。

カリエールモーションの写真です。↓↓

 

※この患者様の写真ではありません

  

下のがたつきはそんなに大きくなく、↓↓

 

すぐにインビザライン で動かす必要がなかったので

下にリンガルアーチという固定式の装置を装着しました。

1日20 時間以上ゴムを装着していただきました。

 

7ヶ月後のお口の中のお写真です。

 

 

写真の2枚目を見て頂くとわかりやすいですが、

上の前から3番目の歯が咬んでいなかったのが、

しっかり下の歯と歯の間に入っています。

上の奥歯が下がった証拠です。

この状態でインビザライン に移行しました。

 

1回目のマウスピース数は、全部で21個でした。

1個1週間ずつ使っていただき、

アライナー番号18番の時のお口の中のお写真です。

 

 

下の前歯にがたつきが残っており、

もちろんマウスピースが浮いた状態で来院されました。

今の歯並びから動かなくするために簡易的なマウスピースを作り、

次のマウスピースが届くまで使っていただきました。

2回目のiTeroを行いました。

 

2回目のマウスピース数は、全部で21個でした。

1個1週間ずつ交換していただき、

アライナー番号14番の時のお口の中のお写真です。

 

 

まだマウスピースを全て使い切ってないですが、

左下の1番目と5番目の歯が浮いてきてしまったので

3回目のiTeroをとりました。

 

3回目のマウスピース数は、全部で15個でした。

1個1週間ずつ交換していただき、

アライナー番号15 番の時のお口の中のお写真です。

 

 

前歯は、並んできました。

左下の5番目の歯のねじれがとれていないせいで

左の咬み合わせが合っていません。

4回目のiTeroを行いました。

 

4回目のマウスピース数は、全部で16個でした。

1個1週間ずつ交換していただき、

アライナー番号16番の時のお口の中のお写真です。

 

 

患者様が上の正中と左下の1番目と2番目の歯と歯の間のブラックトライアングルが気になるということで

IPRでブラックトライアングルを小さくするために

5回目のi Teroを行いました。

 

5回目のマウスピース数は、全部で13個でした。

最初にIPRを行い、1個1週間ずつ交換していただき、

アライナー番号10番の時のお口の中のお写真です。

 

 

歯と歯の間の黒く見えていた隙間がかなり小さくなりました。

咬み合わせも良くなり、患者様の満足のいく歯並びになりました。

上の前歯に根っこの治療がされており、黒ずんでいましたが

患者様に他院にて漂白をしていただきました。

これで保定に移行し、上下でマウスピースを使っていただいています。

 

矯正にかかった期間は、2年と8ヶ月でした。

 

矯正費用

検査料:40000円(税抜)

基本施術料:800000円(税抜)

調整料:4000円(税抜)

保定料:40000円(税抜)

 

ぜひ無料カウンセリングにお越しください。
TEL:0566-73-0311
https://gototatsuya.com/contact/

 

リスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。
 
・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。
 
・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 
            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。
 
・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。
 
・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。
 
・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。
 
・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。
 
・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。
 
・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。
 
・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。