今回のブログはマウスピース型カスタムメイド矯正装置(以下インビザラインとする)の症例についてお見せしたいと思います。

 

こちらの患者様は、26歳女性です。

主訴は、前歯のガタつきと出っ歯でした。

 
また、非抜歯での治療を強く望まれていました。
その為、透明なマウスピースを使って治療をするインビザラインにて 歯の凸凹また出っ歯の改善を行う事となりました。

  

<初診時の口腔内写真>

 

 

通常2歯対1歯の噛み合わせが理想的な歯並びですが、
写真の通り特に左側が1歯対1歯の噛み合わせ,
つまり上の歯が出ている歯並びとなります。
従来の治療法では歯一本分前に出ているので一本抜かないと並ばせれなかったのですが、
インビザラインでは一本一本奥歯を後ろに下げていくことが可能なので
インビザラインにて歯を抜かずに治療していくことにしました。

 

診断:上顎前突・前歯部叢生

 

インビザラインで歯を動かしていくにあたって、個々の歯を大きく動かす為に
歯に米粒大の白い樹脂のような 少し出っ張ったものをつけ(以後アタッチメント)患者様に1~10のマウスピースをおわたしし
1週間毎に替えてもらうようお伝えしました。
その後の流れについては簡単にご説明させて頂きます。
  10週間後
11~25マウスピースおわたし
  15週間後
更にアタッチメントをつける
26~35マウスピースおわたし
  
10週間後
36~48マウスピースおわたし
前歯をより後ろに下げるため、歯を少し削り歯と歯の間に隙間を作る(以後IPR)

 13週間後
49~54マウスピースおわたし
IPRする
  
6週間後
55~59マウスピースおわたし
IPRする アタッチメントをはずす
  
5週間後
今より理想的な歯並びにする為新たに歯の型を取りマウスピースを作り直します。(以後リファイメント

リファイメントする前の歯の動きを画像で見てみます。

 

 インビザライン スタート時↓

 

15番のマウスピースお渡し時↓

 

 

左上の一番奥の歯から順に後ろに動いているのが分かります。
28番のマウスピースお渡し時↓

一番奥と奥から二番目の歯が動ききった状態です。
手前の5番目・4番目と順に後ろに動かしている事が分かります。

<リファイメント時の口腔内写真>
                                             
ほとんど並んでいるように見えますが、左の噛み合わせが完全に奥に動かしきれていません。
右の噛み合わせも少し噛めていない状態ですので、
再度型を取り新しいマウスピースを作成する事になりました。

  6週間後
作り直したマウスピースを実際にセットし
1~8のマウスピースをおわたし(新たに作り直した為マウスピースの番号は1番に戻ります)
アタッチメントを再度つけ、IPRをする
 
 
8週間後
9~16マウスピースおわたし
  
8週間後
最終的なリファイメントを行う

<最終的なリファイメント時の口腔内写真>
                  

2歯対1歯の咬合関係にありますが、左上の三番目の歯がまだ少し前にあるのが分かります。
また右の噛み合わせはよくなりましたが、左がまだ噛めていないので
もう一度微調整の為の型取りを行いました。
  6週間後
新しいマウスピースをセットし1~6をおわたし
2週間毎にマウスピースを替えて頂く
アタッチメントを追加

  12週間後
7~12マウスピースおわたし
1週間毎に替えて
頂く
  6週間後
最終的な保定装置の型取り
  6週間後
型取りした保定装置を歯にセット

こちらが最終的な歯並びの状態です。
                  

2歯対1歯の咬合関係にあり理想的な歯並びとなりました。

患者様には歯を抜かずに治せたことをたいへん喜んでいただきました。
矯正期間は、2年2ヶ月でした。 人によって個人差はありますが、A様のように出っ歯でお悩みの方、
また目立ちにくい矯正装置がご希望の方はぜひご相談ください。
(TEL:0566-73-0311)

 

矯正費用

検査料:40000円(税抜き)

基本施術料:700000円(税抜き)

保定料:40000円(税抜き)

調整料:4000円(税抜き)

 

ぜひ無料カウンセリングお越しください

電話:0566-73-0311

https://gototatsuya.com/contact/

  

矯正治療のリスク・デメリットについて

・矯正調整後、歯の痛みが生じることがあります。基本的には一時的なものなので数日で慣れてきます。

 

・歯肉、頬及び唇に、矯正装置による擦り傷または痛みが生じる場合があります。当院では痛みを軽減できるワックスを渡しています。

 

・患者様が飲食後適切に歯磨及びフロス等の補助器具を行なわなかった場合、 虫歯・歯周病・歯肉炎・脱灰等が生じる可能性があります。当院では矯正の途中で虫歯ができた場合他院様を紹介させていただきます。 

            
・矯正装置装着により一時的に発音に影響を与える場合があります。

 

・咬合状態が治療過程全体を通して変化する場合があり、結果として患者様に一時的な不快感を与える可能性があります。

 

・矯正治療の最終段階で、咬合調整が必要となる場合があります。

 

・長期間にわたって重なっていた歯は、歯間接触下部の歯肉組織が失われている場合があり、歯列矯正を行うことで、「ブラックトライアングル」が発生する可能性があります。

 

・矯正治療中、歯根の長さが短くなる場合がありますが、臨床的に問題ないことがほとんどです。

 

・矯正中、歯の移動に伴い稀に歯の神経が壊死することがあります。その際歯内治療もしくは追加的な補綴修復処置等の追加的な歯科治療が必要となる可能性があります。

 

・稀に、治療中または治療後、顎関節に問題が生じる場合があり、それによって関節痛、頭痛または耳の障害が生じる場合があります。これらの症状と矯正治療との関係ははっきりしていません。

 

・稀に、金属・レジン等にアレルギー反応が発現する場合があります。

 

リスク・デメリットを列挙しましたが、必ず起きるわけではありません。