突然ですが、皆様はインビザラインの「プロバイダー」という言葉をお聞きになったことがありますでしょうか?ネット上や歯科医院HPの紹介欄などでプロバイダーという言葉を見かけた方もいらっしゃるかもしれません。

インビザラインのプロバイダーとは、インビザラインが行っている歯科医師への認定制度です。

後藤達也矯正歯科では、インビザライン本社からダイヤモンドプロバイダーに認定された院長による矯正治療を行っています。 今回は、「インビザラインのプロバイダー制度」についてご説明します。

■インビザラインのプロバイダー制度とは?


◎1年間に行ったインビザライン矯正の症例数に応じて認定される制度です


インビザラインのプロバイダーとは、そのクリニックで歯科医師が1年間に行ったインビザライン矯正の症例数に応じて認定される制度です。インビザラインを運営するアメリカのアライン・テクロジー社により、プロバイダーの認定が行われます。

■インビザラインの各プロバイダーの認定条件


インビザラインのプロバイダーは1年間に行ったインビザライン矯正の症例数に応じ、「ブロンズ」「ゴールド」「ダイヤモンド」のように金属や宝石の名前を冠する形でランク付けされます。

以下はインビザラインの各プロバイダーの認定条件です。ご自身がインビザライン矯正を受けている、または、インビザライン矯正を受けようかと考えているクリニックの歯科医師がどのプロバイダーなのか、確認してみてください。

〇ブロンズプロバイダー

・1年間の症例数 1件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が1件以上の歯科医師に与えられます。

インビザライン矯正を始めたばかりの、いわば「スタートラインに立った」ランクと言えます。1件以上のインビザライン矯正に加え、インビザラインに必要な知識を得るためのオンライン講義の受講など、ごくシンプルな条件を満たすことで認定されます。

〇シルバープロバイダー

・1年間の症例数 11件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が11件以上の歯科医師に与えられます。

ブロンズプロバイダーから1ランクアップしたものの、全体としては下位にランクされます。まだ、インビザライン矯正を本格的に行っている訳ではなく、むし歯・歯周病治療など、他の歯科治療をメインに行っている歯科医師にシルバープロバイダーが多く見られる傾向があります(※)。

(※)一例です。シルバープロバイダーの歯科医師の矯正に対する姿勢や

歯科治療の方針を批判するものではありません。



〇ゴールドプロバイダー

・1年間の症例数 21件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が21件以上の歯科医師に与えられます。

まだ下位にランクされますが、症例数が増えたことにより、手順に基づいて適切にインビザライン矯正を行う実力がある歯科医師と言えます。

〇プラチナプロバイダー

・1年間の症例数 51件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が51件以上の歯科医師に与えられます。

全体のランクでは中間の位置ですが、プラチナプロバイダーになれば「インビザライン矯正のプロフェッショナル」を名乗ってもおかしくありません。このあたりから「インビザライン矯正に詳しく、経験が豊富な歯科医師」と認識されます。

〇プラチナエリートプロバイダー

・1年間の症例数 101件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が101件以上の歯科医師に与えられます。

プラチナプロバイダーの2倍近い数のインビザライン矯正を行っており、「インビザライン矯正に関する一定水準以上の知識があり、マウスピース矯正の技術を持つ歯科医師」と認識されます。

〇ダイヤモンドプロバイダー

・1年間の症例数 151件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が151件以上の歯科医師に与えられます。

1年間に151という症例数は、非常に多い数字です。ダイヤモンド以上のプロバイダー認定を受ける歯科医師は少なく、希少性が高い存在と言えます。インビザライン矯正に関する高度な知識と技術があり、十分な経験を持つ歯科医師です。

〇ブラックダイヤモンドプロバイダー

・1年間の症例数 401件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が401件以上の歯科医師に与えられます。

かなりの数のインビザライン矯正をコンスタントに行っている証であり、ブラックダイヤモンド以上は最上位級のプロバイダーとしてランクされます。行ってきた治療の多さから、難症例や珍しい症例など、さまざまな治療を経験している歯科医師も見られます。

〇ブルーダイヤモンドプロバイダー

・1年間の症例数 751件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が751件以上の歯科医師に与えられます。

2017年まではブラックダイヤモンドプロバイダーが当時の最高位ランクだったのですが、2018年にブラックダイヤモンドより上位のランクとしてブルーダイヤモンドとレッドダイヤモンドが新たに作られました。

1年間に751件という症例数は、生半可なことで達成できる数字ではありません。インビザライン矯正を専門に行ったとしても、非常に多い症例数です。

ブルーダイヤモンドプロバイダーは世界的なレベルのランクであり、「インビザラインに関する深い知識と熟練の技術を持ち、信頼してインビザライン矯正を受けられる歯科医師」と表現できます。

〇レッドダイヤモンドプロバイダー

・1年間の症例数 1,001件以上

1年間に行ったインビザライン矯正の症例数が1,001件以上の歯科医師に与えられるプロバイダーです。

レッドダイヤモンドプロバイダーは現時点でインビザラインの最上位プロバイダーです。歯科医師個人に与えられることは少なく、インビザライン矯正を実施しているクリニックに対してレッドダイヤモンドプロバイダーの認定が行われるケースが多いです。

日本国内ではごく少数のクリニックがレッドダイヤモンドプロバイダーに認定されています。レッドダイヤモンドプロバイダー認定のクリニックに在籍する歯科医師により、他院の歯科医師に向けたインビザライン矯正のセミナーも行われています(クリニカルスピーカーによるインビザライン矯正のセミナー)。

■クリニカルスピーカーとは


◎インビザライン矯正を公式に指導・アドバイスできる認定制度


インビザラインはプロバイダーのほかに「クリニカルスピーカー」という認定制度を設けています。

クリニカルスピーカーとは、インビザライン矯正を公式に指導・アドバイスできる認定制度です。インビザラインを運営するアメリカのアラインテクノロジー社によってクリニカルスピーカーの認定が行われます。

クリニカルスピーカーの認定を受けると、ほかの歯科医師に対し公式にインビザライン矯正を指導・アドバイスすることが可能となります。

◎日本国内では十数名程度


現時点では、インビザラインのクリニカルスピーカーは日本国内に十数名程度です

クリニカルスピーカーの選考基準は明らかにされていません。基本的には、豊富な経験(ダイヤモンドプロバイダー以上)を持ち、長きにわたりインビザライン矯正を行ってきた(インビザラインの導入年数の長さ)などの要素をアラインテクノロジー社が総合的に判断し、クリニカルスピーカーの認定が行われているようです。

【インビザラインや矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください】


後藤達也矯正歯科ではインビザラインのダイヤモンドプロバイダー、および、日本矯正歯科学会の矯正認定医の資格を持つ院長が矯正治療を行います。

矯正治療を行う際はこれまでの経験を生かし、お1人お1人の患者様に適した治療計画をご提案させていただきます。インビザラインのほか、カスタムメイド舌側矯正歯科装置「インコグニト」を用いた舌側矯正にも対応可能です。

– 矯正治療の相談を受け付けています –


後藤達也矯正歯科では矯正治療の相談を受け付けています。相談費は無料です。インビザラインや舌側矯正など、矯正治療に関するご質問・ご不安がある方はお気軽にご相談ください。Zoomによるオンライン矯正相談も承っております。
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